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Debut聖川真斗√感想

 

めっっっっちゃ良かった.........。

 

 

Debut真斗√感想です!!!!!

 

想いが溢れすぎてオタクポエム連発(つまり突然自分語りも入るかも!)、時にこの興奮を伝えたくて汚い手書きメモを開示しながら進んでいくスタイルですが、お付き合いいただける方はよろしくお願いいたします!!!

 

もう......本当にますます聖川さんのことが大好きになるDebutでした!

 

以下、こんな感じの内容です。

・「運命」の重さと軽さ

・愛と夢

・黒崎さん、神宮寺レンくん、本当にありがとう!

・「運命の恋」じゃなくても

 

 

なお、個人的にはリピ真斗√からのこの展開か!!というところにめちゃくちゃ感動していて、自分のリピ真斗√の感想を読み返しながら書いたので、念のためにリピの時の記事も貼っておきます。なんかこういう風にお話が続いていくからこそ、リピの記事をちゃんとまとめておいて良かったな...と思うDebutでもあったな...。

 

lovelifeenjoooooy.hatenablog.com

 

では、行きます。

 

 

=================

 

 

・「運命」の重さと軽さ

 

現状、うたプリ以外に乙女ゲームをプレイしたことがないので「乙女ゲームが~」という主語で語れる立場にないのですが、だからこそつい最近まで全く触れたことのなかった人間としては乙女ゲームって「恋愛」が至上価値を持っている世界だと思ってきたんですよ。

さらに、アイドルとの組み合わせについても、三次元のアイドルに対してはこの世の中には無限に価値観があるし、恋愛以外にも歌の主題になるようなモチーフは山ほどあるのになぜほんのり恋愛モチーフの曲がこんなに多いのかがあんまり納得できず、それに対してうたプリは「恋愛の曲」であることに必然性があるので、きっちり説明がついて好きだな!と感じていたくらい。

そういう人間なので、恋愛ってぜんっぜん「すべて」じゃない、というのが私の大前提にあって(一方で、すべてじゃないのにバカでかい感情を動員してしまう恋の愚かさも大好きで)、だからこそ特定の「枠」の中で恋愛に奔走する物語としてのうたプリゲームが好き。

 

ところがDebut、「彼らの人生を描く」とはほんと~~~によく言ったもので、はっきり言って恋愛に対してどこか「醒めて」いる側面がある。

私は心の底からそのことにゾクゾクして、まるで彼ら自身が「ゲーム」というメタ的な枠をやすやすと飛び越えて、「恋愛」じゃなくて「人生」を走り出す。

もしも「恋愛」が「人生」のすべてではなく一要素に過ぎないのなら、それは生活の中にあって、アツアツの時もあれば突き放して考えなくちゃいけない時もある。その突き放しっぷりが、単にその後の「恋愛」を盛り上がらせるための着火剤としてあるのではなく、「人生」の一側面として置かれている感じ。

それがたまらなくてたまらなくて、クゥ~~~~~~~!!!!!!!ってじたばたした。マジでたまらないよ、Debut。

 

特に聖川さんって、リピラブからかなり「恋愛」に情熱的な人で、”恋は人を狂わせる”を地で行くかのように、恋愛のアクの強さを体現しながらゴリゴリと「愛」の名前の元に爆走できる人で、そんな人がこのDebut見せた「人生」が、ああ聖川さんですらこうやって「愛」と格闘するんだ...っていうのが、もう...本当にたまらなかった。

 

 

 

なんの話をしているのかというと、Debut、「運命」が相対化されていく過程が痛いほど克明に描かれている。

 

 

 

聖川さんにとってハルとの出会いは「運命」で、もうそのインパクトのあまりの大きさをエンジンにして爆走している。「運命」のインパクトに突き動かされるまま、"世界すべてを変える"ような恋をしてきた人。「運命の恋」は、世界を、人生を、すべてを変えて「新しい自分」で生きていく力をくれる、そういうものだったはず。

