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まばゆく光れ!この一瞬!ASSMU感想日記

 

 

先日、ASSMUに参戦してまいりました~!

その感想日記だ~~!!!!!

 

私の情緒とか感情の話が9割だからなんの有益なレポはないです!レポじゃない!感想だ!!!!そんなに回数入ってないし全部幻覚かもしれない!!

あと、他の記事もそうだけど私の前世ジャンル(3次元アイドル)の話が混ざるかもしれない...!!かもしれない、というかその話をしますので、ご了承を!!

 

あと詳細は話していないけども、原作ゲームを履修してる身からするとここが良かったよ~の話をするので、ゲームのネタバレというほどでもない内容を含みます。

全員分書きたかったけど、私の手と記憶と文字数の限界なので、個人の感想は聖川さんと藍さんがメイン、ヘヴからは代表してナギさん、シャニ所のほかのみなさんには一言感想という構成でお届けしますが、個人の感想なので.......!!!!よろしくどうぞ!!!

 

 

〔目次〕

・ざっくりした全体の感想「永遠ってないけどあるよね」

・宇宙にたった一つのグループの「かたち」

・燃やし尽くせ!!!!!!!!聖川真斗

・誰よりもエモーショナルな美風藍

・賢い子は大好きだよ帝ナギ

・最大公約数をとって見せましょう一ノ瀬トキヤ

・This is 四ノ宮那月の「アイドル」

・放課後の教室で笑ってくれたあの日を思い出させて来るなよ一十木音也

・君の生き様がかっこよすぎて来栖翔

・かわいい!!かわいい!!神宮寺レン

・この世界の王こと愛島セシル

・キングオブアイドルの称号にふさわしい貫禄、寿嶺二

・尊敬とメロのダブルパンチでオタクを殺す黒崎蘭丸

・本当にあなたは魅惑のDouble Faceカミュ

・その他いろいろ

 

 

 

 

=====

 

・ざっくりした全体の感想「永遠ってないけどあるよね」

 

うたプリのどこに一番ハマっているか、刺さっているか、って人それぞれだし、その刺さり方にはその人の人生が反映されると思っているんですけど、私にとってうたプリの一番最初の刺さり所って、レジェスタ終盤の”永遠なんてない。だからこそこの一瞬一瞬が輝くんだ”あるいは”この歌、そして一瞬こそが心に刻まれることで永遠になる”(意訳)という刹那/永遠の矛盾した字面を中身としては一貫したものを指して、「アイドル」の魅せる世界を描いているところなんですよ!!!!

 

 

lovelifeenjoooooy.hatenablog.com

これがスタツア見た翌日に書いた沼落ちの経緯。

(今見ると細かい誤字とかいろいろ気になるが......)

 

レジェスタ終盤の「永遠」話に完全に心を掴まれ、そのまま勢いでスタツアにぶつかっていった結果として、「永遠」を語る聖川さんにドボンと落ちていくスタイル。

 

で、そこから私のうたプリライフは始まって、2024年3月ASSMU。

沼落ちした2022年9月の段階では、私はまだ嵐の活動休止しか知らないのにかなり悲観的にアイドルとファンの話をしているが、その後、2024年3月までにはABCZの最推し河合くんが脱退を発表し脱退しているし、なんなら事務所そのものにもいろいろあり、私の手元には、きらきらと美しい装飾のなされた思い出という名の時計が、時間を止めた状態で二つ、ごろんと転がっていた。

 

時々取り出しては、彼らと過ごした時計をにぎにぎとしながら眺めているけれど、その時計の針は動かない。

まぁ先方は生身の人間なのでお互いの人生の時計は勝手に進んでいくんだけど、一緒に同じ時間というのかな、それを仲間とファンと分かち合っていられる時間って、本当にあっさりと終わりを迎える。

その人にメンバーカラーのペンライトを振れる時間っていうのは、限られている。

私の手元にある多種多様なペンライトたち、現役で踊る「自担」に振れるものは、青だけになってしまったもんね......(遠い目

 

その辺の事情を、かなり理解して迎えたASSMU。

 

 

〔終演後殴り書きメモ〕

 

永遠なんてないけど永遠ってあるんだね

いつも同じ時のなか いつも同じ夢を見て っていう話

R☆Dの「人生は(なんかさ)一回しかないから」で、広い宇宙のなかで巡り会えた

運命の人全員に出会いたいから生き急ぐオタクだけど、ここで聖川真斗という運命で宿命の人に出会えてよかった

人生のこの一瞬であり全てを賭けるに値する

言いたいことはずっと同じ スタツアを初見のときもそう 永遠という一瞬を見たくてわたしはアイドルを見ててそれがたくさん詰まってた

 

 

直後なんだから細かい萌えメモでも残せばいいのに、マジに心の叫びポエムが書き綴られているだけで、これスタトレの時も同じ現象だったな!!??

レポを残せよ!!!!(残せない)

 

 

テーマソングのプリラブのレンくんと聖川さんのところ、本当にCDだけでやばかったのに改めて現地で聞くと刺さって刺さって仕方なくて。

あぁ、今、私と聖川さんと、ST☆RISHの時計は「同じ時」であり、それを動かすエネルギーである「同じ夢」を見られているんだ。なんて貴重な一瞬に立ち会うことができているのだろう.....と。

 

もちろん、長いうたプリの歴史にずっと一緒にいられたわけではないけど、それでも、今っていうこの瞬間、「重ねてきた日々に嘘はな」いという人達にペンライトを振って、同じ音楽に身をゆだねて、同じ時を刻めることが本当に幸せ。

 

 

そして、現実はハードで、いろんな理由があるし予想はできない、明日がどうなっているかもわからないから、文字通りの意味の「永遠」はない。

だけど、そんなこと十分にわかっていながら、「これからもよろしく」って未来を描いて、ST☆RISHに「明日」って読み仮名を振ってくれることに勝る幸せはない。

漠然と、でも確信めいて、「明日」と「未来」と「永遠」を一緒に夢見ていられる瞬間をくれたことそのものが、最高のファンサービス。

 

ASSMUを総じて振り返ると、本当に最高で音楽のパワーに溢れていて。だから、事実レベルでは絶対に存在しない「永遠」を信じられることそのものが、このライブのすばらしさ、楽しさを全部物語っている気がした。

最終日はライビュで見てたけど、告知に対して「からの~~~~~!!!???」って次の告知を急かす声は、ライブで高揚した人たちが「未来」「明日」を確信した希望のキラキラで満ちていて、なんか本当にこのライブ、「明日」を信じ「永遠」を信じさせるだけのパワーのある「一瞬」の夢だったなぁ......と。

 

このキラキラした感情は、いつか未来で時計が止まってしまっても、ずっと私の中に残って、永遠になるんだろうなぁ...。

そんな気持ちをありがとう、All Star Music Universe

 

 

 

・宇宙にたった一つのグループの「かたち」

 

今回はAll Star Stageで3グループいたから、め~~っちゃ「グループのかたち」みたいなものが、MCでパフォーマンスで垣間見れて、たまらね~~~~の気持ちだった!

