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スタツア出新規によるリピラブ翔√感想

 

 

書きたかったよ~~~~~!!!!来栖翔√の感想~~~~!!!!

 

リピラブ感想、翔√編です。

熱量がやばすぎて過去最長の1万3000字越えとなってしまったので、お暇な時にでも...。

 

 

薫くんについての書き方が、かならずしも肯定的とは限らない書き方をしているので(もちろんフォローもしていますし私は薫くんのこと好きで書いてますが)、強火薫担の方にはもしかしたらお口に合わないかもしれません。

あとは、ちょっとだけジャニの名前が出ます。

 

勢い感想でいいよ~~なんでも大丈夫だよ~~~って人はどうぞ!!

 

 

 

以下、こんな感じの内容です。

・優しさから出来た「ケアの支配」から抜け出せ

・自立した人同士の恋愛

・プロ意識高すぎSクラス

人間力が高すぎるよ来栖翔さん

―独特のやさしさ(春歌、レン、トキヤ)

 

 

 

========

☆翔√

いきなり本題。

 

 

私自身、翔くんほどの大病ではないのですがそれなりに身体が弱く、「無理をしないで」「頑張らないで」と言われることの方が多い人生を送ってきた。

 

 

 

そんな人間にとって、何気ないのかもしれないけど、序盤で「うっ...」となって思わず泣きだしてしまったのは、薫くんの「翔ちゃん、家に帰ろう」である。

 

ああ、彼もまた、心を大空に旅立たせる音楽の翼をひろげられないかもしれない危機を迎えるんだ。(「彼も」と書いたのはいつかちゃんと記事にしますが聖川真斗√にも似た要素を感じているからです。)

翔くんにとっては、家はそれなりに居心地のいい場所だろう。聖川さんの緊張感とは違う。

それでも、多分、ちょっとした牢獄だったんじゃないかと思う。

本人はそうは思っていないと思うけど。

人間、ここぞ!という時には無理をしてでもやりたいことがあるし、それが「生きてる!」って感覚につながると私は考えている。

だけど、彼の周り、特に薫くんは心からの善意と優しさで「無理をしないでね」と言うし、翔くん自身だって「ここで無理をして死んでしまったらなんの意味もないのではないか。無理せずゆっくり生きたって生きてる感覚を掴めるときがくるんじゃないか」と怖くて、自分にブレーキをかけた日もたくさんあったんじゃないかな。少し調子が良くて頑張ったら、やっぱり発作を起こしてしまって、「ほら言ったじゃないか」って言われて、心配をかけるのも心苦しくて。家族の「やさしさ」の言いなりになるしか、心じゃなくて身体の言いなりになるしか、優しく温かくやわらかなベットの中で無理をしないで生きていくしかないんじゃないか、そうじゃなければ死んでしまうんじゃないか。

家族のやさしさとそれを受けて育った自分自身が、優しく温かな空間である家に自分を縛って、飛び立つことができない。

 

そんな弱気な自分を振り切って、家族のやさしさも振り切って、「無理をしてでも」夢を目指してみる。それがきっと「生きてる!!」って感じなんじゃないか、そう信じて彼は早乙女学園にやって来たのかなと。

 

 

それなのに、家族のやさしさと自分の「身体」はどこまでも追いかけてくる。

聖川さんみたいに、わかりやすく家族と対立しているのではなく、薫くんが翔くんのことを心配しているのが余計に苦しい。

「家に帰ろう」と語り掛ける薫くんは、優しいけど残酷だ。

優しい弟と柔らかくて暖かいベットでゆっくりと無理をせずに暮らしていくことが、やわらかな牢獄であることを理解できる人は、多くはない。

「素敵な弟さんですね」としか言いようがない存在が、翔くんの羽を折って、お家に連れ帰ろうとするなんて、そんな苦しい話はない。

 

 

「男気全開」はおそらくアニメから加わったものかと思うけど、「男気」はもちろんだけど「全開」が結構大事なんだとゲームをプレイして気づいた。

全開、つまり100%を出力しつづけるということは、ちょっと無理をするということだ。

理想の姿に向けて、頑張る、ちょっと無理するって、こう「生きがい」って感じがするじゃん。

翔くんは、ただのんびりと頑張りすぎないくらいに息をするんじゃなくて、「生きてる!」っていうからには、もちろん命があるってことは大事だけど、それにとどまらないで、「生きがい」の部分まであることが大事だと思ってそうだから。