だからこそ、リピで「A4一枚分の人生」と呼ぶようにこれまでの自分が歩む予定だった人生はどこまでもどこまでも「軽い」「薄い一枚」として表現される。

恋愛のインパクトが強ければ強いほど、過去の自分は軽い。

それが、ロミオとジュリエットの物語と重ねられて、若いあの二人は「恋愛が重い」がゆえに「命が軽い」。命すらも捨てられるほど、重い「運命の恋」。

(参照 

第1回 愛は全部キモい ──『ロミオとジュリエット』 | 最果タヒ 愛は全部キモい | web岩波 )

 

 

 

しかしDebutで黒崎さんと出会った彼は、自分の人生の重みが「A4一枚」なんかじゃないことに気が付く。黒崎さんの人生、自分の父親が背負ってきたもの、そして突然に周囲の人間に期待されることで経験し、実感する。「運命の恋」とは反対側の秤にかけられていた「A4一枚の人生」は、急激に重みを増す。

それと同時に、絶対的であったはずの「運命の恋」、そしてその恋と共にあった夢が相対化されていく。

 

「夢を見ている場合ではないんだ。」

「自分の夢など二の次だ。」

 

 

何言ってんの????ハルとの恋は「運命の恋」で、アイドルになることは何があっても叶えたい夢だったんじゃないの?????どうして????とゴン詰めしたくなる言動の数々。

 

私のプレイ中メモも「人は変われない.....」と絶望しながらブチギレしている。

シンプルに一言「なにそれ」、ちょっと怖い、笑(走り書きで字が汚い...)

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ここで明らかなのは、人は簡単には変われないという事実



「運命の恋」がすべてを変えたと思っていた。過去は遠くへ消えていき、「運命の恋」より後の自分は何もかも別人になったと思っていた。

でも、そんな「恋の魔法」は存在しない。自分の人生は、一本道で、これまで歩んできた道を簡単に忘れて消すことはできない。過去を捨てられないし、自分はそう簡単に変われない。「A4一枚」だなんて言って、ビリビリに破いて捨て去ることはできない。

そうやって「運命の恋」は、相対化される。

もし仮にそれが「運命の恋」だったとしても、人生にとっての「一つの出来事」に過ぎない。絶対的な重みで、すべてを変えてくれる訳じゃない。

 

私はそこがたまらなく痛くて苦しくて、めっっちゃ泣いてしまった...。「人間って恋で人生を変えていける、踏み出して行ける!」っていう考えの限界をまざまざと見せられたみたいで辛かった...。人って変われないんだよな、魔法みたいには。

でも同時にリアルでもあって、すごく好きなポイント。

なんだろう、私はそんなに恋愛に価値を置いていない一方で、どこかで”運命の恋”の力を信じてる所があって、その魔力が裏切られる苦しさに身体が引き裂かれるみたいだった。

でも人生ってそうだよな、人って簡単には変われないよなっていう納得感が同時にあって、この迷走期間がすごく好き。後で書くように迷走中に口を挟んでくる神宮寺レンさんが大好きっていうのも大きいんだけど。

 

 

 

だって「運命の恋」だよ!!?????

そんなロマンチックなもの、この世にないでしょ。その幻想を暴いていくシナリオなんて聞いてないよぉ......(歯を食いしばりながら呻く)

 

 

そして、

 

「どれだけ境遇が似ていようと、他人は他人。誰も自分以外の者になれやしねぇ。てめぇのことはてめぇで考えろ。」

 

黒崎さん.....!!!!!!泣

 

黒崎さんの言う通り、「運命の恋」が相対化されて軽くなって、「A4一枚」の重みに気が付いて、自分は自分にしかなれないと思い知る。そして「A4一枚」を歩むべく自分が教育されたことも、お祭りの時にハルには話していて(あるいは引っ越しの前の絵本の話で教えてくれて)、やっぱりどれだけ逃げても過去は変えることはできないし、その過去も含めて自分でしかない。

 

 

だったら!!!

 

自分は自分にしかなれないのなら、「自分」になるという終章に向けた展開!!!しびれた......最高にしびれた........。

そうか、こうしてアイドル「聖川真斗」はできたんだ....!!!!