 

スタリの天ミラで歌の羽を広げるかたち

背中を合わせる4人でいたいと歌い、背中を合わせるかたち
一糸乱れぬダンスを繰り広げるかたち

 

 


アイドルグループの持つかたちって、本当に唯一無二で。

しかも、この形はろくろの上の土のように変わり続ける。

グループアイドルのオタクって、その時間の経過とともにどんどん進化して深まって変わっていく「グループのかたち」を見たくて追いかけるところがある。

でも、ろくろの上の土だとしたら、それを7人とか4人の手......すなわち14本とか8本の手で持っている状態だから、ひょんなことですぐにぐちゃぐちゃになる。

 

ベチャッと壊れてしまう。繊細なもの。

 

だから、ステージでの7人と4人と7人を見るたびに胸がぎゅっとなった。

この美しい星よ、ダイヤよ、ハートよ、どうか永遠に。
でもそれが叶わないことを知ってるから、だから眼に焼き付けて、心に刻んで。
彼らは歌を届けて。
歌なら、光なら、永遠だから。心の中で光るから。

 

そんな祈るような気持ちで一杯になった。

だって、本当に素敵なアイドルたちだったから!!!

 

 

スタリは、こう...同期たち、っていう感じで!

7人いるとダンスが迫力があっていいよね!わぁ7人が横に並ぶからこそ出せる迫力だ!!!!っていう瞬間があり、そして衣装も髪色もカラフルで、それがそのまんま個性のきらめきで。

揃っているのにバラバラで。

仲良しなのに、ライバルで、友達だけど仕事を共にする人で。

 

 

MCもわちゃわちゃしてて良かったし、あと夜は劇シャイへの言及があるから先輩たちの話も出て、マスターコース制度のある「シャイニング事務所~~~」っていう感じがしてよかった......。

そうだよ、これがシャニ所の形.....って興奮してた。

冒頭の名前紹介のときも、マスターコースの人のときは反応してて「くぅ~~~~~マスターコース~~~~~」で双眼鏡覗きながらフンスフンス興奮してたわ。

(前回のSSS2からDebutやってASやっているのでマスターコースの解像度が爆上がりした女)

黒崎さんのときにペコリとお辞儀する聖川真斗くん、すっごい「黒崎さんッ!!!」っていう心の声が聞こえてくる角度のお辞儀でよかった。

 

へヴに対してもリアクションがあって、ここも本当はもっと掘り下げて独特の「ライバル」を形づくっていくのかな...。音也くんが瑛一のときに「やったれやったれ」みたいに拳を上げるのが良かった。

 



話をスタリに戻すと、スタリ昼MC聖川さんのレンくんへの「赤くなっているぞ」どうしたんですか!!!???いつのまにもう聖川さんはそんなレンくんから一本取って爆モテ仕草を???いやネバネバのプリツイでも「お前に合わせた」的な発言でさらっとかわしてましたけども!!!
軽妙洒脱で小粋な聖川真斗っぷりにわたしは!!!わたしは!!!!!!

 

 

 

 

そして、カルナイ!!!!

現在ASプレイ中でカルナイ解像度とカルナイ熱が上がっている私には本当にたまらないカルナイ独特の馴れ合わないけど信頼している姿で!!!!

 

Q★Nを改めて見れたのもゲーム履修中の身にはもう興奮して興奮してたまらなかったし、相変わらずJust say QUARTET NIGHT!!!!!!!はかっこ良すぎだし...。

 

MCも、そうそうゲームの感じだと実はこのくらい穏やかに話している瞬間もあるんだよ!これだよこの感じ!とゲーム中の身に刺さるテンポの会話で最高だった。

何より、カラアゲの時も思った「ん???もしかしてこの人たちってオモロお兄さんたちなんか!!!???」の気持ちが蘇るオモロっぷりで。

 

藍ちゃんリラックスというか、劇シャイの忍者の流派の話をする藍さんの話題に、特にツッコむこともなくするっと乗っかるお兄さんたち尊いし、「ってなんだこの話題」の黒崎さんはリア恋だし。

藍さんのボケなのか本気なのかわからない何気ない言葉にそのまま乗ったかと思えば、寿さんには多少強く当たったり、小競り合い程度にカミュさんと黒崎さんがわちゃついたり...。

そういう「はいはいカルナイ」みたいな空気の中で何気なく、藍さんが「昔から」って言ったり、寿さんのことをお兄さんぶらないで、って言ったり、
カルナイ(曲)のことを大切に歌い繋ぎたいみたいなこと言ってて......ああ、長い時間一緒にいてこれからも一緒にいたいと思っている人たちなんだなというのがキラキラ光る瞬間があってめちゃ良かった...。(噛みしめ)

 

 

 

ヘヴは、終わったあとにシオン担の方と話していたら「まさにヘヴ家って感じで」とポロっとおっしゃって「アアアアーーーーーーッ!!!あれが!!!噂に聞く!!!へヴ家!!」と納得。

なんか誰かのポストか二次創作かなんかで「ヘヴ家」みたいな話は聞きつつもふ~~んと思っていただけだったのに、これぞ百聞は一見に如かず!!!!

 

私は見たぞ!!ヘヴ家!!!

 

思わず「キャラが濃すぎる......」とつぶやいてしまうほどの綺羅、シオンの会話テンポ。サクサク進むヴァン、ナギあたりの会話とのスピードの差にステージの下手と上手で流れている時間が違うんじゃないかと!!

だから真ん中の瑛一が時空の歪みを調整している、そのくらい存在感があった...。

なんにしてもキャラが濃すぎる面々なのに、そこをいじるでも突っ込んで面白おかしくするでもなく、お互いに優しく受け止め合っている優しい世界が広がっていて、さっきまでのパフォーマンスのカリスマ性はどこに...!?のギャップの谷がここに!!

 

そんなこんなで、各グループの「かたち」が見えて、すごく胸が熱くなりました。

 

 

 

 

 

・燃やし尽くせ!!!!!!!!聖川真斗

 

ここからは個人ごとの感想。まずはどうしたってやっぱり聖川真斗さん!!!!

 

大地司る神か、はたまた火の神か..........。(信仰)

 

地に美しく咲く可憐に揺れる花の女神か.......。(信仰)

 

 

 

やばいやばい「(信仰)」を二つもつけてしまった...!

 

MCで「静と動を意識した」みたいなことを言っていたけれど、その通りで、冒頭の静かに動き出す様は、大地に朝の光が差し込みゆっくりと世界が目覚めるような静けさと荘厳さを表現。しかし、繊細に揺れる指先は、心に灯った炎がそのまま燃え広がり、やがて聖川真斗のまばゆさで世界中を燃やし尽くすほどの大火となることを確実に予測させる小さくも力強い炎....!!!!

