ド新規のリピラブ感想シリーズ、結果的に最後になってしまった那月√感想です!
今回は、同室の翔くんとの関係はもちろん、トキヤとの共通点?のような話もします。人によってはその二つの関係性を読んでいるとも読める文章になっているかと思いますので、1ミリもだめだよって人は閲覧をおすすめできません...!
BのL感はそんなにというかほとんど出てないのですが、念のため。
ということで、以下こんな感じの内容です。
・深い...深すぎるよ、四ノ宮那月さん
・アイドルと個性と「アイデンティティ」
―名前を呼ぶこと
・「二度目」は怖いもの
・天才同士の美しい恋
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最初に一言いいですか??
アニメ説明不足だろ!!!
一応、アニメ4期をざっと見ていたんですが、全然四ノ宮那月さんのことをつかめなかったんですよ。ふわふわ~~っとしてて、ツンツンのトキヤとかレンくんがいた時期にああいう存在がいてくれるのはありがたいけど、彼はいったいどんな行動原理で動いているのかもわからないし、七海春歌に惹かれてるのもなんでなのかイマイチつかめなかった。そして、突発的に翔くんに抱き着いたり、上手ではない料理を披露してというギャグパートに入ったかと思えば、担当回ではえげつないビジュアル力を見せつけたグラビアを披露したり、才能を爆発させたりする。
ええええ?????と思っていると4期の一気見が終わる...というのが、四ノ宮那月さんへの第一印象でした。
ということで、そんなよくわからない人の深みを教え込みまくり、これでもか!これでもか!と那月くんの魅力で殴りかかってくる那月√...!!
マジでゲーム買ってよかった~~~~~~~~!!!!!!!
ゲーム買ってよかった...
ゲーム買ってよかった...ッ......(大事なので3回言うやつ)
一言で言うと、地球に暮らしているのが大変そうな人。いろんなものがズレているし、おそらくそれを音楽以外ではうまく出力できない。
だから、あの生きづらさを限られた時間の中で表現しようとすると、アニメでああいう出力になる、というのもわからなくもなくて。砂月くんのいうように「誰もあいつのことを理解できない」ということ。
それなりに時間をかけて、きっちりと彼と向き合わない限り、いや、彼と向き合ったとしても常人には「理解」できない。才能のカケラがキラキラと輝いていることはなんとなくわかっても、彼が何者なのかをつかむことができない。
多分、なんていうか...同じ言葉を話しているのに、違う言葉を話しているようなかみ合わなさ。使っている「記号」や「コード」は同じなのに、その意味しているところが微妙にズレているから一生分かり合えないような切なさが那月くんにはあるように感じます。
例えば、彼のいう「可愛い」は日本語の「可愛い」の音と表記なんだけど、その「可愛い」という言葉の記号で彼が意味しようとしているところが、少し他の人とズレている。彼が「可愛い」に込めている思いはもっと深くて広くて...だけどそこのズレに、那月くん本人もそして会話の相手も気づいていないから、かみ合わないまますれ違ってしまう。
「料理」もそうだと思っていて。彼が「一番よい」と思うものと、他の人がそう思うもののズレが端緒に出ている。
それがただ「不味いね」っていうだけじゃなくて、コミュニケーションの不和につながるのが苦しい。「料理」ってただ作って食べる(生きる)っていうだけじゃなくて、他者とのコミュニケーションの契機じゃないですか。
すーぐ「飲みに行こう」っていうように、食べ物って人と一緒に囲むからこそ、そのための重要な手段だったりする。だからこそ、人との関係がうまくいかないと逆に「食事できない」になる。(アニメの真斗くんの過去エピソードなんかまさにそれだし、いわゆる会食恐怖もそう。栄養としてのソレよりも、食事を介したコミュニケーションが怖くなる。)
で、那月くんはただ作って食べるんじゃなくて、振舞おうとする。料理を通じて、誰かとつながろうとしている。
にもかかわらず、彼は「ズレ」ているからそれがうまくいかない。他者とのコミュニケーションが成立しない。苦しい、苦しいね。
(だからこそ大恋愛エンドで味付けを春ちゃんが担当して一緒に料理したり、実家からの贈り物を使って美味しいお弁当を二人で食べられるようになるのは、あの二人が「分かり合えた」ことの象徴のようで余計にグッときました。)
そんなことを考えてゲームをプレイした後に見る愛をボナペティ、なんだかんだ食べ続けた翔くん(そして友情√では那月の「わからなさ」ととことん向きあう強さを見せる)と、刺激的だねって食べるレンくんがサポートメンバーなの、めちゃくちゃ胸が熱くなりました......!!