 

あれだけ恋愛体質というか恋愛に情熱を注いでいた人が、こうやってまざまざと人生の中で「運命の恋」が相対化されていく場面に立ち会って、情けないほど、むかつくほど、でも仕方ないとあきらめざるを得ないほど夢と愛を捨てそうになる経験をして、「運命という言葉に甘えていた」という結論に至るのがたまらなくって...。

 

 

Debut音也√で「親に見つけてほしいとかじゃない」と言い出した時に腰を抜かすほどびっくりしたんですが、Debutって「ここらへんに着地するんだろうな~」をスッと通り抜けて、メキメキとプリンス達が成長しだす一点が存在する。(気がしている)

そのカタルシスがヤバイ。

想像を超えて、歩き出すその瞬間を見届けたときの感動たるや。

真斗√もそうだった。

「運命だ!」と恋も夢もゴリ押しして解決するんだろうと思ってた所を、通り過ぎて越えていく。

 

 

 

理屈じゃないんだ。好きだから歌う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ、「運命の恋」ってどんな恋だと思ってました?

 

私は、強烈に「運命の恋」があると信じている人です。

 

そして、私は”人生が狂っちゃうような出会い”がそれだと思ってきた。

その人に出会わなければ、自分はこの夢を追えなかった、自分はこんな人生を歩めなかった。

そう言えるような出会いと恋はこの世に確かに存在していて、私は自分のそういう出会いを「運命」って呼びたくて、だから好きな人を人生の大切な場面に織り込んできた。あなたがいなければ、私はこんな選択をしなかった。私の人生にあなたの人生を織り込んで、二人にしか編めない人生を生み出したのなら、その始点が「運命」になる。

だから、私が私自身の人生を語るとき、私自身の夢を語るとき、私にはいつも同じ顔が浮かぶ。同じ顔の、同じ言葉が。同じ顔の人と過ごした時間が。

だからこそ、私はその人に対して愛の言葉として、そして呪いとして、じゃれ合うような冗談として、しばしばこう言う。「ねぇ、私の人生の責任を取ってよ、笑」。

 

 

そうやって誰かの人生と、私の人生をきつく結んだら、それが運命の糸なのだと。

そうやって生きることの限界をどこかで感じながら、叶わなかったものも含めて「運命の恋」たちを抱きしめてきた。

そして、真斗くんとハルの出会いも、そういう衝撃的で、「予定通り」の人生を狂わせて走り出す、そういう「恋」なのだと、ほほえましく、時に痛々しく思ってきた。

 

 

 

真斗くんは、そんなもんじゃない。軽々と越えていく。

運命の歌、運命の五線譜を「越えて」いく。「彼方」へ。

 

 

「俺はお前と出会わずとも、この夢を目指していたことだろう。俺は昔から歌が好きだったんだ。

俺はお前と出逢い、歌を知った。愛のため、お前のために歌っているんだと、俺はずっとそう思っていた。

しかし、それ以前から歌への憧れはあったのだ。お前はその気持ちを呼び覚ましてくれた。そして、歌への愛を共に育ててくれたんだ。

歌への、この熱い思いは誰のものでもない。」

 

 

「お前と出会わずとも、この夢を目指していた」

 

衝撃的すぎる。プレイ中どころか今も泣きながらこのブログを書いている。

ここで、「運命」=”人生が狂っちゃった”の定義はボロボロと音を立てて崩れる。

”狂っちゃった”んじゃない。自分で”狂わせていく”。

「運命」なんかに甘えるな。自分の人生は自分で選び、自分で責任を取るしかない。

自分以外の誰も、私の人生の責任を取ってくれないのだから。

 

 

 

この衝撃をどう言い表せばいい?