 

そして、いざ力強いメロディが始まれば、予想を超えるパワーでその炎を広げ、朝焼けのように静かな大地は揺れ、ここは君だけのステージになる。

荒々しさは、大地の神。はたまた人々が畏れる火の神か。

指先の繊細さ、慈しむような視線は花の女神。

 

いや、神の名さえも、「聖川真斗」には足りない。

だって、父親含む家族を振り切って、そして運命(神)に導かれし恋だけでも足りなくて(「お前がいるだけじゃなく」)、己にたぎる「情熱の火」で世界中を愛で燃やし尽くす......!!!!

圧倒的な人間の意思のパワーとわがままなほどの決意をステージ上で、表現する姿はまさに「アイドル」!!!!

神の名すらも超越して、君は圧倒的な「アイドル」になる!!!

 

 

静炎ブレイブハートポエム失礼しました...。

や~~~~~~~本当に良かった.......。

SSS2からの1年の間にDebutやって大好きが深まって、その解像度で見ているからかもしれないけど本当~~に良かった。

あの、わがままな情熱をたぎらせているにも関わらず、世界自然遺産を眺めているかのような上品な美しさを伴うステージが出来るのは聖川さんだけだし、静と動のメリハリは、ダムの決壊と調整(水位調整)を経た聖川さんならではのパフォーマンスという感じもして、、、、、、、、大好きです。

 

 

あとはやっぱり、真斗くん→プリラブの今回の新規曲がそういうテーマを持っていたことが、今回の私のASSMU刺さり所を「永遠と一瞬」にしたと思う。

強調しておくと、聖川さんは、絶対に誰かの代替ではないし、うたプリは何かの埋め合わせではない。

まったく別の角度から、照らしてくれた光で、温めてくれた炎。

 

「いつか消えゆくと知っていても」

 

真斗くんは、真斗くんの人生の中でこの言葉を紡ぎ、私は私の人生の中で、この言葉に出会った。それぞれ違う人生を歩み、交差しないまま生きていたのに、ある日突然に出会って、2024年の3月にステージの上と客席という位置から、この歌詞を共有できた。

偶然でしかないのだけど、やっぱりなんか運命みたいだね。

 


ステージでアイドルとして歌い踊れる期間と私がそこに居合わせられる時間は本当に短い。揺れる青いペンライトの海と、その中心で宇宙全部をつかさどるみたいなあなたの姿を両方視界に収められるなんて、私は本当に運がいい。

いつかこの日を振り返れば、きっとアッという間の時間で。そこに居合わせられたのは奇跡。


その一瞬一瞬が、彼にとって、そして私にとって「命を燃やす」に値する一瞬。

その瞬間が、まばゆくひかるからこそ、アイドルは輝き、ファンは魅せられ、お互いの夢が叶うんだって。

 

ステージパフォーマンスで見れたからこそわかった「静炎ブレイブハート」の説得力。

静かに燃える熱い炎のような青を灯して、Blaze!と叫ぶ「今」こそ、命を燃やすに値する「永遠」だった。

 

 

そして、話が天ミラになってしまうけど、「永遠をお前に贈る」でくれた「永遠」はすなわち「一瞬」であり「歌」であり、この歌、この場で出会えた奇跡こそが「永遠」。あぁ、それをプレゼントしてくれたんだーーーって理解できたのも、この曲が前段にあってから、だったので、今回の私にとってのASSMUを象徴する一曲でした。

(聖川担なんだからそれはそう、と言われたらそうなんだけど。)

 

それにしても「燃やし尽くせ!」で目がカッとなるのがたまらん!!!!

益荒男なところと女神なところと全部出て、単純なビジュアル情報と歌詞の持つエネルギーと、ステージで行うライブならではの文脈が全部融合して最高なパフォーマンスだった.......大好き........。

 

 

 

・誰よりもエモーショナルな美風藍


ASプレイ後、脳内美風藍祭り開催中のままASSMUに突っ込んだので、「美風藍が生きたこと、この眼に焼き付けて胸に刻まなくては」との思いが強くて。

 

でもメタいことを言うと、藍さんだけじゃなくてみんな、本当にステージのために生きている。

私たちの中だけで生きていて、私たちが忘れてしまったら存在できない。
こうやって直接会って、プリンスたちが生きたことを眼に焼き付けて、そうやって私たちはお互いに生きる。

それでもなお、藍さんは、「ボクらがこの時代に生きていた その証明を此処に残そう」(2番)と歌を作っていて、それが「アイドル」という形で出力される限り、そこには必ず「ファン」という名の観客が必要。私は今、この客席で「美風藍とその音楽の証人」なんだ、とラベンダー色のペンライトを握りしめていた。

 

 

パフォーマンスというよりステージ上の藍さんの仕草全部なんですが、すごく流麗で華麗な仕草と立ち振る舞いをする。あれがSSSの時から大好きで、徹底しているな~と思って好きで。前回までは、あれは藍さん独特生来のものだと思ってたけど、ゲームを経て、なんていうか......学びプログラムした藍さんの魅せ方なんだ!と。

 

ロボ関係の本を読んで勉強していたときに、人間らしく見せるためにじっとしないように何気なく動き続けたり、何気ない癖を入れることで「人間らしく」なる、という話が出ていたので、それがよぎりました。

おそらく、最初は棒立ちだったところから、あの「美風藍」としか表現しようのない重心のかけ方や、手先指先の動き、立ち振る舞いを身に着けて、「美風藍」としてステージに立っている。その全部が「美風藍」の歴史で、ムネノコドウどころか、全パフォーマンスあるいはMCでの些細な仕草も全部泣きそうになったよ.....(AS効果はバツグンだ!)

 

 

そして、ムネノコドウ

誰よりもエモーショナルで誰よりも多弁なダンスで。「君は怒ってさ」のところなんて、控えめなはずの背景に、再現ドラマが映し出されているかと思うほど情景がハッキリと浮かぶ。

ダンスの振付、仕草、歌声のニュアンスはもちろん、前髪とか衣装の裾のひらひらまでもコントロールしてるみたいに物語だった。

 I Dreamという台詞で、眠るように幕を閉じていったステージ。一体、藍さんは何の夢をみるんだろう。

 

会場の空気を全部持って行って、「美風藍」の物語へと引き込む。その「美風藍」は、アイドルとしてのミステリアスボーイなフィクションでもあり、同時に舞台裏を知る私たちにとってはドキュメンタリーでもある。

この魅せ方、メタいことを言うと、実在していて実在していない二次元アイドルであることと、そもそも二次元であることとロボであることが「アイドル」という現実と虚構の隙間で存在する特殊な位相の中で見事に溶け合い、「美風藍」にしか作れない世界とパフォーマンスを生み出していて最高だった。

本当に目が離せない。

 


あと、これはムネノコドウが特に、でありつつほかのパフォーマンスもなんだけど、本当~~に藍さん、表情豊かで。

どなたかが美風藍の「アイ」は「目(eye)でもある」説を唱えていたんですが、マジ納得の表情豊かさ。

 

ロボ関連の本を読んでいたときに、ロボに感情を持たせるにあたって「目」は重要で、感情表現にやはり「目」は欠かせない、という話を読んだので、誰よりも「感情」を探し「感情」を表現する美風藍の「目」がとにかく多弁であることはそれすなわち必然であって......!!!!(オタク早口)



ムネノコドウで切なげに目を細め、カルナイのときはキュッとカッコいい表情で。
プリラブのウインクとか投げキスも細かく。

ファンには優しく、メンバーにはリラックスして。ときに可愛らしく。

「眼は心の窓」とはよく言うものですが、ライブ全体を通して目を通じていろんな「心」を見せてくれた藍さんに大感謝!!