あのステージには、この二人だよね...!!!
初見のときには「嵐で見た~~」なんて言っていたジャニオタ出身のド新規な私ですが、こうやって履修しながら搭乗することで見え方が全然変わっていく......それもまたスタツアの魅力だな~と実感しています!
ちなみに、友情エンドの翔くん、翔√に負けず劣らずの「言葉」の力を発揮する。
砂月くんが消えようとするときに「断る!!!」と強く言い放つ姿は、彼がもつ祈りような言葉の力、翔√で「言霊」と言っていたもののようで大好きでした。いや~~~めっちゃいいよね、友情エンド。「俺はこいつが見た目通りの能天気な奴じゃないことは知っている」とかね。
孤独なはずの那月くんが、翔くんにだけは特別なこだわりをずっと見せている気がしていて、この二人の不思議なライバル関係をもっともっと知りたいぞ....と思いました。
砂月に「もう一人の俺のライバル」って言うの、めっちゃいいですよね......。
それで、那月くんのこの「ズレ」による孤独は、世界中のどこに行っても解消されないのだと思います。
料理という食べ物や、あるいは音楽という世界共通のものにおいて表現される孤独は、環境を変える云々のレベルではないのだと。
音楽の孤独はもっと深い。
「ヴィオラはとても奥深くて...。どれだけ頑張っても自分が納得する音を出せなくて。」
「みんなは僕の中途半端な音を褒める」
「誰も僕の出したい音を教えてはくれない」
「答えのない道をただひたすらに進むのかと思ったら、すごく怖くなったんだ。」
天才であるがゆえに、誰ともわかりあえない。
音と食べ物で表現される孤独は、地球そのものが居辛いと思わせるほどのものなのかな...と。だから余計に、彼が「星」や「月」に見出す思いはロマンチックなだけじゃなく切実なように思えて。
しかも、この主観と客観の「ズレ」による「孤独」って、アイドルにとって決定的に辛いはずなんですよ。
少なからずアイドルって「元気キャラ」とかキャラ付けをしてグループ内の立ち位置を外に向けて説明するじゃん。しかも、「メンバーの個性が際立つ」とか「個性的」という言葉が誉め言葉になるように、いかに「個性」を「(外に)見せる」かが大事になる。
なのに、那月くんは大前提として「自分が何か」がわからない。
「自分らしさ」「個性」みたいな意味で「アイデンティティ」という言葉を使うことがあると思うけど、「アイデンティティ」って英語に戻すとidentityで辞書を見ると「同定すること」「自己同一性」とか。まさに、自分を「何か一つのもの」として認識すること(identifyする)が、「アイデンティティ」であり、「自分らしさ」とか「個性」だとしたら、那月くんと砂月くんにとっての「アイデンティティ」ってどんなに過酷だろう、と。
序盤の那月くんが執拗に「名前で呼んで」と言ってくるのは、自分を知りたいから。
ここがトキヤくんと似てると思っていて、自分の中にあるHAYATOを見てるのかそうじゃないのかを知りたくてわざわざHAYATOになるけなげすぎるトキヤくんは、自分を自分だと知るために「一ノ瀬トキヤ」と呼ばれることを切望している。
「一ノ瀬トキヤ」と呼ばれないと、「一ノ瀬トキヤ」が消えてしまうから。
(トキヤ√の最後でその話をしてます。)
lovelifeenjoooooy.hatenablog.com
他人に「那月くん」と呼ばれることで、「那月」の存在を確かめたい、そんな思いも(もちろん恋情はあるにしても)あるような気がして、序盤に名前を呼んで、とお願いする箇所は胸が苦しくなります。
と、私は思う訳ですが、多分那月くんの主観では、「自分が他人に提示しているキャラクター」と「自分自身」はほとんど区別されていないというか、そこにずれがあることに気づけていないと思うんです。
トキヤくんは、HAYATOとして提示しているもの(外側)と自分自身(内面)のズレにとても敏感でだからこそ、苦しい。
だけど、那月くんは「一般人の感覚」という意味での「他者の目」の意識がすごく苦手なように見える。だからこそ、演出として「キャラ」や「自分らしさ」を魅せるっていうことが苦手なのかなと。
