Debut神宮寺レン√、感想です!!!
噂には聞いていたけど、本当に良かったレン√...とても良かったです......。
「レン(恋)」の過去と未来というDebutらしいテーマを「神宮寺レン」にしかできない形で体現している。
シンプルにレン春が大好きなので、レン春の可愛らしいところも沢山詰まっていて、本当にたまらなかったです....。
ということで、例によっていつも通りの勢い感想です。
Debutの誰をやっても思うんですが、同室の関係がかなり濃厚で、そこにも興奮しましたので、その話もしています。
や~~~~聖川さんとの関係も良かったよね...。
ざっくりこんな内容。
・「情熱」とは、「解き放つ」とは
・「手を離さない勇気」
・レン春、最高過ぎる。
・黒崎蘭丸/星影セイラ/聖川真斗
以下、なんでもOKな人向けざっくり感想です。では。
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・「情熱」とは、「解き放つ」とは
春歌「神宮寺さんは変わったんです。いえ、少しの間、自暴自棄になっていただけ。本当はとっても情熱的な人なんです。」
「神宮寺レン」というアイドルを語ると出てくるキーワード「情熱」。
実はこれ、そんなに腑に落ちていなかったんです。いや、リピやSSをやってあ~なるほどね、とは思いつつ、聖川真斗の意味不明なくらいの熱量大爆発大暴走(全方位巻き込み型)を見ていると(あれを情熱と呼んでいいのかはわからないけど)、神宮寺さんって「平熱」な人だな~と。
熱にうなされるよりは、大事な場面で頭を冷やしてる。
ド派手にエスコートしてくれそうで、実際は貸し切りでハンドメイドな優しいクリスマスだったり、寝転がってアルバムを見たり、今回に至っては交換ノートをやるっていう......(健気すぎて泣き出す)
だからこそ「情熱」ってなんなんだ?と思いつつ、まぁそんなもんか......と進めていた訳ですが、Debut神宮寺レン√を通して、ああ!彼が「努力して手に入れたもの」であり「希望」そのものが「情熱」なんだ!
そして、彼女がくれた「未来」こそが「情熱」なんだ!!!とやっっっと腑に落ちました...。
元から持ってはいたけど、消えてしまった炎を、びっくりするほどくじけない学園時代の七海春歌ちゃんがもう一度灯して、そうやって灯してもらった炎だからこそ、「愛」そのものだからこそ、「アイドル」を「選んだ」炎そのものだからこそ、自分のテーマとして「情熱」を掲げたい。
「真っ暗な心の闇に灯りを照らしてくれたんだ。誰が何と言おうとオレはキミを離さない。」
「あの時のキミの情熱がオレの心を動かし、そして今、オレはここにいる。オレはキミに心を救われたんだ」
そういう、誰かに分け与えるための炎、誰かの未来を照らすための炎、暗い過去の中に閉じ込められている人のための灯としての、神宮寺レンの「情熱」がある。
「そして、オレのこの輝きでキミを明るく照らし出したい」(友情エンド、ライブシーンでファンに向けて)」
そういう優しくて温かい、過去を溶かし未来を照らし、他人と共有する(他人と信じる)意味での炎が、多分、レンがテーマとする「情熱」なのかな、と。
この書き方をすると、すごく普遍的な「愛」やアイドルとしての「あり方」をレンが持っているように見えるけど、それはあくまで結果論(というかアレンジ、編曲済みのパッケージとして届けられるもの)で、基本線としては春ちゃんへの想いがある。
Debutは、それぞれ「アイドル」として大切にするものは何なのか、の話をしているので、人によっては「乙女ゲーなのか?人生ゲーでは?」感があるのだけど、さすがは神宮寺レン(恋の音読み)、恋と人生とアイドルが重なっているので、その交錯の一つの結末をDebutで見届けられてほんと~~に良かった......泣
で、感じたことをバーーッ書いてしまったので、シナリオを振り返りつつ、整理して書く。
レン√序盤は、後輩育成放棄の黒崎さんをどうにか振り返らせることに注力する。そこでレンがやるのは、「本気になって仕事に取り組むこと」であり、いろんなお仕事をする。
この本気さや真剣さもまた「情熱」の一部に含まれると思うけど、これがフツーの人なら、まぁお仕事なんで真剣にやっていただいてよかったです...で終わる。
でもレンは、そう一筋縄ではいかない理由がある。
ジョージさんの語るように、特殊なクソ親父生育環境のせいで、優秀な成績をとってもそれで普通だと言われ、本気になって1位になれなければ罵られる環境にいたからこそ、「本気になるのが怖い」「負けることが怖い」。
「うん。オレはね、人を信じるのが苦手なんだ。辛い思いをするのが嫌で、人を信じることを辞めてしまった。」
「オレはずっといろんなことを諦めて生きてきた。人生に情熱なんてこれっぽっちもない。つまらない人間だった」
そういう人間が、七海春歌に出会って「本気」になる。その恋と出逢いによって取り戻したのが「情熱」であり、愛の象徴が「情熱」。
さらに、今回びっくりしたのは、レンくんが叫ぶ!