 

・賢い子は大好きだよ帝ナギ

 

まず大前提として私が賢いというかロジカルさのありそうな男が好きなんですが(開示)

 

特にヘヴに推しのいない私が目を引かれたのは、帝ナギさんでした......!

 

帝プロ!

初日は、S席に入ってステージが遠かったわけですが、そこから見ても細かい表情がわかるし、音ハメばっちり。

 

もちろん、舞台の性質上、目の大きい童顔風の顔立ちの方の方が、目線を把握しやすいという事情があるにしても、あのキュルン♡キラリン♪キャピ♡をきちんと表現して具現化、観客の元に届けるスキルはただ者じゃない.......。


キュルン♡が伝える幼さと可愛さは容易に拙さに結びつくのに、むしろ完璧さと卓越性を語っていて、すごい人だぁ......。
最後ファンサモリモリで去って行くのも、おまけのホイップクリームをましましにしてくれてる感で、甘さで胃もたれしそうなのに、もっともっと!と求めてしまう。

人の欲望を喚起する「巧さ」に、こういうタイプのアイドル、好き!と心が叫んでいた。

 

あと曲がよすぎ。
カッコいいもセクシーも、大人も子供も、その境界を揺れ動く様すら全部「キュート」の定義にあてはめて。

あれだけのナギの魅力を引き出す作曲家は何を考えていたのかめちゃくちゃ気になるので、(以下略)

 

 

 

・最大公約数をとって見せましょう一ノ瀬トキヤ

 

トキヤ、すごかったですね。

 

私も初日に衝撃をくらってひ~ひ~言ってた一人。

 

家に帰って考えていたんですが、アレ、多分、嫌だった人もいるんじゃないかと思っていて。すごくあからさまでもあったし。

そのくらい「挑戦的」だった。「挑戦的」であることは「論争的」でもある。

「論争的」であることは、アイドルにとって賭けだ。

 

でも、それでもやっぱりあれだけ会場を揺らし、爪痕を残し、歓声を浴びたことは事実で、その「多数派」を取りに行く。

でも、多分、トキヤ自身は多数派だけ取れればいいとは思っていなくて、同時に全員を納得させることも難しいと知っていて、じゃあどのラインまで行こうか、やるなら徹底的に、って詰めていく中で生まれた公約数的なパフォーマンスなんじゃないか、とか思うとゾクゾクした。

いや、それでも割り切れない層もいるだろうけど。

 

私はやっぱりアイドルにとって「攻撃は最大の防御」だと思うから、トキヤ最大の攻撃にやられて灰になって大満足。

 

 

・This is 四ノ宮那月の「アイドル」

 

Debut那月済みで見ると、ああこれがアイドル四ノ宮那月のやりたかったことか、自由な音楽を求めアイドルになり楽器さえもダンスであり歌声こそ楽器であり、そのパフォーマンスで輝く星になる。アイドルもクラシックも楽器も歌も最後は全部逃げ出さずに強い自分でなりたいアイドルを求めた先のパフォーマンス。



那月はアレがやりたくてアイドルになったんだって思ったな、言い過ぎかもしれないけど。
「解放されたミュージック」の通り、クラシックじゃない、自由な音楽を求めてアイドルになった那月が自分自身の声を楽器として、ダンスで奏でて。
それでもヴィオラを捨てたわけではなく、むしろきちんと蹴りをつけた上で、自分の表現として奏で歌う姿に感激した。

それに、那月のアイドル像の根底には他人を笑顔にしたいとか元気にしたいとか、エールのために輝くという要素があるから、わがままに自分の音楽を追求しながらも、ファンを「連れて行ってあげる」所がまた四ノ宮那月の「アイドル」で。

好きだった...。

 

 

・放課後の教室で笑ってくれたあの日を思い出させて来るなよ一十木音也

 

存在しない青春の記憶が蘇るが.....!!!???

 

昼休みは購買のパンめがけてダッシュしてるのに、放課後の教室に忘れものを取りに行ったときに見た一十木くんの姿は、びっくりするくらい静かで声をかけられなかった。(モノローグ)(存在しない青春の記憶)

 

 

ずるいし、最高だし、天才だと思った。
シンメのトキヤと比べた時に、MCであんな転げ回ってる人がああやって切々と歌うの、本当に「音也」だよね。
ああいう魅せ方ができるアイドルに育ったという事実が、もう、本当にたまらない。

 

放課後の教室、西日差込むオレンジの切なさ。存在しないはずの青春のページと、その後、大人になる中で経験しなきゃいけなかった痛みを想像させるくらいには「身近」で「リア恋」の気配を漂わせるのに、

パチンと指をならし、会場の目線を静かに独占して切々と歌う姿は孤高なアイドルそのもの。

 

その不安定な距離にぎゅっと掴まれて、サビ前に頷くときは確かに目線があったと思わせるのに、それでも君はどこか遠くに行ってしまいそうなくらい儚くて。

照明が作り出す木漏れ日の記憶が確かにあったはずなのに、スタリとしてMCに戻ってきたときは「元気いっぱい☆一十木音也!」で.......!!!!!

 

完敗です。ありがとうございました。(何の感謝?)

 

 

 

・君の生き様がかっこよすぎて来栖翔

 

かっけ~~~~~~!!!!!!!

 

私は翔くんのことを「生き様」で魅せるアイドルだと思っているんですが、それがぎゅっと詰まったパフォーマンス!

歌詞がやっぱり熱いのはもちろん、それをステージを駆けまわって表現。

 

「アイドル三原則~♪」とか「感謝~」のところとかすっごい可愛くてキャッチーな振付だから一度見てすぐに真似したくなるのも、「アイドル」らしく。

翔くんが出て来た瞬間、私は思わず「うぇ~~い!!!」と仲いい地元の友達が出て来たときみたいな声を出してしまってすみませんだったんですが、そういう親しみやすさがあり、会場を盛り上げる。

でも、来栖の女には伝わるような愛のメッセージと彼氏力も忘れず。

 

誰にでも愛される力、リア恋力、普遍的な力強さ、キャッチーさ、全部のバランスが良くて、くぅ~~~~来栖翔、たまらないぜ!!!!