アイドルじゃなくても、なんとなく人って、「ああこのクラスでは姉御肌っぽく振舞っておこう」とか全体の中でバランスを見て自分のことを演出して、他人にもそうやって扱ってもらう(例:「頼っていいよ」のサインを出す)ようにするってことあると思うんです。(それの一番のありがちなミスがいわゆる「中二病」で、自分の位置づけとキャラ付けのすべてを認識が間違っているっていう)
だけど、那月くんはその「こういう風に扱ってください」というサインを出すという考えがないし、それができない。
他人からは「天才」扱いされたり、「不思議」扱いされたりするけど、それは自分の望むものではない。こういうコミュニケーションの不和の連続が、那月くんを余計に「孤独」にしている。
感情面でも砂月くんが後で指摘するように「誰よりも感情的なのにそれを表に出すのもうまくできない」。
全体的に出力のコードがうまくいってない。
これアイドルにとっては余計に、過酷なのでは?と。あんなに「自分らしさ」を求められる仕事、なかなかないと思うので。
だからこそ、音楽的には「天才」であっても、そういう「見せ方」は一つ一つ練習してきたんだと思います。特に、砂月くんがいなくなってからは。(アニメ2期もグラビアの仕事という「見せる」仕事ゆえに砂月くんとの葛藤が出てきますよね)
それでいて、またボナペティの話するんですけど、今、ああやって「自分らしい」を提示できるなら、それはきっと血のにじむような努力の末だろうと。
何より砂月くんの歌に返すように、「僕は僕らしく」とご挨拶するのも、「自分らしさ」が「自己同一性」であり、その提示であるとするならば、どれだけの切なさと苦しさを抜けた先の言葉なのだろう......と。
ゲーム前とゲーム後で一番、スタツアの見え方が変わったのが那月くんだったな...次がトキヤくんとレンくんです。
そういう意味で「アイデンティティ」...文字通り「自己同一性」に問題を抱えた彼が、大恋愛エンドだと、那月として砂月的な一面が残る、という形で「統合」するの、これもまたすごく素敵な結末だな...と噛みしめずにはいられなかった......。
結局3人で話しているような、2人になるっていう「わからなさ」がそのまま残ってそれが「那月」なんだ、ってなる。複雑でわからないものが、わかりやすくキャラにされないで、複雑なままにしてあってすごくよかった。
あと、少しメタい話になるけど、彼はまさに文字通り二次元「キャラクター」でもある訳で。「キャラクター」って読んで字のごとく、「性格」についてのある程度の表現コードが決まってると思うんです。(この辺は二次元初心者なので雑な議論かもしれないっす)
インテリで真面目なら黒髪でメガネとか、ドSな感じなら銀縁メガネとか、チャラいなら明るい髪色...生身の人間以上に、容姿が内面を示すようにお約束に沿って作るというか。多分、翔以外の5人は、メンバーカラーも含めてそのお約束に比較的沿った形で作られていて(もちろん詳しく知っていくといい意味での裏切りがある)、翔くんは意図的に「裏切る」ように作っている。内面とビジュアルの「ずれ」を「キャラクター」として出している。
じゃあ四ノ宮さんは??と言うと、や~~~~~わかんないっすよね。
ふわふわの髪の毛は「天然キャラ」の記号なのかもしれないけど、わかんない。少なくとも二次元初心者の私には、四ノ宮那月さんがどんな「お約束」に沿っているのかあるいは裏切っているのかをわからない。
というか内面で外面を裏切ろうにも、内面を「こういう人」って同定できないので、何がどう裏切ってるのかわからない。
「キャラクター」にもかかわらず、さらに「アイドル」にもかかわらず、「〇〇キャラ」に収めることが絶対に不可能な四ノ宮那月さん、あまりに魅力的すぎる。
そんな人が口にする「僕らしく」は、やっすい広告の「自分らしいファッション」みたいなコピーとは比べ物にならない、重みがあると思います。
そんな那月くんの孤独を癒す音となるのが、七海春歌さん!!!!!!
那月√の恋...
木曜10時にやってくれ!!!!!!!!
こんなん毎週号泣間違いなしのスーパー大ヒット切ない恋物語だろうが...!
(まぁ地球は割れそうになるけど)
いや、待ってレン√は金曜10時、トキヤ√は月曜9時だと思ってるんだけどみんなはどう????(急に女子高生の昼休みテンション)
音也√は今はなき土曜9時だし、セシル√は日曜10時30分でどう?
翔√は火曜10時かな?真斗√はわかんないっす......
話を戻すと!!!