前回、AASSで急に大きな声出されてめっちゃ怖かったんだよね、「歌えるって言ってるだろう!」が怖かった。そのくらいレンはいつも平熱でしゃべってて、大きな声を出さないからこそびっくりした。
そのレンくんが、Debutでは声を出す!叫ぶ!
「半端じゃない!!他人に言われるまま、流されるまま生きて来たオレが、唯一自分から求めた夢なんだ」
「生まれて初めて本気になった。自分で選んだ。今は心の底からアイドルになりたいと思っている。」
レンくん...!!!
もうこのあたり、6月にしてクライマックスか?の怒涛の名台詞の連続。
この後、スタント無しでやる!と言い出したときは、「なんでやねん!!!!!!(Debutトキヤ√エンブレム返還ぶりの叫び)」が口から飛び出したけど、黒崎さんの言う通り、「オレの知ってるレンはあんなに馬鹿じゃなかった」んですよね。
ジョージさんも指摘するように、自分の実力を知っているし、自分の「勝ち筋」もわかるからこそ、負け戦をしないし、何か馬鹿なことをして大きなリスクを背負ったときの反動が怖くてそんなことはしない。それを、一歩踏み込んで「馬鹿なこと」をする。
だから、この「スタント無し」は、うたプリあるあるいきなり命の危機にさらされる、ではなくて、神宮寺レンが殻を破るためのスタント無し!!!!なるほど!!!
(納得してしまったけど危ないことはしないで欲しいです。)
たぶん「情熱」って、理性の対義語で、レンがなかなか手を伸ばせなかったもの、手を伸ばすことが怖かったことだからこそ、レンにとって意味がある。
「あぁ、何の苦労もなく勝ち取ったものより、努力して努力して、もうダメかもしれないと思いながら、それでも踏ん張ってそうやって手に入れたものの方が何倍も価値がある。そう思わない?」
だから、「愛の伝道師」であり、たくさんの女性に寂しさを埋めることを求めて「デートパフォーマンス」(参考:聖川真斗)をする、そのパフォーマンスそのものが「情熱」なのではなくて、そういう見せかけを脱ぎ捨てる勇気こそが、「本気」であり「情熱」なんだ、と。
(なお、このスタント無しの話の手前で、ロックの練習をするときに聖川真斗(よみがな:情熱とでっかい感情で突き抜けるブルドーザー√の持ち主)がレコーディングルームに入ってきて、限界突破まで歌う場面があるのはアツいですね。苦いけど喉にいいお茶まで置いていくの、すごいです。普段そこそこていねいな言葉で話すレンちゃんが「くそまずいお茶」と「くそ」を言うところもすごいですね、Ah~LOVE!)