 

ロミオとジュリエット」でアドリブをしてしまうほど、あんなに情熱的な恋愛をしてきた人が、親族の前で「カモン!」と言い放って「運命」のゴリ押しをしてきた人が、「運命」の纏うロマンチックさをすべて突き放して、神や父親に翻弄されるのではなく、「選ぶ」を見せつける瞬間を。

この生き様のかっこよさを。

 

おそらく春歌ちゃんも衝撃を受けたのだろう。

未来への可能性。かつて目の前にあったいくつもの選択肢から今、歌への道を選ぼうとしている。

運命という言葉に頼らず、彼は自分の意思で決めた。

後悔はない。とでも言いたげに世界一わがままで、熱い想いが歌声に乗り、真っすぐに突き抜けていく。

 

 

かつて、父親の権力と神の権力は同視された。

 

 

もし「運命」が人ならざるものに導かれるような何かなら、結局それは「父親」の決めた何かに邁進することと変わらない。

ハルという”女神”の以前/以後で断絶されたように見えた人生は、その意味で結局は継続していたことを受け止めた聖川真斗は、「自分の人生」を語りなおす。

 

「誰かのためでも、まして家から逃れるためでもない。

誰に必要とされなくとも、夢を追う覚悟......。」

 

そりゃ私だって思ったよ!?なんでここで春歌ちゃんを置いていく必要ある!??って。でも、この時間が多分彼には必要だった。だからこそ「わがまま」な歌が歌えるようになった。「理屈じゃない、好きだから歌う」の歌が!

 

本当の意味で父親の、そして神様の「お人形」をやめること。「自分」になること。

強烈な「自分」になって歌うこと。

それが、アイドルであり人間である「聖川真斗」になるために必要だったんだ.....!!

 

 

(号泣)(言葉がない)

 

 

私、真斗くんが「真面目すぎてアイドルらしくないと言われることもあるが...」とシャニライで話しだすたびに「そんな訳ある!!???その美しさで!!??誰だよ!!??真面目なことはアイドルにとって大事だろうが!!???とキレてきた。

 

でも、なんていうか、要するに真斗くんのアイドルは「天職(Calling)」じゃないということなのかもしれん。

「天職(calling)」って「神が”呼んで”いる」「神の思し召し」って意味でしょ。

真斗くんのアイドルは、「たとえ神が呼んでいなくとも!!!俺は!!!!!!アイドルに!!!!!!!!!!!なる!!!!!!!!!!!!!!!!!!」なので。

 

 

ぐあ~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

好き。

 

 

なんかもう感激しすぎて何言ってるのかわからなくなってきたんですが、とにかくもう本当にこの結末が好きで好きで。好きで。

「運命」のロマンチックさを突き放して、人間そう簡単に変われない......っていう痛みも経験して、それでも「自分」が「自分」として「アイドル」になるために「理屈じゃないんだ。好きだから歌う。」に至るのが本当に最高。

 

そういう強烈な自我みたいなものにリピから惹かれていたけど、それは最終的には「奪い取った」ものなんだっていう事実がたまらなく私に刺さる。

それに私は、このステージが呼んでいる、このステージでしか生きられないというタイプのエンターテイナーも好きだけど、やっぱりどうしようもなく心がぐちゃぐちゃになるのは無数の選択肢がある中で「わざわざこの選択をした人」なんだと再認識させられた。

 

それに、リピの真斗くんは聖川家としての自分の人生を「A4一枚」呼ばわりしていて、アイドルになるということがどれだけ「ヤバイ賭け」なのかわかってない感じがしていたけど、Debutの真斗は完全にその重みを理解している。

その上で「賭け」をやってのける。

 

シャイニング早乙女が「Mr.ヒジリカワは最後の賭けに出るでしょう!」と言い出したときに、私は「もらった!!!!!」と思って涙でボロボロになりながらも口角ぐんぐんに上がったオタクスマイルになっちゃったもんね。

聖川さんは、追い詰められて追い詰められてヤバイ賭けになればなるほど強いギャンブラーなので!!!!!!!AAで聖川パパに「賭けをしよう」と言われたとき然り、この人、「賭け」には負けないんですよ。

 

 

悩み、迷い、情けないところもあったけど、それでも、最後に「これ!」と決めたなら、その「賭け」には負けない大胆不敵な「強さ」。

ロミオとジュリエット「再演」は、「自分」を奪い取って生み出されたまったく別次元の「再演」で、だからこそ本当に「強く」て。

最高です.......。

 