死んだように生きていたくない人だと思う。

 

「男気全開」は、理想の自分に向かって頑張る、っていう当たり前かもしれないけど、でも彼にとっては掴み取らなきゃいけなかったものでもあるスローガンなのかもな...と思いました。

 

彼からは「無理したって死なない」なんて通俗的なことは言ってられなくて、「死ぬかもしれないけど無理して頑張る、だってそれが夢と人生だから」みたいな気合いを感じて。

 

 

優しく柔らかなお家で、「病人」=ケアされる存在として生きるんじゃない、家を離れて、ハードなアイドルへの道を選び、自分の人生をつかみ取る。

そういう意味で、翔くんも優しい支配から出て、苦しいけど生きがいのある道を選んだんだなと思いました。

 

 

っていうことを、セシル√の翔くん登場のところで再確認しました!

というのも、ここでは薫くんが”悪役”になるわけですが、そこの薫くんのセリフがまさに翔くんのケアを口実にして翔くんを支配していっていう欲望がモロに出てる台詞になっている。

「今の翔ちゃんを守れるのはボクしかいない。強くなんかならなくていい。翔ちゃんはずっとボクに守られていればいいんだ。」

守ること、ケアすることは支配の一つだと思う(わかりやすいことで言えば、母親の仕事はマルチタスクで孤独なハードなケアの仕事であると同時に、子供をコントロールできる)。ケアし続けるためには、ケアの対象が強くなってはいけない。

もちろん、薫くんは己の支配欲のためにこんなことを言っているのではなくて、「サタン様が翔ちゃんの病気を治してくれる」から言っている。

善意...1000%善意なんだけど、でも、誰かを守りたいとお世話をするということは支配と紙一重である様子がすごくよく出ているのが、セシル√10月の薫くん。

 

 

なんていうか、障害者運動でも出てきたって大学の授業で聞いた気がするんですが、「やさしさ」を向ける「支援」の対象として障害のある人(あるいは重病の人)を扱うことで、相手を「無力化」してしまう。

そして善意だからこそ、そのやっかいさを指摘することが難しい。(実際、翔√3月の「ボクや彼女の気持ちはどうなの?」という薫くんの聞き方は「思いやり」が全面に出ているからこそ余計にしんどい。来栖翔の人生は、弟や彼女の思いやり以上に来栖翔自身が決めなくてはならないのに。)

 

そしてセシル√では文字通り翔くんは、幼くなって「無力」な状態へと変わっている。それでも翔くんは「無力」なままでいることを拒否する。

 

翔くんは、春ちゃんとセシルを妨害しようとする薫くんをブロックして、こう言う。

「頑張ることをやめたくない」

 

 

無理すること、頑張ることをやめない。「心配」がどれだけのやさしさに基づいていようとも、それを否定はしないけど、いいなりにはならない、己の道を歩みたい。

それが来栖翔のかっこよさ。

ほんっとうにかっこいい。自立の道。

 

 

そういう意味でも、そして恋愛的な意味でも私が翔√でいっちばん好きな台詞は、12月に春ちゃんが翔くんの心臓が心配だからとダンスを断ったあとの一言。

 

「だから?」

 

 

ここで翔くんは明確に「心配」を受け取らない。それがどれだけのやさしさに基づいていようと、「心配してくれてありがとう」と受け取る方が身体的にも精神的にも楽にもかかわらず、そうしない。

むしろ、怒りをあらわにする。

多分、「心配」されることにうんざりしてる人生だろうし(翔くんは素晴らしい人なので「うんざり」なんて言葉は使わないしそうとは認識していないだろうけど)、何より「心配」させてしまう自分自身にも怒っているようなそんなニュアンスで。

優しさにいいなりにならない、自分で自分の道を決め、自分の人生を「生きてる!」ことを実感したいという強さ。

 

「何もする前から諦めていたら、それこそ死んだも同然だ。俺はそんな生き方なんて嫌なんだよ。」

 