天才と天才の恋。
フランス語で一目惚れは"le coup de foudre"で、直訳すると「雷の一撃」っていう話が好きなんですが、たぶん二人の出会いはそんな感じだったのでは?
「ヴィオラに出会った時のような、初めて音楽に触れあったときのような、そんな出会いがまたあるなんて思いませんでした。」
メモリアルで、那月くんが焦るほどの才能を七海春歌さんは見せているし。
しかも、Aクラから順にプレイしていたので、最初のパートナー決めは真斗√も音也√もくじ引き。だけど、那月√は那月くんが春ちゃんを選ぶ。
那月くんには、七海春歌の才能が見えている。
(少し話が逸れるけど、アニメでセシルくんを迎え入れるときも最初はただふわふわした人だからセシル加入でもOKなのかと思っていたけど、そうじゃなくて一回歌を聞いたら全部”理解”るんだろうな...とゲームやって腑に落ちました。他にも那月くんが決断する場面は、この人は見えてるんだろうな...と。)
そんな二人が音楽的に響き合う場面は本当に綺麗!!
それは刹那の夢。たぶんほんの数十秒だけど永遠にも似たかけがえのない一瞬。
その時、わたしたちは五線譜の上を踊る音符という名の妖精だった
そして、文化祭の夜も
永遠にも似た星の輝きと一瞬で終わる花火の刹那の煌めき
美しい情景描写と、詩的な言葉の数々で進む恋~~~~~~!!!!
那月くんの「那」は美しい、豊かな、ゆったりとした、という意味があるそうですが、「刹那」もその字だなと思うと、まさに一瞬の光のような美しさと切なさがずーっとこの恋の基調にある。
砂月の「砂」も切ない、消えてゆくものをさしているようだし。
そんな切なさの一因は、那月√だけ「二度目」なことがあるんじゃないかと思います。
何事も「二度目」は怖い。
他の人はそれとなく「初恋」であることが明示されていたり、恋愛の相手はなんとなくいたにしても「本気になるのは初めて」ということが示されている。
那月くんは、それが明確に「恋愛」ではないにしても、「異性を強く信用したのに裏切られた」エピソードが彼を深く傷つけている。幼いころの話なので、明確に「恋愛」という訳ではないのだけど、「恋愛」で大前提になるような「深い信頼」は少なくともその過去と今回の七海春歌との出会いに共通している。
砂月くんが何よりもそれに気づいていて(「あの女に似ている」)、七海春歌を那月くんから引き離そうとする。
これが、すごーく...なんていうか......こう...大人だし、ビターな、「二度目」の話だなと思ったんです。
初恋って怖くないじゃないですか。
いや、もちろん、何もわかってないからこそ人を傷つけてしまう不用意さという意味での怖さはあるけれど、それ以上に舞い上がって、どこまでもアクセル全開!ベタ踏みでLOVEに向かって突っ走れ――――!!!!が出来ちゃう。
それこそ音也√とか真斗√は、明らかに初恋ブーストがガンガンにかかっていて暴走列車になっている。それはそれでいいんだけどね。
那月くんは、そうじゃなくて、もう一度、人を信じるという話。
もう一度、音楽を愛するという話。
彼は、砂月くんが引き受けてくれているにしても、人を信じて裏切られることの苦しみを知っているし、音楽が救いにならずむしろ絶望の淵へと追い込む可能性も知っている。
他の人にとってはスムーズに救いへとつながっていく「音楽」そして「親愛(信頼)の情」が、彼にとっては簡単に手が出せない、リスクを伴うものとして認識されている。
それでも、春ちゃんの音楽を聴いて、手を伸ばさずにはいられない。
もう一度、音楽を楽しめるんじゃないかと早乙女学園にも来る。
繊細でありながら、その勇気がとても素敵で、でもやっぱり怖くて、胸に迫る。
「僕は心から人を信じられなくなっていたんだと思う。あなたが好きなのに、心から信じることができなかった。」
そう大恋愛エンドで振り返るような、人を信じることの怖さがずーっと那月√にはある。それは初恋で、人とつながることの喜びに身を任せて勇敢になることとは別次元の勇気や強さが必要なはず。
砂月くんが「『好き』という感情が永遠だとでも?」と2月に聞きただすのは、感情が永遠じゃないことを知っている人の言葉。
那月くん程ではないにしても、なんていうのかな、同じように話していいのか非常にためらいがあるのですが、、、、
まぁ一つの例え話としてね、、苦笑
私はもうアイドルを新たに好きになる予定はなかったんです。
アイドルを好きになるなんて、結局はたどり着く先は地獄でしょう?(乾いた笑い)
それは色んな意味で.....。一つは、「永遠なんてない」のに「永遠を願ってしまう」(と同時に自分の熱量が永遠に続くかはわからないというわがままさ)。
もう一つは、彼らのたった一度きりの人生や時間を「エンターテインメント」とみなしてしまう、それこそがアイドルのファン、という側面と切り離せないこと。ほかにも、なんていうのかな、通常の「恋愛」とか「友人」には決してぶつけることのできないような大きな欲望(同じ映画を何十回も見に行くとか、ライブを見るために日本中駆け回るとか)を特定の対象にぶつけるっていうのはやっぱりどこかで歪みが出てくると思っていて。
それこそ、アイドルの側は別に何も裏切ってないのに「裏切られた」って感情を抱くとかね。
もうそういうのやめたかったんですよ!!本当に!!!(じたばた)(大声)
だから嵐の活動休止と、コロナでえびの現場通い(信じられないくらい舞台に行ってた)をセーブするようになって少しずつファンとしての活動を緩やかにして、新しくアニメを見るっていう趣味もできたからのんびり...そう......アイドルファンとしてはもう余生に............