「情熱」はレンの人生にとって、今だからこそ手を伸ばせるものの象徴であり、そこに手を伸ばす勇気を持てたのは、「神宮寺レンを絶対アイドルにする」というえげつない情熱をぶつけてくる彼女との出会いがあったからこそ、で。
そういう恋と人生の成長が、しっかりDebutにはあって、は~~~~好きです、うたのプリンスさまっ♪
さらに、個人的にたまらなかったのはジョージさんの「努力を隠さなくなった」という指摘。
そうだよね~~~~~~爆泣(AASSを思い出しながら)
Sクラスでコソ錬してたのを春歌ちゃんに伝えたり隠したりの連携プレーしてたもんね~~~~~~泣
神宮寺レンといえばコソ錬だったのに、今回はもう、春歌ちゃんの前でもどんどんレッスン室で練習する。春歌ちゃんのモノローグの中でも「神宮寺さんは毎日ボイトレをしていて...」みたいなことをしれっと言っているのも、そういう神宮寺さんの変化を感じられてとても良い。
そして、そういう「情熱」と合わせて、神宮寺レンのキーワードとして登場する「解き放つ」とはなんなのか。
「ふたりで心を解き放とう!本物の恋を掴むために!」(恋愛エンド・歌唱前の煽り)
レンさん、非常に......もうそれはそれは理性的な人なので、「解き放つ」こと、あんまりないじゃん、とこれも思っていまして、笑
何をどう解き放つのか。
アニメ軸でも、1000%曲ではサビ頭が「解き放とう~」だし、スタツアでも冒頭のご挨拶で「一緒にすべてを解き放とう!」と言われまして、はい...と思っていた訳です。
ゲームをやると、レンくんの母親への想いが明らかになるので、なるほど、アニメの中で紹介された蓮華さんの「一緒にすべてを解き放とうよ~!」から来てるのかな?なんて思って、それは深い~~~!!!と思っていたけど.....という状態で、かれこれかなりの数のスタツア搭乗してきたのです。
解き放てない人だからこそ、解き放つことに意味があるんだよね!!!!!!!!!!!!!!!!!
「キミへの愛ならまだしも、剥き出しの心で歌うのがこんなにも難しいとはね。でも、やるしかない。」(ロック練習中)
や~~~~これはあくまでも私の解釈ですが、レンくんは、3層あるなと感じています。
第一層は「プレイボーイ」「愛の伝道師」「開け放たれたシャツ」という意味での、「神宮寺レン」という記号的な、キャラクター的な「情熱」を「解き放つ」。
で、ゲームをやるとわかるのが「この人、めっちゃ理性的だな!!???合理的だし冷静だよ!!!」という発見の第二層。
そして、第三層として、その理性や合理性、あるいは緻密な「パフォーマンス」は自分の「過去」から生まれたものであるからこそ、もう一度、過去を直視したうえで、「合理性」を採用してきた理由を受け入れ、殻を突破するために、彼女が灯してくれた「情熱」に手を伸ばし、それをアイドルとしての第一作に据える、という過程。
Debutで、この3層目に出会えた......!!!なるほど!だから、人間としても、何より「アイドル」として「情熱」がキーワードなんだ、と。
そして、いかに「解き放つ」ことが困難であるかを知っているからこそ、「解き放とうよ」と呼び掛けているんだ....!!!!という発見の連続でした。
まっすぐな努力が否定されたら壊れてしまう。裸の心が傷つけられたら、立ち上がれない。負けることが怖い。存在意義まで否定されてしまう。
だからこそ予防線を張るような生き方をしてきたレンくんが、もう一度、裸の心で愛を歌い、まっすぐに努力をするのが「アイドル」としての神宮寺レン。
だからこそ、「愛の伝道師」的なニュアンスも残しつつ、あの渾身のソロアルバムのジャケ写が裸だったのか.....と。本当に、いろんなことが腑に落ちたんだよ、Debutレン√。
だからみんな!!!!原作ゲームをやってくれ!!!!!