「いつ死ぬかなんてわからない。でも、だからってびくついてなんかいられない。俺は今、生きてる!」

 

「うつむくな、顔をあげろ。俺は絶対大丈夫だ。」

 

 

身体を病むということは、孤独なことで、心までそっちに引っ張られる。そんな夜を山ほど越えてきて、それでも、生きるっていうのがどういうことなのかを考え抜いて、実践する人の強い言葉。

いや、怖いからこそ、強くあらなくちゃいけないと踏ん張る人の言葉。

 

4月の自己紹介もそうだし、1月の交際バレしたときに社長に言い放つ「俺らの価値くらいもうわかってるんだろ?」もすっごく大胆で、自信家に見える。

でもそれは、未来を手繰り寄せるための祈りでもあるって、12月~1月の展開でわかって。ああ、この人の言葉はこの人自身の経験に裏打ちされた深みと未来への願いがこもっているから強かったんだな。

 

3月には「言霊っていうだろ」と私が12月1月をプレイしていて感じた言葉そのものズバリを翔くん自身が口にするので、ああやっぱりこの人は「言霊」として、願いと覚悟を口にしていたんだ...と思いました。

 

アニメ『旅の始まり』で星に願いをかけなかった話をしていましたが、この人はずっと星じゃなくて、自分自身に言い聞かせるように、自分の力で夢をかなえるために自分自身に「言霊」として祈りを捧げていたんだ....と。

 

 

たとえそれが「優しさ」であっても、他人が決めるんじゃない。自分で選び、自分で努力し、自分で切り開いた未来を待望するかっこいい男。

そんな彼が紡いだオレサマ愛歌の「逃げているだけじゃ何もつかめない 『諦めない』それが俺様だ 俺についてこい 全て叶うさ」、こんなんッ....!!!!こんなん泣くしかないじゃん.......!!!!!!

 

本当にかっこいい....。 

 

しばしば「うたプリは人生」という先輩ファンのみなさんのツイートをお見掛けするのですが、まさにこういう圧倒的にかっこいい生き方の人と出会ってしまったらその人に影響されずにはいられない訳で。

 

唐突な自分語りスタイルで申し訳ないのですが、私にとって10代の人格形成期に初めて好きになったアイドルが櫻井翔さんで、その結果、たぶん私の血が赤いのはヘモグロビンのせいじゃなくて、彼のメンバーカラーのせいなのかなって思うくらい私は彼で構成されてる。

何に感動するか、何を美しいと思うか、何が正しいか、何を支えにして生きるか、なぜ頑張るのか。

もちろん、自分なりに抽象的な言葉で自分の人生の大切な価値を語ることはできるけど、そういう考えに至る原初体験にはいつもきっかけに、始まりに彼がいて、自分の人生ともう切りたくても切り離せない。あまりに自分との境界線が失われていて。

 

そして、今回、来栖翔くん√をプレイして、「ああ...この人にあと10年ちょっと早く出会っていたら、私の血はピンク色だっただろうな」という強烈な感覚に襲われました。

(実は音也くん√の時も近い感覚に陥ったのだけども。)

 

「生き様」としか言いようのないかっこいい選択の数々、力強い言葉。

感受性の強い時期に彼に出会っていたら、なぜ頑張るのか、なぜ生きるのか、なぜ世界は美しかったり残酷だったりするのか、そんな答えのないのに考えてしまいがちな(特に思春期に考えがちな)問いの答えにいつも彼がいて、自分の人生と来栖翔くんが溶けていく。

そんな圧倒的な魅力を持った人が、翔くんだと感じました。

もちろん、今も、私は人との出会いを通じて変わり続けていて、来栖翔くんにこのタイミングで出会った以上、これからの私の人生は彼の言葉に影響されずにはいられないだろうなという予感を感じています。人生ずっと青春!的な、ね。

 

 

 

 

 

 

 

さて、ちなみに、薫くんは優しい弟である以上に、もしかしたら「ヤングケアラー」とか、「きょうだい児」に近い存在にあたるのかな、とも思いました。

(「きょうだい児」は障害や難病を抱える子供の兄弟姉妹関係に着目した言葉です。)

薫くんは翔くんの家族だけど、翔くんの母親や父親ではなく、あくまで双子の弟であり、薫くん自身も子供である。

 