 

 

・かわいい!!かわいい!!神宮寺レン

 

えっちだけどかわいい!!!!!!!!!!!!

なんだあれ!!!!!!

解散!!!!!!!!!!!

 

最後のライブアレンジされているのが、計算派のレンくんらしく、私はまんまとピギャアアとなりました!

 

なんか言葉少なくなっちゃってるけど、もうなんか本当にメロメロにされてしまってさ~~~~~~

記憶がない~~~~~~~~~~~セクシーパンチ二連発、マジ記憶ない。

 

 

 

・この世界の王こと愛島セシル

 

王、でしたね。

 

しなやかなダンスと表現力は相変わらずで、「歩んできた道を振り返ると」で振り返ったときに砂漠が見えて、すぐに足跡さえも消えてしまいそうな過酷な道をセシルさんは確かに歩んできたし、その証拠を今見ているんだ.....とアツくなりました。

 

あと、ハンドマイクだったのは、ハンドマイクの方がブレスの入り方とかを調整できるから(詳しいことは知らない)歌うのには良いとかいう話を聞いたことがあり、踊りと歌のバランス(つまり「アイドル」としての歌)を模索してそうなセシルさんにとっては、ハンドマイクとヘッドセットって結構毎回悩みどころなんじゃないのかな...なんて思いました。

 

 

・キングオブアイドルの称号にふさわしい貫禄、寿嶺二

 

現地の空気掌握して、関係者席の背広のおじさんまでフレフレさせていたのは大前提として(幻覚)

 

日曜はライビュで見たので、静かめの劇場だったし、表情ちゃんと見たいしでペンラ振らず体も揺らさずに見ていたんです。

ところが、フレドリになった瞬間、「なんだ!!!この!!内側から湧き上がる感情は!!!」となって気が付いたらペンラ振ってたし、C&Rしていました。

 

会場どころかライビュ先まで全部掌握して躍らせるパワー、これがキングオブアイドルか...と。

 

 

・尊敬とメロのダブルパンチでオタクを殺す黒崎蘭丸

 

黒崎さんは生き様のかっこよさがいつも滲み出ていて...。

オタクに着せてるTシャツにも、ROCKと書いて「生き様」と読むことを刻み込んでてマジでカッケーじゃん......。

私の中で、黒崎さんは、マジでカッケー男だし、マジでカッケー先輩なんだわ......。

 

なのにメロ...が差し込まれるんですが!!??

「悪くねえ」、やばくないですか!?なんか、ロッカーの曲聴いてたつもりで心の拳を掲げてたのに、急に私の心が「蘭丸ぅ~~~♡」の気持ちになりました。助けてください。

MCで「って何の話だよこれ」も、なんかこう......メロ...を感じてしまうので、本当に!!!本当に!!!!!!!!!!

はぁ......待ってろ黒崎蘭丸ルート!!!!!!!

 

 

・本当にあなたは魅惑のDouble Faceカミュ

 

 ご本人も言ってたけど左右で伯爵と執事使い分けてるのすごくいい
MC夜で「愚民」聞けてよかったし、ゲームやったからこそ「どちらのがお好み?」的な問いかけに「どっちもーー!!」って心の底から答えられた。(AS済み)

 

マジで「どっちも」なんだよな...。

その「どっちも」をパフォーマンスにして、私達の前で見せてくれて、本当に感謝...。

カミュさん、ゲームの感想を書いていたときも思ったけど、あれだけ聡明でロジカルながら、言葉と言葉では表現できない「あわい」を出して、そこで殴ってくるのが上手すぎて本当に言語化できない。

 

「どっちも」なんだよな......を繰り返してしまう。

 

 

・その他いろいろ

劇シャイの悲鳴......!!!!

 

初日のえっぐい悲鳴よ......。

ライブにおけるボルテージをあげる鉄則は、予想を覆すこと。

それこそ、まさにアイドル!裏切りこそボルテージをあげる。

そのことを実感させる会場の湧きっぷり、たまらなかった....!!!!

 

忍び道は、心頭滅却真斗くん見れて私の人生に悔いなし!!!
あとプリエみたいなガニ股にんにんよかった~~。
翔くんと組んでるので身長差がとてもいい。(「いい」しか言えない)


演技の基本は立ちと歩きだと思うけど、真斗くんは水系忍術だから流麗な仕草で脚を閉じてて、お前は水の呼吸!!!!

歌もまた表現であり、歌もまた芝居!!というのを感じられて全方面感謝。


マスミラは、元々好きな話だし、藍さんの役者っぷりが......!!!

目元を隠したり隠さなかったりだからこそ余計に光る目と表情のお芝居。

そして、やっぱり歌声が好きだ~~~~~~!!!

 

JTは、冒頭が最高すぎて初日の悲鳴が、ガチ銃乱射悲鳴みたいになってて面白かった(ちゃんと客席は撃ってないのに)
でっかい銃を幕に投げるカミュ様、めっちゃ良かった......(良かったしか言えない民)

 

 

 

プリラブも、ライブで見ると余計に映える。

ズラ―っと18人並んだ姿を見ると、「この人たちがうたのプリンスさまの柱だ……この人たちが宝だ……」の感情で震えた。

絶対に守らなくては。

 

最後のMC 桐生院さんが明らかに真斗くんの腕掴んでいたり、細々した絡みが発生していて、これからアプリゲーなどでもっともっと見れるようになるのかなぁとワクワクもしました。

 

 

 

ということで、これでもかなり縮小版のつもりで書いたけど長くなってしまった。

忘れられない、大切な「一瞬」であり、心に刻まれる「永遠」をもらいました。

 

本当にありがとう、うたの☆プリンスさまっ♪ASSMU!!

 

永遠なんてないけれど、それでも願わずにはいられない。願わせてくれるだけの希望をくれるステージ上のあなたの姿に、いつだって救われている。

 

大好きです!!!

 

 

AS美風藍√感想

 

 

うたプリAll Star美風藍√感想です!

 

いや~~~~~......すごかった......。軽く丸々1週間は引きずった...なんなら今も引きずっているくらいシリアスだけど愛にあふれたシナリオでした。

2024年にプレイしている(美風先輩がその後もアイドル活動を順調にしている未来にいる)私ですら、こんなに引きずるのに、リリースされてすぐにプレイした人は一体どんな気持ちになったんだ...と思いを馳せております。

 

ということで、例によってなんでも読むよ!な人向けな感想です。

もちろんネタバレありです。

 

思い立って、私の行動範囲の中で比較的行きやすい水族館と観覧車のある場所に行きましたが、もちろんゲーム内で「その場所」と言われているわけではないです。ただ参考までに、その水族館に行って考えたことなども書いております。

 

 

【簡単な目次】

・それでも「感情」が欲しいということ

・タイムリミットと「心」

・「ロボット」「感情」「アイドル」

・機械の身体とそのメモリー

・藍春すっごい可愛いぞ!