ST☆RISH「ようこそ!ST☆RISH Rainbow Airへ!!!」
私「ようこそされましたぁああああああああああああ!!!!!!!!」
性ですね...SAGAです.......
話が那月√から逸れてる気がするけども、こんな風にアクセルベタ踏みでうたプリ沼にマッハ3で落ちて行ってる人間だって、やっぱり少し怖かったし今も怖いですよ正直。だって行き着く先のめんどくさい感情とか全部知ってるもん!永遠もないし!
だけど、うたプリ風の言い方をすると「音楽が私を呼んでる」から!
もう止まれない。怖くても、踏み出すしかない、信じてみたい。
何より「アイドルを応援するって楽しい!」という原初感情を思い出せた。
那月ルートに話を戻すと、本当に那月くんは、砂月くんは、怖くてしょうがないはずなんです。
音楽のすばらしさと人間の温かさを知りつつ、だからこそそれらが一気にナイフへと変わる瞬間を知っている人が、もう一度音楽と愛を抱きしめる。
この苦しさと切なさが那月√の基調低音で、ずっと鳴ってる。
また、セシル√の感想でうたプリにおいて「時間」が大事って話をしました。
lovelifeenjoooooy.hatenablog.com
そのうたプリの世界において那月くんは「壊れた懐中時計」を持っている。
うたプリの「時間」の大切さって、好きな人とは時間を止めてでも一緒にいたい、とか、この時間を止めて大人になりたくない、とか、多かれ少なかれ、現状に対するポジティブな評価(「青春」や「恋人との時間」)がある、そういう時間の美しさの描き方だと思ったんです。
でも、那月√で止まっている時間は、トラウマのために止まっている。
「思い出の時計は時を止め」と砂月くんが語るように、人は悲しみによって「時が止まる」こともあるということを示している。
本当に那月√って、うたプリの世界で示されている「愛」や「音楽」の美しさが美しいだけでなくナイフにもなることを示しているし、「時間」の愛おしさではなく、悲しみによって「時間が止まる」という暗い側面も教えてくれる。
そういう苦しさがずっとある。だからこそ、うたプリの世界が私は好きだなぁ...と思うと同時に、那月√が本当に苦しいのですが。
そして、砂月くんね!!!!
ねぇ...急に話のテンションが変わって申し訳ないんですが、中学生ぐらいで砂月に出会って性癖ぼっこぼこにされた人絶対いるよね...???いますよね!!!!先生は知っていますよ!!!!
砂月に狂った無数の女たちッ......!!!!!????
私は中学生でもないのに今その感じがしててめちゃくちゃ怖いんですが??????(大混乱)
何?えっ.........何?..............めっちゃ良くない.....??????
「せいぜいいい声で鳴くんだな」(9月)
いやいやいやいやただでさえツッコミ忘れてたけど那月が天然スケコマシのエロ魔人なのに???????????
どの√でもエロい水着を着せようとしてくる那月さん!!?いざ那月√になると爆発してて「どう恥ずかしいのか教えて?」とか言ってくるんですが???
そんでもって砂月は砂月で.......?????ごめんなさいあまりに恥ずかしいので、もう文字起こしするのがはばかられます......!!!!!!!!!!!!!