 

来栖ファミリーは、父はスタイリストで、母は指揮者でどちらもバリバリにお仕事している。両親は、ケア労働ではなく、家の外の賃金労働に従事することで、翔くんの治療費を始め経済的な責任を果たしている。

だからこそ翔√でも保護者であるはずの大人は登場せず、「自由放任主義」ということで説明は済まされて、翔くんのケアはもっぱら弟である薫くんが担おうとする。(翔くん自身はそのことの不健全さにもうっすらきづいているようで、お前自身の人生があるんだから学校に戻れ、と薫くんを諭したり、双子だけどそれぞれの人生を歩まなくちゃいけない、と言う。)

いずれにしても、思春期の薫くんが翔くんとの別離を歓迎するのではなく、あれだけ執着するということは、薫くんはこれまでの人生で、翔くんのケアに責任を感じてきたのではないかな...と。

親の実家に預けられて育ったみたいだけど、ある程度高齢であれば精神的・体力的に翔くんのケアを続けるのは(ただでさえ双子を育てるのは)難しい。

ある程度、薫くんが大きくなった段階で、健康な子供以上のケアを必要とする翔くんのケアは、おばあちゃん/おじいちゃんと薫くんが分担していたと考えられる。

 

本当は、担わなくていいはずの責任や「自分はどうして元気なんだ」という罪悪感、あるいは親の注意が翔くんに向きやすい........薫くんにもそんなバックグラウンドがあるように見える。実際に薫くんは3月に「お腹にいたころに翔ちゃんの分の元気を取ってしまった」という話や「ボクはそう思ってずっとやりきれなかった」と罪悪感を吐露している。「きょうだい児」という感じがする。

だからこそ、薫くんはそんな環境に過剰適応していて、翔くんの体調を翔くん以上に管理しなくてはならないと信じている。(「翔ちゃんが翔ちゃんのことを大切にしないなら僕がやらなくちゃいけない」)

 

 

 

翔くん自身が、少し無理をすることを、頑張ることを諦めないでいて、そしてケアに溢れた「家」から飛び出したからこそ、きっと翔くんと距離を置いて見えてきたことが薫くんにもあるはず。

薫くんにとっては苦しいことだけど、きっと二人が離れたからこそ、薫くんにとっても「ケア」との距離ができて、いろいろ考えなおせたはず。

実際、スペシャルエピソードでアイドルとしての仕事を見学に来る薫くんは、兄離れが出来ているよう。恋愛エンドでも、薫くんは自分自身が「強く」なると決意をして、翔くんの病気の治癒に合わせて、薫くん自身も変化している兆候が描かれている。

 

学園時代の来栖兄弟には、「ケア」をめぐる不均衡がどうしても影を落としているはずだから(しかもそんな不均衡があるのに顔は自分とそっくり)、病を越えた、来栖兄弟の今が、このときよりももっともっといい関係になってるといいな~~~!

 

 

(全然関係ないけどST☆RISH冠番組(土曜9時)のデビュー10周年企画で突然薫くんのビデオレターが出てきて「ぴえええええええええええ来栖翔の!!!!!双子!!!ふたgdhf........」みたいになってるTLめちゃくちゃ見たい)

 

 

 

 

で、私が翔くんほどではないにしてもまぁ病院とそれなりに縁があったということもあり、そこにこだわっているのかもしれないけど、翔√の恋愛も、こう「自立」が一つポイントかな!と。

 

翔くん自身は、「ケア」による「無力化」(頑張らなくていいんだよ)から抜け出したいっていうのがあるから、ものすごい自立志向で。

でもそれが、「自立」=「依存しない」という思い込みからうまく人を頼れなくて...そこを乗り越える物語でもある。(9月のシャイニング早乙女によるトンチキミッションも「ユーは人を頼らないから借り物競争」ということで那月のメガネを借りてきてアメリカ空軍のヘリに追われているシャイニング早乙女と....)