しかも、この「賭け」の強さは持って生まれたラックの高さもあるけど、それだけじゃない。

「奇跡とは天から舞い降りるものにあらず。

100%の力で立ち向かって初めて引き寄せられるものなり。」(友情エンド)

「幸運とはただ天から降ってくるものではない。俺はそう思います。常に最善を尽くし、諦めず動くからこそ掴めるもの。」(先輩エンド)

 

万全の努力で運を引き寄せたら、あとはどんな賭けもかかって来い。

「運命」じゃない、自分で選び、そのための「運」は己の力で味方につける。

 

そういう、最強な聖川真斗くんが好きだ。

 

 

 

 

 

・愛と夢

 

そうやって「運命」を相対化したので、最初は「エッ愛か夢かじゃなくて、愛と夢だし、愛が夢なんじゃないの!!!?????」って思いませんでした?

私はめっちゃ思った!!!!!!!!!

しかもやっと家のこと片付いたのに「一人」ってなんだよ!!??ハルと一緒に夢叶えるんじゃないの!!??と。

 

今でこそ、真斗√ほんと最高だった......性癖ど真ん中.....と大絶賛して泣きながらブログ書いてますけど、最初は結末とかよくわかってないので、めちゃくちゃキレながらプレイした、笑

プレイメモにも「なんでだよ!!!」のツッコミ。

 

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※あまりにも自分が生き生きとツッコミながら真斗√をやっているので、今回は積極的にノートを晒すスタイル...。

 

 

そんな風に真斗くんにイライラしていた訳ですが、結論は既に述べたように、「運命」が相対化されていくし、「お前に出会っていなくても夢を目指していた」という風に、愛と夢は必ずしもイコールではなくなっていく。(逆に早めに終わる6月の先輩エンドだと明確に「愛と夢、切り離せるものではない」と言う。6月終わりだったら「運命に甘えていた」という話にはならないというのもまた人生の機微を感じてたまらない。)

 

じゃあそれが、愛が「冷めた」のかというとそんなことはない。

 

「ひとりが不安なら手を繋ぎ、共に歩けばいい。」

「これからもこうしてふたりで手を取り合いながら、長い道のりを歩いて行こう。」

 

 

恋愛エンドでは、AAの露天風呂が嘘みたいにしれっとベッドにいるのでその部分の時の流れもまた素敵なんだけど、「運命」というきつい糸でお互いの人生を結び付けるみたいに愛し合っていた二人が、依存ではなくて、「1人と1人」で「共に歩く」というところに落ち着いたのが、愛に対して誠実だと思った。

 

「運命の恋」を中身モリモリにしていくずっしりとした愛も私は大好きだし、割とそういうスタイルで私自身は生きてきたのだけど、そぎ落として、人生の中の一つの「きっかけ」にその出会いを位置付けたとしても手を繋いで一緒にいたい、と思えることは愛に対して誠実だと思った。

 

 

その誠実さを「この身体に 残った”お前”という Only My Love」と熱く歌い上げるところもまためっちゃいい...。

家、事務所、夢、歌、アイドル、いろんなものがドカドカ整理されていって(無理やり振り払って)、モリモリにしていた「運命」が相対化されてもなお、「お前」が残る、という話をしっとりと歌い上げるんじゃなく、こんなに激情的に表現するの天才か!??天才なんだよな......。

 

それに、「恋=夢」(=は「運命」)だったからこそ、「恋か夢か」という天秤はどちらを取っていいかわからないものだったのに、「運命」が相対化されたからこそ、かえって「両方とる」道がパァーっと開かれていく。

「恋=夢」だから両方取る!の論理じゃなくて、恋と夢の連関を切った上で恋も夢も取って行くっていう理屈が私はすっごーい好きなんだ......。

その過程は乱暴な部分も、ついていけない部分もあってイライラしたんだけど(笑)、それがMostフォルテシモになるなら何も言えない...何も言えないんだよ...........。

恋と夢、秤にかけるな!奪い取れ!