しかも、これはもう6月に黒崎蘭丸をどう説得するかの段階で出てくるので、レン√、まじで中身が多い。そして、後半はいよいよ星影セイラが登場するので、別の角度から「過去の超克」をやらざるを得ない。(あと「乙女ゲー」らしく、めちゃくちゃ恋愛をやる。)
と同時に、春歌ちゃんの葛藤が描かれもするので、パートナーは二人で一つ、の言葉通り、春歌ちゃんも悩んでいるのが良かったです。
・「手を離さない勇気」
この手を離さない勇気。それがあればきっと大丈夫。(恋愛エンド)
結論から申し上げますが、ビターなこじらせをしばしば発生させるレン春が、恋愛エンドにおいて「手を離さない勇気」と言い出したのが、たまらなく最高でした。
拙者、レン春大好き侍と申す。って状態で、わたしはレン√の虜なんですが、その理由はリピを初めてプレイしたときから変わっていなくて、(私の考える)「恋」そのものが詰まっていると思うから。
lovelifeenjoooooy.hatenablog.com
もちろん、学園時代の苦しさとは違うものも時間の流れに混じっているけれど、ずっとレン春の間にあって、二人を苦しめることになるコミュニケーションのすれ違いは、「好きだからこそ、」による嘘をついてしまうとか、離れた方が相手のためになるのかな、とか。「好きだからこそ、」割り切らなきゃとわかっていることを割り切れない、そんな自分が情けなくて、逆に会えない。
SSの4章の春歌ちゃんのモノローグ「気遣って互いに傷つかないように話そうとするから、本音とは違う言葉が口をついて出る」に代表されるような、好きすぎて逆に何もできなくなるパラドックス。
lovelifeenjoooooy.hatenablog.com
これをDebutでもやる。
特に私がボロボロ泣いたのは、二人の心がすれ違う描写がえぐい。
「...好きって言ってくれなくてもいい。でも、愛してるって言わせて欲しい。」
電話をしてもしても、核心に触れない話題が長々と続くばかり。
言葉を交わしても交わしても、心は遠いことを認識するばかりの空虚な会話が浮かんでしまって悲しい。
しかも、うたプリワールド頼みの綱の音楽さえ、歌ってみたら「アレ?」となる。(ここ、しんどすぎだ~~~~)
そんな二人が、なんだかんだ熱い作曲、熱い歌唱を経て、お互いへの想いを確認し(星影セイラなんか全然関係ないぜ!)そして、エンドで「手を離さない勇気」という言葉を見つける。
レン春、二人とも、とっても聡くて、理性的で、気遣い屋で、そしてお互いに「絶対にプロになって欲しい」と思っている。
だからこそ、踏み込めない、という場面が多発した。
その二人が「手を離さない勇気」を持つこと。それは、多少の無理や計算の狂いもまた織り込み済みで勝負に出る「情熱」を忘れないことであり、臆病になってしまいそうなときでも、絶対に手を離さないと決めた。
レン√って、恋愛あるあるの距離の離れ方があるよね~という話を、リピ→AASSとしてきた私にとっては、この3作目でこの言葉が聴けたことに本当に感動した。3作やってよかったし、「恋愛」の物語として私は、レン√が大好きだと改めて自覚した。
「好きな人の手を離さない勇気」はすごく難しいから。好きだからこそ、遠慮してしまうものだから。
あんなにぐちゃぐちゃになりながら、レン春が「手を離さない勇気」に辿り着いたことに、本当に胸が熱くなった。
しかも、そこに至る過程は、いつも「音楽」がある。これがうたプリだよ~~~~~そうだよ~~~~泣 ともう本当にたまらなかった......。
さらに、星影セイラは、神宮寺レンの過去の寂しさの穴埋めであり、人間不信の原因の一端のような人で、今回はその人によって生じたゴタゴタなので、単に恋愛のビターさ、というだけでなく、レンと春ちゃんが過去も含めて、お互いに信じ、離れないと誓うという側面がより前面に出るので本当によかった......。(よかったの繰り返し)
・レン春、最高が過ぎる
あとはもう、シンプルに萌えの話です。
まず、4月の頭に、神宮寺さんが免許を取った話が出てくるんだけど、そこで「中古車」買うのやばくない???????
ゴリゴリのスポーツカーの新品とかを買うんじゃないんだ!!!????