 

 

 

まずそもそも「自立」した恋愛なのがうたプリにおいてすごい!!笑

 

 

共依存って、すごい運命の恋愛っぽいじゃん。

 

実際はめちゃくちゃ危ないけど、もう「お前しかいない」って環境がずぶずぶに出来上がっていったら「運命」というか.......。

他の人たちは、そもそも孤独で。種類が違う孤独を、6人は抱えていて、その孤独を癒してくれる存在であり音楽が七海春歌

だからもうずぶずぶになるしかない。

(私がトモちゃんだったら、他の6人と自分の大事な友達が付き合っていたら正直めっちゃ心配である。)

 

 

しかも、あえてわざわざそういう書き方をするなら、セシルなら外国人(ミックスルーツ)差別、真斗なら家父長制、トキヤなら労働環境といった制度や社会の方に要因がある問題から生じた孤独を、七海春歌の圧倒的な才能と愛で乗り越えちゃう。(音也は若干違う気がするけども、子は血の繋がりのある核家族の中で育って当然という世の中の「常識」が生み出している孤独という側面はそれなりにあるのかな...)

レンはネグレクト(育児放棄)による睡眠障害(性的にもアディクション気味っぽかったり)etc.、那月もトラウマによるメンタルの問題で、こちらは専門家(医者やカウンセラー)の方が彼らの問題の解決に向いているはずなのに、七海春歌の才能と愛で解決する。

 

 

だけど、翔くんはそもそも孤独ではない!

まず優しい家族がいて家族との関係は良好。大恋愛エンドのアフエピでも、家族仲の良好さがにじんでいる。親のなれそめをペラペラしゃべれるってことは、相当仲良しなんだろう。もちろん、ケア分担に関しての問題がゼロという訳ではないだろうけど、それは病気を抱えると同時に抱え込むものなので、来栖ファミリー独特の課題ではない。

 

さらに翔くんに友達はめちゃくちゃいる。(中学の時に地元から離れたくないくらいにはしっかり友達がいる人生を歩んでいる。)

むしろ友達がいないのは七海春歌

さらに、いくら七海春歌といっても心臓病は治せない!!!!!!

 

 

病を生きることで生じる心身の不安定さを共に乗り越えていくし、どうしても翔くんが春ちゃんを頼る場面もあるにしても、この二人は孤独を埋めるための二人じゃなくて、ともに自分の力で歩き、生きていくための二人。

 

8月にアイドルを目指すきっかけを話すところで「ケン王」のあらすじを話してるんですが、翔くんが春ちゃんのことをケン王のキャラクターである女戦士ナミに似てるって言って、そのキャラクターはケン王と「背中合わせで戦う」んですって。

 

「背中合わせ」で戦うって、信頼していて、かつ同じくらいの力量がないとできないこと。

 

自称「王子様」な翔くんだけど、トキヤやセシルと違って春ちゃんのことを大切にしているけど、それは「プリンセス」扱いとはまた少し違うというか。(12月に姫になってくれ、と言うけれども!実質的には、ともに戦い共に生きるエンドになっていくというか。)

そういうところにも、翔くんの恋愛の「自立」観が出ていて、うお~~~~~~~こういうところがいわゆる「リア恋枠」だよね~~~~~~~~~~!!!!!!!

 

ST☆RISHのリア恋枠ですよね???なんか担当に関わらず「でもリア恋枠は来栖」「翔くんと結婚したい」「担当は○○だけど付き合うなら翔ちゃん」みたいなオタクたくさんいそうじゃないですか????リア恋枠って、別に夢女子ともまた少し違って、なんていうんですか??あの独特な「リア恋枠」って概念あるじゃん...(伝われ)

来栖翔、「リア恋枠」すぎる~~~~~~!!!!!

 

 

街の人に聞きました!ST☆RISHアンケート調査~!って企画で「彼氏にしたい」枠で、独走してほしいし、なんか結果見て顔を赤くしててほしい。

「一緒にキャンプに行きたい」「カラオケに行きたい」でも1位だし、中学生男子に聞いた「部活の先輩にしたい」も1位。新橋のサラリーマンに聞いた新入社員にいてほしいランキングも1位。(酔っぱらったおじさんが「翔くんに『先輩!今日はよろしくお願いしますっ!』って明るく挨拶されたいですねぇ~」って言ってるVTR)

 

 

 

話は逸れたけど、こんな風に二人が背中を任せ合ってともに戦っていく自立した二人なのが本当に好きです。

1月にシャイニング早乙女に交際バレした時も、

「こいつと一緒じゃなきゃ戦えない。」

「俺とこいつどっちが欠けても100%の実力を発揮できない。」

 

 

 

まさに背中合わせでともに戦う関係.....!!!!!!!