 

 

「これはステージへの扉を開く鍵。お前と俺を結ぶ愛の架け橋だ。」

 

 

あ~~~~~~~降参!!!!!ヤベー男を好きになったよ!私は!!!

 

 

思わずプレイ中の叫びをメモに残さずには居られなかった。本当にここは降参だった(両手を挙げて)

ちょっともう本当にいい加減にして欲しい。こんなに私に好きにならせてどうするの????????

 

「運命」で結び付けられた「愛」と「夢」を切り離して、それでも「歌う」ことを選んだことを知るのはこの後のことなんだけど、結局ここでは切り離されているのにわざわざ「迎えに」来てるってことでしょ?

もうね、この情緒ぐちゃぐちゃ恋愛ジェットコースターの聖川真斗くんのことが大好きで、だって自分から「1人でデビューを目指す」とか言って離れて行って、家のことの後で悲壮感も多少あったのに、にっこにこで木に登って迎えにきて「ならば、助け出すのがナイトの務め。さぁ行こう、ジュリエット。俺にはお前しかいない。」とかいう情緒どうなってんの!!??みたいな台詞でハルを「奪い」に来るんだよ!???

「愛」自分で、捕まえに来てるじゃん..........。

 

それで「運命(愛=夢)」すら越えていく自分の姿を見せるためのチケット持ってくるなんてさ.......。

 

やっぱり私は、人間の「意思の力」が大好きで大好物だから。

「運命」すらも越えていくことを見越して歌を完成させた人物が、「ロマンチックな運命」の体現であり、そして二人の思い出であるロミジュリの「再演」でもって、その扉を開けるという矛盾を力技でぐいぐい通して、愛も夢も、「意思の力」でどうにかしていく結末への幕開けが「お前と俺を結ぶ愛の架け橋だ」に詰まっててさ.....!!!!!!!!!!

 

 

「愛」だ........。

誠実でありながら、情熱的で、”狂わされた”のではなく、自ら進んで"狂いに行く"ほどの熱と覚悟をはらんだ愛だ...........。

いや、冷静さを失っているのは私の方なんだけど..........。

 

 

 

それに対して春歌ちゃんも恋愛エンドで

「幸せにしてほしくて一緒にいるわけじゃありません。あなたと出会えたことが幸せなんです。」

 

 

Debutって、「醒めた」話なので、二人で「愛が夢」でずぶずぶで行きましょう!という話には全然ならなくって、幸せにするとかされるとか、そうじゃなくて「二人で歩きましょう」というところに着地する。

(何度も言うけど着地するまでにめっちゃ大変だったことは忘れないけどね!!!)

 

それでもなお情熱的で、意味不明なことされてるのに(マジで何度目の別れ話だった...?)相変わらず真斗くんにゾッコンなくらいには理性を失わざるを得ないような恋で。

 

 

こりゃあ、むしろ「運命」の方が背負うには荷が重かったね、という恋。

恋に惑い人生に迷ったときの愚かな選択と、それら全部をゴリ押しする人間の意思の力は、神も恐れ入ることでしょう。

 

「聖」を「背負える」くらいの男ですからね。

 

神々も畏れをなすほど、自分の力で「必然」にする、愛と夢。

 

 

(話は恋愛から逸れるけど、先輩エンドの「黒崎さん!ジンクスなんてないんです。たとえあったとしても打ち破ってみせます!」は完全に神とか人ならざるパワーをごりっごりに振り払っていく聖川さんでしたよね。)

 

 

 

・黒崎さん、神宮寺レンさん、本当にありがとう!

 

真春の二人は、突然大暴走したりしながらそれでいいんだと思うんだけど、周囲の人間は大変ですよ笑

 

 

まずは黒崎さん!!!