しかも、お兄さんからお仕事をもらって.....という。なんかどこかからお金がポーンと出てきたり、誰かが車をプレゼントしてくれそうな世界に住んでいそうな神宮寺さんが、免許取って最初に買ったのが、中古車なのが萌えすぎる。
しかも、家のガレージにあったものらしいから、いい車なんだろうけど(つまりそのへんの中古車とは違うんだろうけど)、それはジョージさんとの思い出が詰まった車で......。
良すぎる。神宮寺さん。
そういう小さな温かみみたいなエピソードが出てくるのがやばいし、それに彼女をのせているのもやばい。やばすぎる。(語彙)
からの~~~~!!!
交換日記...........!!!!!!
ベスト爆萌え大賞受賞おめでとうございます。レン春、可愛すぎるで賞。
ピュアすぎる!!!!!!!
あえて「初恋から始める」という話になるのは、神宮寺さんの経歴からしてわかるけども、それにしたって律儀に「初恋から始めて2か月経ったね」なんて数えているのもやばい。なにより、ほぼ毎日交換日記を交換している期間があるのもやばい。
手書きのあの可愛い神宮寺さんの文字が並んでいると思うとやばい。もう全部やばい!!!!!
どうしよう助けてレン春が最高なんです!!!!!!!
萌えで呼吸ができない!!!!!
交換日記だけでも息も絶え絶えなのに、本当に「初恋から始める」んですよね。
手をつなぐのもぎこちないし、指と指が触れて交換日記を落としちゃうんですか!!!?????ピュアすぎん!!!??????
そして、気取っていたはずのレンくんが、うまく会話が続かなくてシナリオが三点リーダーだらけになって「.......」とたじたじしてるのも可愛い!!!!!!!!
うおおおおおおおおおおおおお神宮寺さんんんんん.......ピュアだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~レン春~~~~~~~最高だよ~~~~~~~(ゴロンゴロン)
「ん......あぁ......その......なんだ。この部屋でふたりきりになるのは............初めて......だね。」
可愛い~~~~(じたばた)
レン春のこの可愛いやりとり、永遠なれ......。お茶目でピュアでキュートな神宮寺さんを知っているのは、春歌ちゃんだけなんだよ......。
そんな風に、交換日記を続けていく中で、ですよ。
Dear my Lady
ああああああああああああ!!!!!!!!!なんで!!!!!!なんで気づかなかったんだろう!!!!!!!!!???????
そうじゃん!!!!「Dear」といえば、手紙とか、誰かへの書きだしじゃん!!!!!
うわああああああああDear my Ladyって歌ってるのはそういうことなのか!!????えーーーーーやば!!!!!!!!!!!
全然気づいてなかった!!???
Dear Burning my Lady!こちらはアルバムでとりあえずは聴いていたものの、なんであの曲調なのか?がよくわかってないし、Dearにもそんなに深い意味を感じずに聞いていたんだけど、あああそっか~~~そうなのか~~~~と興奮がすごい。
うたプリ、ゲームやってから曲を聞くの、大事。
ただし、レンくんの曲はあくまでも最終的には「商業用」として売るということを意識しているし、春歌ちゃんへの愛と、そのほかの人への愛は必ずしも一致しないから、そこを少しズラして作ってあるのが味噌ですよね......。
すごくそこが絶妙だと思うし、レンが、複層的な「情熱」を持ちながら、その揺れを利用して「プロ」の姿を「ファン」に見せることができる理由が、春歌ちゃんへの顔との使い分けなんだろうな。
そして、いろいろあった二人だけど、大恋愛エンドで二冊目の交換日記を始めていて尊さが爆発......。
そこに書いたこれからの目標の中に、「二人で住む」も入っていて、うわ~~~ああああ(尊さで目が焼かれる)
「ほら、もっと想像して、次は何がいいかなぁ......。10年後、20年後、もっと先まで......」
学園で春歌ちゃんと出会ったころのレンくんって、自暴自棄で、白いシーツの中の孤独で、だからこそ、過去に目を向けたくないし、未来もない。そんな状態だった。
その人が、七海春歌という「アイドル」に情熱を持った作曲家の女の子と出逢い、その灯に照らされるように、自分のもともと持っていた情熱を取り戻し、その「情熱」を恐れずに賭けるだけの勇気をもって、二人の夢を追いかけ始める。
その過程で、レンくんは、過去を見つめ、そして、未来を思い描くことができるようになる。
そういうレンくんと春歌ちゃんの、恋であり、そして人生であり、夢が、こうやって一つの結末を迎え、それこそがDebutという未来への「始まり」なのが、たまらなく尊い。
また、今回、最後の最後で歌が完成するためのイベントとして、レンくんが春歌ちゃんの手を引いて、連れ出す先が「二人の初めて出会った場所」。
あの、リピラブの衝撃的な冒頭シーン、七海春歌、黒塗りの高級車と衝突してしまう...が、こんな感動的な形で回収されることってあります!!!???