依存じゃない、でもお互いがお互いを必要としている素敵な二人...!

 

しかも、「自立」志向の強さゆえに人を頼れなかった翔くんが2月には春歌に涙を見せる。「俺、やっぱり死ぬの怖い...」と言う。

すごく感動的なシーンであると同時に、「病人」であったがゆえに「自立」志向が強かった翔くんが、自立とはだれにも寄りかからないことではなくて、たくさんの依存先を持っていることである、という方向の自立に切り替わっていく契機のような気がしていて。

春歌という一番「かっこつけたい」相手にこの姿を見せられたら、きっと薫くんにも適切に相談できたり、日向先生やSクラ、親やその他の友達...へとこれまでの繋がりをうまく維持しながら、春歌と二人で生きていけそう。

 

 

 

ちなみに、日向先生、ほんっとうに最高ですね。セシル√でもあまりの「先生」っぷりに感激していましたが(「担任の許可を得ずに死のうとすんじゃねぇ」最高すぎん???)翔√では良さが爆発していて、1月の交際バレでも擁護するし、2月のソングステーションでも歌を披露するときに翔くんとの思い出の「しっかり目に焼き付けておけよ、坊主」って言うしさ――――!!4月の自己紹介の時に憧れの人相手にここまでできる来栖翔めっちゃすごいな!タレント性高!と思っていたけど日向先生もそれに気づいてたってことじゃん~~~!!!これからの人生、翔くんには七海春歌以外にも強力なメンバーがめっちゃいるんだよな.......。

 

何より「日向龍也」はきっとおそらく翔くんに「頑張れ」って心の底から言ってくれる初めての存在だったんじゃ?とかも思いました。「無理しないでね」じゃなくて「頑張れ」って。どんなに心配でも、「頑張れ」って。

私も高校の時に初めてちゃんと「無理してみろ」って言ってくれる人に出会えてすごく嬉しかったから、「無理しないで」が多い人生の人にとってはそれってすごい嬉しいことだから。まぁこれは私が翔くんに投影しすぎてるのかも、あはは!

 

なんにせよ、日向龍也が「生き様」を魅せるタイプのアイドルだったからこそ、来栖翔も後で言及するように「生き様」を魅せるアイドルになったんだなぁ...!と。

 

 

そんな風に、元から自立したかっけぇ男だった翔くんが、春歌との恋を通じて、さらにいい意味での人とのつながりを保った自立志向に成長していくのがほんっとうに素敵だと思いました。

二人の恋は「最高の相棒」という言葉に現れているように、何より翔くんの大好きな日向先生の曲の歌詞みたいに、自立した背中を合わせて戦える二人の恋。

「倒れそうな毎日の中で がむしゃらに戦っても ボクの背中は必ず君が守ってくれた」

そんな翔くんが引用した歌詞がぴったりな二人で、素敵だな~~~!!と思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、その他のポイントでいうと...

翔くんがめちゃくちゃプロ意識高くてびっくりした!!

これがSクラス......と感激!!(Sクラで一番最初にやったのが翔だったので、余計に。)

 

一番は小傍唯としての仕事っぷり。

あれだけ「可愛い」と言われることを嫌がっていたのに、始まれば「この世界は売れたもん勝ち」「コネを作るっていう意味でも」などなど、父親がスタイリストだったとは言え、芸能界に対する解像度が全然ちがう!!