・トラビの絆

 

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・それでも「感情」が欲しいということ

 

AS美風藍√を深夜に終えてから、目覚めた朝。

これはもう、水族館に行くしかない、と思った。

 

もう居ても立っても居られない。頭の中が、美風藍でいっぱい。

今日は全然仕事も手につかない。座っていても立っていても、昨日のゲームを思い出して泣いてしまう。もう限界状態だった。

 

と、いうことで行った。

 

 

 

そして、この展示の文字を見て、立ち尽くし、号泣した。

(土曜の昼間の水族館に一人で泣いている女、シンプルに怖い。薄闇のおかげで目立たなかったが、気が付いても気が付かないフリをしてくださっていた家族連れおよびカップルの皆様、ありがとうございます。)

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愛音。如月愛音のことを思い出して、ボロボロとマスクを濡らした。

 

展示には、こう書かれている。

「水深200メートルを超える部分『深海』は海の体積のおよそ95%を占めます。実は、海のほとんどは深海なのです。」

「深海は水温変化の少ないくらしやすい環境なのかもしれません。」

 

愛音........。

 

 

如月愛音の存在の仕方、めちゃくちゃびっくりしたんですよ。

藍ちゃんにモデルがいて、それが嶺二さんの親友であったこと、失踪したことはDebutのクラ組√とトキヤ√を注意深く読めば簡単にわかることなので、私としては美風藍√はもう「隠された秘密」はなくて、いかに藍さんが春歌ちゃんと恋愛するかを見ればいいと思っていたんです。

でも、それは2月に翔くんと四ノ宮さんに春歌ちゃんが相談した所で、それはさすがに甥を失ったばかりの博士がするにしては安易だと一蹴される。

 

 

藍√の一番の衝撃、隠された秘密は、如月愛音が藍ちゃんと繋がれていて、藍さんの開発目的はソングロボでアイドルになること、だけではなく、博士個人の愛音を目覚めさせるための感情受容体になること、だったということ。

 

 

これがね........本当にキツかった.............。

というか、1月末に海を見て歌ったときに、如月愛音が出て来たのが本当に衝撃的で、キツかったというか、放心して、うたプリしんどいゲーム展開をいくつか乗り越えてきた私も、2月に進むのが怖くなるほど、「これ以上真相を知りたくない」と思ったし、2月にお出しされた真相も、かなりキツかった。

 

2月で分かるのは、愛音は藍ちゃんと繋がれていて、深い地下室にいる。メモリアルで、藍さんは愛音と何度か会うけど、その描写は深い海で、愛音は深海にいる。

そうして泳ぎついた

真っ暗な海の底に、彼はいた

 

 

水族館に話を戻せば、深海は温度変化が少ない。

だからこそ、愛音にとっては、最適な環境なのだろう。当初の感情の情報を理解しない藍さんからの情報は、その深海の平穏を揺るがすものではなかった。

しかし、藍ちゃんが恋をして、感情を理解すればするほどに、その深海の平穏は崩れ、そして顔を出したのが1月末、春歌ちゃんの作った歌を歌ったときだったということ。

 

キツい。

 

まるで藍ちゃんは道具だ。

わたしの知る美風先輩がまるで道具のように言われた気がして

わたしは反論した。

 

 

そして、愛音にとっても、感情を流し込まれるというのは、どういう経験だろう。深海の生き物は、深海に適応し、深海で快適に暮らしていた。

「深海」として、暗くされた水槽を眺めながら、愛音のことを考えたとき、こうやって暗い海で生きることだって、一つの生き方じゃないか、この深海の生き物たちに、どうして浅瀬で泳いでほしいと願うことができようか、と思った。

 

愛音「誰も傷つけたくない、傷つきたくもない。ここに居続けることは、心の平穏を望んだ自分自身が選択したことだ。

どうしてそれを誰もわかってくれない?」

 

 

それでも、博士を責めてもどうしようもないこともわかる。だから、キツい。

 

そういうキツい状況の中で、美風藍さんは、本当にinnocentだった。

希望だった。

光だった。

 

 

メモリアル「ボクの欲しいもの」で、藍ちゃんは愛音と会話する。

「でも、今のボクにとっては、悲しみや恐れすらも大切なものなんだ」

「大事な『感情』なんだ。それこそが、ボクが欲しくてたまらなかったものだから、君もきっと、大事にした方がいい」

 

 

 

もうずっと泣いてるけど、このメモリアルも初めて読んだとき、声を出して泣いた。

 

悲しい結末かもしれない、「でも」欲しい、のだと。藍ちゃんが、まっすぐに「感情」が欲しいと言う、その姿に胸を打たれた。

 

 

水族館の展示を見た時に、深海で暮らす愛音のことに加えてもう一つ頭をよぎったのは、「感情の95%は深海のように暗く冷たい感情かもしれない」ということだった。

海の95%が深海であるように、感情もまた、きらめくサンゴ礁のような部分は本当はごく僅かで、痛くて苦しくて辛いものばかりな気がする。

愛音が、すべてをシャットアウトしてしまいたいと願うのもわかるほどに。

 

「愛」もまた、そうだと思う。

 

なんていうか、実を言えば、私はここ数年、「愛」好きか?「愛」そんなにいいものなのか?ということを自問自答してきた。

 

「好き」とも言い換えられるかも。「推し活」って言葉が作られたりして、何かを「好き」なことは素晴らしいと言われるけれど、「好き」や「愛」は、本当にそんなにいいものなのか?と。

このブログのタイトルに「LOVE」が入っているのは、私が「LOVE」を信仰していた頃にこのブログを開設したからで(8年前)、でも、「愛」というものを考えれば考えるほどに、そのすばらしさを疑うようになった。

 

理由はいろいろあるけれど、「愛」という強い感情が、あまりにも手に負えないことが多くて、それを「愛」と呼んで美化することで、そこから生じる狂気や暴力や支配を全部肯定してしまいそうになったのが理由の一つ。

私は「推し疲れ」とは無縁なタイプなのだけど、だからこそ自分の中から無限に湧いてくるものを「愛」として無邪気に肯定していいのかな....と。

「愛してる」って言えば、私がその対象とする人に抱く、この感情全部、許されるの?本当に?とか、逆に「愛してる」からこそ、言ってはいけないの?必要なことなのに?というようなことの積み重ねで、私はブログに「LOVE」を冠したまま、「愛」とは距離を取ることに決めた。

別に、「愛」がなくても、というかそれを「愛」と呼ばなくても、私が強い思いを抱いた相手と過ごした時間や情念は消えないし、そうやって「愛」と距離をとることで結べる関係もあると思って実践をした。それはそれで、いい経験になったと思うし、そうやって感情を一つ一つ整理したことが今の自分に繋がっていると思う。