Debut、リピラブの回収で心を持っていかれること数多といえど、あの黒塗りの高級車衝突シーンがこんな...こんな形で......泣
「この恋は最初で最後の恋だから、何よりも大切にしたいんだ。」
だって、事故現場だからね!!???事故現場に行って、こんな感動することある!!??
要するにただの道。
でも、そこが二人の運命的な出会いの瞬間で、思い出の場所になる。他人からすればなんでもない場所で、他人からすれば「事故現場」なのだけど、二人にとっては「初恋」が始まった場所。そこに行って、愛を確かめる。学園時代のクリスマスから、レンくんって全然派手な人じゃないじゃん!!と驚かされてきたけど、まさにこの場所のチョイスも、二人にしかわからなくて2人にしか意味を持たないところで、話すべきことを話す姿に、とても胸があたたかくなりました...。神宮寺さんのそういうところ、大好き。
レン春、本当に最高です......神宮寺レンくんの人生に幸あれ!
・黒崎蘭丸/聖川真斗/星影セイラ
ところで、レン√の愉快な(?)登場人物たちにも一言言わせてくれ~~~~~!
まず、星影セイラ!なぜか翔√にもしれっと登場していましたが、いや~~~本格参入でしたね。レン√で!!!
確かにヤベー奴だとは思ったけど、あれはあれで筋が通っているし、めちゃ面白い人でした!星影セイラ。
星影セイラは、レンがちょろっと昔の自分を投影している所があって、何か理由があって(うたプリあるある金持ちが人生をこじらせている)自分の力ですべてを解決し、人は信用せずに弄び、実力ゴリゴリでわがままを通すスタイルになったんだろうから、いつか七海春歌さんの光のパワーに照らされて柔らかい雰囲気になったら面白いなって思います。
実際、友情エンドの星影セイラさんは、「もう決着はついてるのよ」とか言うし、レンに構った理由も、蓮華さんに似ているのに幸薄な顔していたから、と業の深い理由を教えてくれたり.....。友情エンドにしれっと登場して、いい感じに退場していく星影セイラ、さすがでした。
それにしたって、星影セイラにも絶対なんかあるので、星影セイラと春歌ちゃん、連絡先交換してるし......「神宮寺を変えたのはお前だ」(by聖川真斗)のパワーで、セイラさんもきっと乙女ゲームのヒロインの情熱にあてられたら人生観変わるよ...だからこの二人もっと仲良くなるといいね(鬼ですか?)(元カノと?)(私の癖です)
レン√の黒崎さんも、昔は素直だったのに色々あって人を信じることを辞めてしまった人であり、その意味で少しレンくんにとっては過去を重ねる人物。(実際、かつてレンくんが言った、信用も愛情もない他人を信じるな的な言葉をランちゃんに返されてギクッとなっている場面がある。)
そういう意味で、Debutレン√は、様々な過去の亡霊たちがウロウロしているので、神宮寺さん.....本当にお疲れ様でした......。
そんな中、かつては過去を思い出させるナンバー1地雷男だった聖川真斗!!!!!!!
すごい!!!!!!!!!神宮寺レンを程よい距離で支えている!!!!!!!!!!!!!!!!!!いつの間に!!!????いつの間にそんないい感じの距離感を覚えたの!!!!!?????