「女の作った歌は歌わねぇ」然り、林檎先生・日向先生√ぶり三度目の「シャイニング事務所、ハラスメント講習をやってください!!!!!」と言いたくなる発言が目立ちました....が、この人がいなければアイドル「聖川真斗」は生まれなかったでしょう。

ましてや「Mostフォルテシモ」は絶対に生まれなかった。

 

マスターコースの先輩が黒崎さんでなければ、「聖川真斗」は生まれなかったというのをヒシヒシ感じて、オタクとしては黒崎さんに頭が上がりません。

黒崎さんがいなければ、「A4一枚」の重さを理解できなかったんじゃないかと。レンの存在があるけど、彼とは関係値が濃すぎて、自分を客観的に見るための指標にはできないから。

 

既に引用した部分もそうだし

「仮定の話をして何になる。過去があるから今の俺がある。」

 

「アイドルっていうのは、誰かに輝かせてもらうんじゃねぇ。てめぇ自身で輝くもんだ。」

とか、この人の背中が無かったら「自分」になるということは真斗くんにはできなかったと思う。

 

真斗くん、とっても真っすぐな人なので、学園時代に思いを押さえて押さえての恋の末に曲を作れば「騎士のKissは雪より優しく」になるし、付き合えてハッピーでウッキウッキの春に作り始めたら「BLUE×PRISM HEART」になるし、黒崎さんの元でマスターコースを過ごしたら「Mostフォルテシモ」になる。

そういう真っすぐな人が、あれはあれでまっすぐにRockな人の下で学んだことは計り知れないだろうし。

 

それに、聖川真斗、「馬鹿まっすぐ」を地で行くので、「魚心あれば水心」とか言ってハルと交際してます!!!!!って言うじゃん。

あれ本当に信じられなくて(言い方)......だって、黒崎さんは「女嫌い」って言ってるし、春歌ちゃんも雑誌等の情報で「女関係でバンド解散」って情報掴んでる人に対して、信頼してもらうにはまずはこちらの情報を!って「俺たち付き合ってます!」って言いますか???????すごくない?????普通言わなくない????

聖川さんのそういう意味わからないまっすぐさのアクの強さが好きでオタクやってるからいいんだけど、めっちゃヒヤヒヤしちゃった......w

 

 

突き放す先輩を「絶対に離さない!!」と言わんばかりに追いかけて、しかも付き合ってます!とか言い出す謎後輩(しかも社長に押し付けられただけ&御曹司で自分のトラウマもえぐる)をさ、なんだかんだで後半は可愛がる。特に家関係では、自分のことを思うと話づらいだろうに、時間作って公園で話してるし.....。

なんか、黒崎さんの強烈さは確かにあるんだけど、負けない力量で聖川さんも強烈なので、よくわかんないけど、黒崎さん、本当にお世話になりました....!

 

 

 

 

そして、レンくん!!!!!!!!

マジで全力感謝.....。

 

プレイ中も自然に手が感謝を書き残していたよ...。

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もう本当にめちゃくちゃ情けなく家の仕事やり始める真斗くんに発破をかける神宮寺レンさん.......。

リピ真斗√で「聖川真斗!!」ってとびかかっていた人と同じ人で、「三男」であることが苦しくて仕方なかった人が、正面から声をかけてくれる。

「やっぱりその程度だったか」と見捨てるでも、「結局選ぼうと思えば財閥を継ぐことだってできるなんて妬ましい、ずるい」となるでもなく、「お前の夢はアイドルになることだったはずだ」と真正面から声をかける。

 

こんな人、こんな人間関係、どう頑張ったって手に入れることはできないよ.......(号泣)

 

こんなにこんなに聖川真斗のことを真剣に考えてくれる人がいて、こんなに真剣に声を荒げてくれる人、宝じゃん.......。

こんな人間関係....。(そりゃあ神様も羨みますわ)

 

 

「あんなすべてを諦めきったような歌。誰も聴きたくないんだよ。」

「失くしてなんかないだろ。本当に心から抜け落ちたのなら何故歌った。お前はまだ諦めていないはずだ。」

「お前が本当に夢を捨てられるならそれでもいいさ。けど、違うだろ?」

 

それで子供の頃の話をする。

Debut真斗√は「ハル以前/以後」に「運命」によって分断されていた真斗くんの人生を、全体としての真斗くんの人生へと語りなおすという側面を持っているから、ハル以前を知っているレンくんの言葉は、そういう展開への一つの鍵になっている。