 

それでも、うたプリに出会って(1年半前)、やっぱり「愛」っていいな......もう一度「愛」と向き合ってみようかな、と思ったくらい「恋愛ゲーム」としてのうたプリが大好きで、それにうたプリには「愛」に伴う痛みや悲しみを抱擁してくれる懐の深さがある気がして、もう一度「愛」やりますか、とか、そんなことを漠然と考えていた。

うたプリは私にとって「愛、再び」っていうテーマの新しい沼だった。(以上、聞かれていない私の話終了)

 

 

そして、AS藍√。

 

美風藍くんは、そういう......時に暗い側面を持つ「感情」や「愛」を、欲しい!、と真っ直ぐに答える。

 

 

勝手に「感情」を持たないロボットだから、「感情」がうらやましい人なのだと思っていた。(シャニライでも、やたらと心に関連する役柄を担っていた気がするので。)

え~でも、感情ってそんなにいいものでもないよ?と私は思っていたし、人間=感情だなんて安直だとすら思っていたのだけど、藍ちゃんはそれを承知で「欲しい」と言う。

 

そして、春歌ちゃんとの恋の末に手に入れる。

 

「きっと好きっていうのは喜びの感情だけじゃなくて、悲しいとか苦しいとかも含めて一つの『好き』を形作っているんじゃないかって」(1月)

 

「好きという気持ち、

人を愛するという気持ちがボクにもやっとわかったんだ」

「一緒にいて嬉しいだけじゃなくて、時々辛くて、痛くて、切なくて、でも......想うだけで、胸が温かくなってあらゆる力になって、そんな自分がちょっと誇らしくなる」

「やっとわかったこの気持ちは、ボクの宝物だ」(3月)

 

95%が深海でも、「感情」が欲しい。

博士が狙ったのは、愛音に「いい感情」を学ばせることだったし、だからこそ藍ちゃんにも「いい感情」だけを学ばせようとしていた。

 

博士「できるだけ藍には、喜びとか幸せとかプラスの感情を学ばせてやる」

 

でも、そんなことはできない。

 

「感情」を知るってことは、痛みや苦しみを知るってことだ。

そして、その感情は「自分だけのもの」だからこそ、苦しい。

(愛音は、その繊細さ故の孤独と痛みを、誰かに相談できなかったのだろう。ふわっと消えてしまうくらいには。)


だからこそ尊く、だからこそ切ない。
ケーブルでつないで「共感」させることはできない。
藍には藍の、愛音には愛音の、感情がある。
自分にしか理解できない「感情」を知ることが「孤独」であったとしても、それこそが「美風藍」になること。「自由」になること。

 

「ボクはもう自由だよ。

これからは何を感じても、何を思ってもいい」

「やっとボクはボクとして生きられるようになったんだ」

 

「完全に人間にはなれないけどね。

それでもいい。ボクはボク。美風藍だから」

(友情エンドでは、寿さん相手に「ボクは美風藍であって他の誰でもない。重ね合わせないで欲しい」と訴える、如月愛音の本格登場前でありながら、すごくいいエンドだった。「ボクはボクだ!ボクは......美風藍だ!」が本当に良かった。

「感情」を持つことと、「自分」であること、「自由」であることの結びつきが藍√の主題の一つだと思うけど、それが友情エンドでは示唆されていて、こちらでもボロボロ泣いてしまった。)

 

 

全てをシャットアウトしてしまった人間である愛音がいることで、藍くんの欲しい「感情」が、耐えがたいほどの苦痛である可能性をも示唆しながら、それでも「欲しい」と言う、藍くんの強さと、そしてそれを得ることで春歌ちゃんの曲をより完璧に歌いたいという「愛」の強さ、自らを犠牲にすることが春歌ちゃんを傷つけるとわかっても、そうせずにはいられない「愛」の傲慢さと痛み、全部を引き受けることが、キツい展開の2月以降でしっかり描かれていて、私はもうここで号泣しながらも美風藍さんのことが大好きになりました......。

 

「愛」という感情を引き受けることの、「自由」という希望と「孤独」という絶望が、美風藍と如月愛音を結ぶケーブルの中に凝縮されていて、その鎖を引きちぎることで、「自由」になり、「感情」を手に入れるけれど、同時に「孤独」や「痛み」も引き受ける必要がある。

そういう「愛」と、そして愛するための強さを美風藍さんが体現していて.....泣

 

 

恋愛ゲームの攻略対象者として「アイ」は、さすがに荷が重いのでは.....?と思っていたけど、感情や愛の痛みや苦しみを全部ひっくるめて引き受けることを選ぶ藍さんの姿に、ここまでまっすぐに「愛」を体現する姿に、そしてそれでもなお「愛」を肯定する姿勢に、「アイ」にふさわしいシナリオすぎる......!!と震えていました。

 

 

ちなみに、観覧車の中で春歌ちゃんと見る「雪」のエピソードもまた、藍さん自身が、「感情」というか、物事の両面性を愛することを示していて好きです。

「降り積もった大地からは強さを感じるし、その反面、触れただけで消えてしまうような儚さ、寂しさもあるんだ。

君が作った曲からも、そんな多面性を感じたし、きっと『愛』って呼ばれるものもそうなんだろうね。」

 

儚く消えゆくところと、降り積もれば大きな力を発揮し時に脅威ともなる「雪」を、うまれて初めて「キレイだ」と思ったその感性があったから、藍さんは「愛」の人なんだろうなぁ...と。

 

 

・タイムリミットと「心」

 

もう一つ、藍√で感激したのは、「自由な心/感情」を手に入れるために藍ちゃんが「時間」という代償を払ったこと。

 

愛音と引き離されるまで、多分、藍ちゃんには明確な「タイムリミット」は存在しなかった。それを裏付けるように、博士はこういって藍と愛音の接続を継続させて欲しいと願う。

博士「人の命は有限。もう一度、一からやり直すとしたら、どんどん時間がなくなっていく。」

 

博士の発言から推測できるのは、愛音は目を覚まさない間もどんどん年をとって死に近づく、一方で藍はやり直しがきくけれど時間がかかれば愛音に間に合わない、という明確な「時間」のちがい。

 

でも、藍さんは、自ら愛音との接続を引きちぎる。引きちぎったショックで、本来ならばないはずだった「タイムリミット」が藍さんにはやってくる。

 

 

これが、本当に........しびれた..........。

 

 

シナリオ本体から逸れてしまうのだけど、ミヒャエル・エンデの『モモ』の一節にはこうある。

「光を見るために目があり、音を聞くためには耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために心というものがある。そして、もしその心が時間を感じ取らないようなときには、その時間はないもおなじだ。」

 