愛を知らなきゃ愛を歌えない!デビューする前からソングステーションに彼女持ち乱入事件を起こしている音也くんと同い年とは思えない、突き放した認識。

仕事だって割り切ってやっているし、嫌なことを全部避けてプロにはなれない、と。

(卒業オーデションでも曲調がやや可愛めなんだけど「自分のやりたいことと、できること、得意なことはちがう」と言い切ってやりきっていて、ここも本当にすごい。あまりに「アイドル」に向いている。アーティスト性以上に、求められる自分と得意な自分、そこにやりたい自分のバランスを考慮できる男......。アイドル適性が突き抜けている....。アイドルって、ファンの「見たい」と本人の「やりたい」のずれが脱退等々の結論につながることが多いので。)

なんというか、翔くんがHAYATOみたいな労働スタイルだったら、トキヤほど思いつめる前に人に相談するとか、辞めるとか、逆に割り切るとかしてそうだな....と思ってしまった。

 

この小傍唯も結局、スパッとやめる。やめるのも、もちろん春歌のこともあるけど、自分自身が本当にやりたいことを見定めて、かつタイミングを図り、やめる。マジで四ノ宮那月と来栖翔の同室ペアは人生何周目...???

 

さらに、来栖翔くん、9月のトンチキ借り物競争の翌日、自由の女神盗難という一大事件が起きているはずだ...と新聞を読んでいる!!!!

実際は「シャイニング事務所の政治力」なるもので打ち消されているが、世の中に大きなニュースがあれば新聞を読む、という思考回路がある15歳、あまりに大人である。

(大恋愛エンドでもニュースを見ているしね。)

正直、もうこの新聞のくだりだけで感動した。

 

翔くん、テストの点数等々はあまりよくないことが示されているけど、生きていくために必要な情報を集める能力はばっちり備わっている。

多分、それはご両親の影響で「籍入れた方が、都営住宅安く入れるから結婚した!」って話を子供の前でしてるから、それによって、あ~結婚ってロマンチックな側面もあるけどそういう行政上の優遇と結びついた法律上の制度なのね~っていう合理的な理解を促しているわけで。

税金云々とか、福祉のこととか、「学校じゃ教えてくれないけど大人になると大事なおと」を子供の前でペラペラしゃべって教えていそう、という。

だから家族で過ごす時にニュースや新聞がその空間にあって、「次の仕事にこんな影響がありそうだな」とかそんな話をしてるところを聞いてきたのかな......と思いました。

(全然関係ないけど来栖ママ、めっちゃ楽しそうな人!)

 

 

 

 

翔くんのプロ意識でいうと、文化祭に向けての頑張りも、病気のことがあるから「時間」の大切さを知っている、ということではあるんだけど、でも、やっぱりエンターテイナーとして「誰かの時間をもらってる」って認識はとても大切なことだと思うから。

きっと翔くんは今も、ファンの人たちがコンサートの席に座るまでにかけた時間に思いを馳せられるアイドル。コンサート代だけじゃない。

仕事を調整して、交通費をかけて、出かける前には丁寧にお化粧をして、それだけの時間をかけて、そして、このコンサートという時間を買っている。

それがわかるアイドルだって知って、それはアイドルとしてプロだし、アイドルとして優しい。

きっと、スタツアの楽屋入りのときも、会場周辺のグッズ売り場にならぶファンを見て、綺麗に髪の毛に編み込まれたリボンを見て、丁寧にデコレーションされたうちわを見て、そこに込められた「時間」と「愛」と、そしてわざわざコンサートの時間を買ってくれたことを噛みしめてくれているんだろうな....。

 

好きです。

 

 

 

 

 

 

 

最後に、翔くんのやさしさの話をして記事を締めたい。

 

ゲーム序盤の彼の印象は、

変わった優しさの持ち主だな.......でした。

 

いや、まず4月だいぶ様子がおかしい。4月早々に「家来募集」はドン引きになりかねない。(メモリアルを読むと彼なりの論理があることはわかるのだけど。)

芸能専門学校であることと彼自身の自己紹介で見せるようなスター性、何よりルックスの良さがすべてを救っているが、冷静に考えて「家来募集」はやばい。

そこで手を挙げてしまう七海春歌もやばい。

どう考えてもアイタタタ...なカップル誕生である。(まだ付き合ってないけど)

 

まぁそんなことはおいておいて始まったこの二人のパートナー生活も、序盤で春ちゃんに「暗っ!」「友達いなかったとか?」とかなり翔くんが踏み込んでくる。

フツー、ああこの人友達いなかったんだな...と察したら、特にそこは口にしないものだと思うけど、翔君は「友達いなかったんだ」と口にした上で泣いてくれる。独特のやさしさの持ち主である。

しかも、「俺と友達ってことはレンとトキヤとも友達」と心強い友達になってくれる!