 

レンくんがいなければ、始まらない物語。

 

レンくん~~~~泣

 

 

 

それに本当にレンは優しくて。

「ねぇ、レディ。人を信じるというのはとても難しいことだ。」

と春歌ちゃんの良き相談相手になる。

あるいは、まるで6月に演じたドラマをなぞるように(それはつまり”真斗のために”)春歌ちゃんのパートナーに名乗り出る。

 

リピ真斗√のレンくんの様子を見ていれば、聖川真斗を変えた女こと「七海春歌」に複雑な感情を抱いていたことは間違いないのに、Debutでは森に誘拐するでもなく、春歌ちゃんの相談相手になる。

(もっとも、リピの頃よりも巧妙に真斗の気を引こうとしているとも言い換えられるのだけど。)

レンくんの気持ちを考えると、本当に本当に優しくて、ありがとう.....という気持ちでいっぱいだった。

 

 

それに対して、聖川さんのマイペースなこと!!笑

 

8月末には「お前にはわからない!」と言い放ち、9月には「だったら迷ってない!」と言い、迷走っぷりを遺憾なく発揮。

ところがMostフォルテシモを完成させて、友情エンドでは、ま~~~~~~~~元気に神宮寺レンと喧嘩する喧嘩する、笑

 

でも、それが聖川さんの通常運転だし、迷走期を知っているからこそ、ああやって元気に跳ね返ってくれて友情エンドのレンくんも心のどこかで嬉しかったよね(泣

 

 

それにこの二人は、言葉は喧嘩していても音楽で通じ会える。

 

「お前、ステージを降りたあと『お前のおかげで最高の歌になった』なんて言っていたくせに。」

「知らん。忘れた。お前も忘れろ。」

 

最高か??

このぶっきらぼう言い方!

それでいてお互いに忘れられないような感覚があったという.........。本当にお互いに歌っていて気持ちのいいコンビなんだろうなぁ。

普段の仏頂面が嘘みたいだという真斗の表情といい、、、、ね、、、。

 

もちろんここは映像化されていないのだけど、私は2022年からのオタクなのでセイクリッド・ペアーズという参考資料があるという....ありがてぇ......。

 

 

はっきりと言葉にすることはなくても、レンの存在のかけがえのなさはきっと歌を通じて感じているんだろうな....。

 

 

 

 

 

 

 

・「運命の恋」じゃなくっても

 

さて、前半のDream more than loveの話とか、チョコバナナの話とか、言いたいことあるんですけど、もう1万字越えているのでとりあえず締めます。

 

 

で、最後にオタクポエム(ポエムに失礼!)なんですが、うたプリが「運命の恋」の人って多いんじゃないんでしょうか。

私は、うたプリ界隈のオタクたちの「運命の恋」だったり「初恋」だったりした感情が長く長く、時にその感情の大きさゆえに苦しくなりながらも、維持され続けているところが好きで。

一方で、私にとって彼らはすごく最近出会った存在。

 

大人になってから出会ったので、人格全部をあなたに合わせて、溶け合うように愛することはもうできない。私には私の人生があり、私には私の価値観がある。

これからも私は私で生きていくし、私の日々は聖川さんの音楽で彩られてゆくけれど、私の夢や人生の分岐点はもう通り過ぎていた。(先の人生はわからないけど!)

 

あなたが「カラスは白い」と言えば「そうだね」と言えるような愛を、あなたがいなければ私の世界は存在しないの、と宣言できるような愛を、あなたにあげることができないのが私は少し苦しかった。

でも、真斗√の最後にたどり着いたところは、1人と1人で「共に」歩いて行くこと。

簡単には変えられない自分自身と過去を「運命の初恋」ですべて吹き飛ばしてしまうことはできないけど、それでも愛をやっていくことはできる。

 

そんなメッセージを受け取って、私は私のままで、あなたをこれからも愛していきたい。

共に歩んでいきたい。

だってこんなに夢中になってしまうほど、あなたは魅力的なのだから。

そういうこれからを自分自身で選びたい。

 

そう思ったDebut真斗√でした。