12.22
「20周年おめでとう」
捻りのないうちわの文字に苦笑していた。そして、捻りのない文字をうちわに綴れるようになった自分に、10年を感じていた。
私のうちわはいつもわかりにくい言葉ばかりだった。
最初の方こそ「翔」「指指して」の両面だったものの(国立の上の方で指さされるのは無理な話なのだが)
2012アラフェスには「素晴らしき世界」 もう意味不明だ。
2014ハワイには「ALOHA」
当時の私は本気だった。ありがとう、大好き、アイシテルをそうじゃない言葉で伝えたくって仕方なかった。
「素晴らしき世界」は、曲はもちろん、嵐と出会えた世界が本当に美しいこと、そんなあなたがたに心から感謝していること、どうせ国立の上の方で読まれないならポエムのように掲げていたかった。
「ALOHA」もそうだ。ハワイ語でありがとうや、愛してるやらとてもとても多くの人温かい意味のある言葉だった。だからアロハ〜!のポーズをしてもらうファンサが欲しかったんじゃなくてALOHAって描いた。
2015は受験生だったので「夢をありがとう」目指すべき夢をくれたのは嵐だった。
2016は「初選挙行ったよ」という報告。
政治に興味を持ったのは、アイドルであるあなたのおかげだよ!って伝えたかった。
ポエミーなうちわを作ってきた私は20周年アニバコンを前に考えた。
でも、重ねる言葉よりもポエムよりも複数に意味が取れる言葉よりももうもうこれしかないとおもった。
「20周年おめでとう」
勝手に背負い込んで、人と比べて凹んだり苦しくなったり、時に休憩して
その何倍も笑って力をもらって勇気をもらってやってきた嵐ファン。
いま、とても平易な言葉で、ともに「おめでとう」を言えることが本当に嬉しい。
まっすぐに嵐を愛せる私で良かった。
12.23
早起きして朝ごはんを食べ、メイクを始める。
目元は赤と黒のアイシャドー。勝手にTABOOパレットと呼んでいるパレットを瞼にのせる。
ここで部屋が暗いことに気づく。カーテンを開ける。ハワイのコンサートの時、暗い中でメイクして濃くなってめちゃくちゃ焦ったことを思いだす。
いつもより長くアイラインを引く。いつもはしないマスカラ。初めて買ったマスカラは潤くんがCMしてたファシオだったな、なんて思いながら。
メイクを中断して髪の毛をいじる。
昨日赤いインナーカラーを入れた髪の毛を丁寧にくるくる巻いていく。念願の赤いインナーカラー、ぐれたみたいだって親には不評だが私にはサイコーのお気に入り。
左側を編み込む。編み込みは美世界コンの時にMyojoの白黒ページに書いてあったやり方をガン見して覚えた。アラフェスあたりで買った赤いリボンのピンでとめる。
髪の毛はバッチリ。最後に今年の嵐のワクワク学校からデビューしたカラコンとつけまつげをする。
首元にアラフェスでしていたネックレス。謎ディを意識してちょっとお嬢様ぽいデザインのもの。
キャミソールはアラフェスのために買って大切にしているもの、ヒートテックは美世界大阪参戦のために買ったもの。
赤いセーターに赤いチェックのスカート。大学受験の時に着ていた勝負服。まさに参戦服だ。
黒いハットを頭にのせる。ニューヨーク旅行の時、ラブコンのパンフのロケ地巡りをした後に購入したもの。
爪はデジコンとジャポコンの時に買った明るい赤と暗い赤の2色に染められている。
最後にチェックのカーディガンを羽織る。一緒に入る友達と今回新しくお揃いで買った。
カーディガン中に10年分のグッズをこれでもかとつける。
FSで表参道ヒルズでならんだな、とかワクワク学校で制服につけていた校章だな、とか。
始発で買ったポプコンのイヤホンジャック。石のカットが2種類あって、つい2つ買った。
風景コンのピンバッジは襟元に。
5×10のチャームと5×20のチャームが並んで揺れる。中学受験に早々に合格して買いに行った5×10のチャーム。
中学ん時の友達のつてで購入した赤いラブコンのリボンブレス。
風船を見上げて友達と「嵐ファンで良かったね」と涙を流した国立。あの日買った缶バッジ。
ぜんぶぜんぶ羽織って、今日。
念願のアニバコンへ。