いや...そもそも私の人生で初めて出会った二重人格の方で、しかも、あんなにこうキツイ言い方をする方のことはそんなに好きじゃなかったはずなんですが......えええ?どうしたらいいの?????
私、二次元コンテンツにほぼ触れずに育ってきたからこういうのほんとに耐性ないよ////////(古のネット表記////を出してしまう)(心が中学生)
刺激が強い!刺激が強いって!!!!!
ただでさえ顔が四ノ宮さんなんだよ!!!?????
なんか大恋愛エンドとか四ノ宮さん一人で「どっちを選ぶプリンセス~~♪」状態だったんですが!!!!!??????
もっとも、四ノ宮√の魅力は、砂月が「性癖」で終わらないところですよね。
メガネで人が変わるとか「ギャグ」で終わりそうなところを、砂月くんも「性癖」で終わりそうなところも、そうじゃなくて、メガネが切り替わりなのは視界不良になると不安になるからという理由があるし、砂月の名前だって忘れられない景色の中で生まれた曲の名前。砂月くんは優しいところがあって、だってあなたも那月くんだからって。春ちゃんは、砂月くんさえも癒していく。
「サザンクロス」...すごく綺麗で忘れられない景色。
「本当に綺麗なものをみると人って涙を流したくなるものなのですね」と8月に語るその景色。
なのに、地球の反対側からしか見ることができないという切ないさを歌ったのが「サザンクロス恋唄」であると同時に、砂月くんへの歌でもあるというか。
砂月くんは、地球の反対側にあるみたいに、確かにいるのに、見ることができない。
切ないね。
私の那月√の好きなところとして、「二つが溶ける」というモチーフが繰り返し出てくるところがあって。
まず、そもそも春ちゃんと一緒に演奏しているときの喜びを「溶ける」って言うんだよね。
1月に「心も身体も『音』に溶けて、五線譜の上で那月くんと混ざり合う」って春ちゃんは表現する。
3月に砂月がいなくなったって不安になる那月くんに「私をあなたの半分にしてください」って言って、「もう一人の僕?...僕の半分」と返す那月くん。
まさにベターハーフ、運命づけられた魂の半分のような人。
元々、神の世界では一つだったものが別たれてしまったから、もう一度出会う。そして完全になれるような相手。
まさに那月くんと春ちゃんのようなことを言うのかな、と。
そして一つになったら、どっからどこまでが元々別々だったのかわからなくなる。
大恋愛エンドのアフエピで「僕の記憶とあなたの記憶を一緒にしたい」って言いだすのも、そして未来ではきっと、お互いがお互いの思いついたフレーズを口ずさんでいるから溶けてしまうような、そんな二人になるんだろうな、と。
だけど那月くんにとって大切な「半分」は、砂月くんも同じ。
砂月くんが「キャラ」じゃなく、本当に魅力的な存在だから2月末に「お前を那月にも渡したくない...」「俺がいたことを忘れないで...」と言い出すところ、涙無くしては通過できない。
砂月くん、本当に那月くん思いで優しいからね.......多分薫くんと気が合うと思うヨ.......。
最後には、那月くんと砂月くんが統合して、ハーフとハーフではなく一つになれる。
よかった.....本当によかったよ.......。
ううううう.......泣
ということで、序盤には地面が割れてクップルがその溝に落ちるというトンチキ展開といううたプリ風味を効かせつつ、音楽で惹かれ合ううたプリ王道展開。にもかかわらず、「信じること」の切なさと苦しさと苦みが他の√とは一線を画す四ノ宮√は、ギリギリアウトでは....?と思うような破廉恥な言葉責めの数々も含めて盛り沢山で、本当に最高でしたー!
触れ忘れたけど、11月あたりにAクラやら友達たちがぞろぞろ出てきてみんなで砂月対策会議をしているのも楽しくて、友情~~~~!!!ってなったりもしました。
はい!!
結局、記事7本も書いてしまいました...。
(最初はAクラとSクラで2回くらいかな~と思っていた)
でも、うたの☆プリンスさまっ♪Repeat LOVE、め~~~~~~っちゃ楽しかったです!
私にとって初めてのゲーム、初めての乙女ゲーム、、、、これがこの作品でよかったです!忘れられない(搭乗も含めて)日々になりました。
ゲーム購入を強く勧めてくださった先輩ファンのみなさんも、本当にありがとうございました。
那月√みたいに、ゲームをしないとわからないことがあまりに多いですからね....。
さ、次はAmazing Aria & Sweet Serenadeだ~~~~~~!!!!!!!