春歌「本当にこの2人、変わったな......。」
本当にそれな。
あと、聖川さんが、春歌ちゃんのことを「神宮寺の彼女」として扱っている描写からしか得られない栄養がすごい。
ちゃんと二人でいちゃつきたい空気を察していなくなるし、二人の仲が怪しくなればド正論パンチ(AASS那月√ぶり二度目)でド正論「話し合え」をかましてくれるし。
(恋がゴタゴタしてるときにちゃんと話し合えれば苦労はしないんだよォ!!)
(あと聖川さんが、それなりに神宮寺レンの女性への対応を把握してるところ、興味深い。確か、寮に引っ越してくるCDでもレンの昔の恋愛の話をペラペラ話そうとしていた気がするけど.....。)
友情エンドのこの一言は、真斗とレンという意味でも、神宮寺の彼女と同室の男との距離としてもとても良い......!
「俺をお前と一緒にするな。親友の彼女に恋心など向けたりはせん。純粋にふたりの恋を応援していただけだ」
恋の話にちゃんと絡んでくる聖川真斗だけでなく、「アイドル」を目指す者同士として、レンくんも、聖川さんのことを「家を捨てる覚悟を背負ってまでアイドルを目指しているやつ」という認識になっているのもアツい!!
「オレが欲しかったものを持ってるくせに捨てようとしているヤツ」じゃない!!!
レン√序盤は、既に書いたように「合理性度外視でアツくなる」という意味での情熱と、自分の殻を破ることを求められていて、聖川真斗はおなじみの愚直に熱く夢に向かうブルドーザー状態なので、ある意味でレンの理想とする(そしてあの黒崎蘭丸の認める)「情熱」を持った男なので、文字通り神宮寺レンの「ライバル」なんだよね...。
しかも、家とかではなく、「アイドル」という土俵において「レンにはないものを持っている」という所からのスタートに、マジで痺れました......。
うわ........そうか......これが........「強敵」と書いて「友」と読むやつね.........。
レンと真斗の関係って、生まれや過去の因縁、幼少期の美しい思い出とその拗れ、といったアイドルとは離れたところにあるものを、二人がどう受け止めて癒していくかの話だと思っていたので、その意味では音楽性(クラシック)での挫折と忘却と拗れがあるクラ組や、アイドル性をめぐる憧れと焦燥、嫉妬と憧憬のあるルレとも性質が違うと思っていたのだけど、ここに来てやっっっっと、あの二人が「アイドル」として「ライバル」であることの意味が腑に落ちた......。
私的には、そのキーワードはやはり「情熱」であり、少し知れば実はレンよりもずっと情熱的で激情的に見える聖川真斗があえてキーワードとして「情熱」を打ち出すことは少なく、一方パブリックイメージの薄皮をはがせばどこまでも合理的で理性的で常識的な神宮寺レンが「情熱」をキーワードとしてアイドル活動をしていることの意味と旨味が段違いの解像度で見えるようになったのが、このDebutだった...。
ということで、「アイドル」神宮寺レン、そして神宮寺レン、そして、聖川真斗との関係などなど、レンくんの解像度が爆上がりのレン√でした!!!
マジでひとつひとつ最高ポイントに溢れていた.....。
本当に大好きです。レン√!
===
ということで、このDebutレン√の感想で、リピ音也√から書いてきた感想シリーズも3作分全部書いたぞ~~~!!!やった~~~!!
スタツア感想ブログのコメントに、「原作ゲームをやってください!」と熱い言葉をいただき、半信半疑でSwitchを買いに走り、リピを始めること1年3か月。
リピラブ7人、AASS7人+3人、Debut7人の24記事を書いて、ちょっとした達成感があります笑
繰り返すように、とにかく「うたプリ」や各メンバーへの解像度の上がり方がとんでもないので、原作ゲーム、本当に最高~~~!!
みんな絶対プレイしてくれよな!!の気持ちです。(辛いけど)
私に、原作ゲームをおすすめしてくれた皆さん、本当にありがとうございました!
とはいえ、まだうたプリにはゲームある!!!!!
All StarとASASがあるのだ!!!!!!!!!!!!
よっしゃーーー!待ってろAll Star~~!!