 

 

遠慮して勝手に慮るのではなく、正直な感想を口に出したうえでまっすぐにポジティブな方向へ持っていく翔くんの独特のやさしさは、「神宮寺の三男」として見られがちなレンや怖い雰囲気のトキヤといった先回りで話しかけられなさそう(あるいは先回りで見当違いなことを話しかけられていそう)な二人にとっても救いだったはず。

「付き合っているフリ」作戦もそうだけど、レンとトキヤが翔くんと春ちゃんを見守っているのもいいです...。翔くんのピュアさに付き合ってあげているようで、きっとレンとトキヤにとってもあの二人との交流は癒しだったんだろうな。

 

なんというか、家族関係が微妙な人が多すぎるスターリッシュのみなさんですが、翔くんはだからと言って気を使って家族の話はみんなの前では避けよう、みたいなことをしない人に思える。スタイリストさんだから仕事場で親父とすれ違った~とか、最近家族で食事行ってさ~みたいな話をフツーにみんなの前でしてそうだし、それでみんなも問題ないし、変に気を使われるよりもいいというか。

 

翔くんのカラッとした優しさ、みんなを救っているよ。きっと。

 

 

 

そして、翔√で欠かせないのはやはり那月くんとのやりとり。

翔くんは那月くんのことを「天才」と称していて、幼いころに夢を諦めたのも那月くんがきっかけで。

それなのに早乙女学園に現れた那月くんのことを「人の夢を粉々にしておいて」と言ったあとで「まぁあいつも思うところがあったから」ここにいるんだろうけど、と受け入れる。

 

その...その受け入れ力は、一体........来栖翔くん、人生何周目なんだ...????

不思議なやさしさ、深さ、人間力に溢れている。

 

友情エンドのアフエピでは、那月と春歌が付き合っていると勘違いしてしまうのだけど、ユニットやれてるだけで俺は十分幸せと一回那月に譲りそうになっているし....ふえええええ。この人、すごいな、、、本当に、、、。(結局友情エンドでもちゃんと翔くんと付き合うところに収まるわけですが。)

 

2月には「俺は...那月みたいに天才じゃない」と苦しい胸のうちを明かしてくれる。

だけど、那月とは他の同室よりもうまく関係を築いているし、基本的にはその焦りやくやしさを顔には出さない。

 

とにかくあらゆる人との関係で、自分に正直でありながら優しく、強く、かっこいい。

 

 

翔くん自身が「努力し続けられるのも、強さ」と語っている。

そして、これはA.B.C-Zの戸塚くんが先輩から言ってもらった言葉として歌詞に引用しているのだけど、「才能ってなんだと思う?――続けることだよ。」と。

 

 

 

自分で選び、自分で生きることを諦めない。逃げない。

そして、そんな生き方を続け続ける。努力を続ける。

そうやって翔くんが生きてきた先で、私は来栖翔というアイドルと出会えた。

 

 

ここまで続けてきたことそのものが、「才能」じゃなかったら何なのか。

 

 

アイドルって、歌もダンスも大事だけど、究極のところ、生き様を魅せなくちゃいけないところがある。だからこそ、ある程度のプライベートの切り売りが必要になって難しいところが出てくるし、場合によってはだからこそ歌も演技もダンスも中途半端とみなされかねない。

だけど!!だからこそ、アイドルにしかできないのは、技術ではどうにもならない、人の心をつかむキャラクターとそして、アイドルとしての生き様を魅せるエンターテインメント。

翔くんは、まさに文字通り、生きることで、ちょっと無理してでも頑張って生きるという生き様を魅せることで輝く、アイドルの中のアイドル。

 

それをここまで続けてくれた、「才能」。

 

 

続けてくれたからこそ、私はこのタイミングで来栖翔くんと巡り会うことができました。

10年ちょっと前、友達の口から聞いて名前だけ知っていたあなたと、再びめぐり逢い、翔くんがアイドルとしての一歩を踏み出せた物語を知ることができて本当によかった。

 

頑張る、努力する、生きる、そんな「才能」に溢れた翔くんに大きな感謝を、そしてこれからにエールを送りたくなる、リピラブ翔√でした!!