「心」を手に入れて、「時間」を手に入れる藍さんの姿を見て、この一節を思い出した。

まさに、「心」のために「永遠」を手放す、というASのシナリオ。

 

 

心が時間を感じ取る、というのは、まさに誰かと一緒に過ごして「幸せ」を感じたり、切なさを感じたりして、たくさんの思い出を胸に刻むことだろう。

そんな藍ちゃんと春歌ちゃんの限られた時間の思い出が、3月にはどんどん増えていく描写があって本当に尊い.....。

 

なんにせよ、この「時間」と「心」の関係はなるほど!と思った。

すっごい苦しかったけどね......1か月って........。

 

 

 

 

・「ロボット」「アイドル」「感情」

 

話を愛音に戻すと、如月愛音の存在は、すごく苦しいけれど、アイドル論およびロボット論としてもすごく示唆的だなぁ...と思っていて。

 

美風藍√があまりに衝撃的すぎて、水族館と観覧車に乗った数日後に、今度は図書館に行ってロボットについて調べてたんですが、ロボットって造語なんだね。

 

ロボットは、チェコ語で「強制労働」を意味する「robota」から来ている。

 

 

これ知ったときも苦しくてボロボロ泣いたんですけど、だって、そんなの、藍ちゃんが道具みたいじゃん......。でも、「ロボ」ってそもそもそういう語源なんだな、と。

 

ロボットが、人間の労働を代替し、強制労働させられる存在なのだとしたら、美風藍がしている労働は、「アイドル」だ。

「ソングロボ」だから、歌うために生まれてきた、「歌う」という労働のためのロボではあるけれど、割とそこでの「歌う」はアイドルを念頭に置いているように思われる描写や展開があるのでアイドル労働を行っているという風に見ていいのかな、と。

 

 

そして、博士も(シャイニングも)「よいアイドル」には「感情」が不可欠であると語る。

「シャイニーさんはアイドルを人工的に作れないか考えていたんだろうね。でもアイドルには心がなきゃいけない。そこで俺に声がかかった」

 

これ、うたプリの主題がず~~~~っと「歌は心」だから、そりゃあうたプリでアイドルやるなら「感情」が必要だよなぁ...と思いながらプレイしていたのだけど、プレイ後に「ロボット」のことを調べていて「労働」のキーワードが出た時に個人的に腑に落ちたのは、アイドルの労働がかなり「感情」をキーワードとしていることとうたプリの「歌は心」って結構相性がいいんだ!という納得感。

 

アイドルの労働は、多面的な性格を持つものだけども、その中心的な部分を「感情労働」だと性格づけするならば、美風藍は感情労働を引き受けるロボット。

感情労働」とは「公的に観察可能な表情と身体的表現を作るために行う感情の管理」であり、「時に自分の心を販売すること」あたりらしい。

アイドルなんて、誰かの期待、誰かの欲望に答えるという受け身と、むしろ逆に自分自身を表現すること、内面をさらけ出すことの矛盾に引き裂かれながら、そのリアルなドラマを演じて売りにする意味では、とんでもない感情労働だろう。

 

 

そう考えると、愛音が耐えられなかった(博士が言うように、妬み嫉みだけでなく、仕事の予算や制約にも心に負担をかけていたらしいので、まさにアイドル稼業そのものが非常にしんどかったのだろう)ものである感情労働を藍が引き受ける。

「良いアイドルになるには感情が必要」だからこそ、アイドルは感情労働で、それを引き受けるためには感情を理解するロボットである必要がある。

しかし、感情を理解すればするほどに、愛音のように潰れる可能性が上がる、という皮肉。

それを藍くんは理解したうえで、「心をこめて」春歌ちゃんの歌を歌いたい。

 

あらためて、うたプリがアイドルを描くにあたって「感情」をキーワードにしたことのセンスに痺れると同時に、アイドルのファンとしては、ぐぅ.....と考え込んでしまう展開で、失踪した元アイドルと感情労働を代替するロボットなんて......本当に......わたしはどうしたらいいんだ.......。

 

 

 

と、まぁ、暗くなってしまうのだけど、藍くんは本当に光のような人で。

 

博士のことを怒るんだよね、愛音のことを信じて待てばいいという趣旨で。

「藍に教えられたんだ。愛音は無理やり起こさなくても自力で目覚める力を持ってるはずだってね。」

ここもすっごい好き。

 

なんていうか、藍さんが「15歳」だからかもしれないけど、本当にASの藍さんは真っすぐで、「感情」を手に入れることに真面目に熱い。

それは、そういう数値目標が設定されているからではなく、他の誰でもない「美風藍」自身が、選び、行動し、つかみ取ったまっすぐさ。(そしてそれが、「春歌ちゃんの歌を歌いたい!」という思いであるところにラブロマンスが詰まっているのだけど)

それで、「愛音を信じて」っていう、その不確定なコメントを博士に告げることそのものが「美風藍」が「美風藍」であることの証明のようで、本当に感動したし、うわ~~~~~藍さんのそういうまっすぐな強さ、人を信じる優しさ、好きだ~~~ってなりました。

 

寿さんの心配するように、確かに危なっかしいけど、でも藍さんは、「心」を手に入れて、「歌って」、アイドルとして「感情労働」をやりとげる強さを持っている人。

そういう業の深さと、美風藍のピュアな強さが、藍と愛音をめぐる「感情」と「ロボット」と「アイドル」に詰まっていた。

 

 

 

・機械の身体とそのメモリー

 

藍さんがロボであることは、アニメで知っていたので、なんとな~くロボであることは記憶の永遠と結びつくのかな...と思っていたんですが、逆でしたね.....!!

これも衝撃的だった。

 

「心」を手に入れるためにタイムリミットという代償を払うことの納得感は既に書いたけど、さらにここに記憶の話が入ってくるのが、、、、、なんとも、、、、!!

 

 


機械の記憶の永遠さではなく、むしろ儚さ。

セキュリティが働いて、すべてのメモリが消去されてしまう。博士がどうにか残せないか奮闘するものの、打開策を見つけることはできない。

 

言われてみれば、その通りで、機械に残るデータって、適切に保存をしなければ、簡単に消えてしまう。データが保存されている機器そのものもそうだし、そうでなくても「消去」で簡単に消えてしまう。

思い出や感情を、消したくても簡単に消せない人間の心とは違う。もちろん、人間もふわっと消えてしまうことはあるけれど。


ロボであることを誇っている藍さんが、そのことに直面したときに、すごく素直に「ボクの存在は君の中にある」と理解したことに私はまた心を貫かれた。

「でも君の中に......少しでも記憶として残ることができるならそれでいい。ボクが居た証は、君に残すよ」

 

後輩エンドでは、「ボクの歌があるところにボクはいる」と言い残す。なんていうか.......「人と人のあいだ」と書いて「人間」ならば、藍さんがそうやって誰かの心の中で生き続け、春歌ちゃんとの関係、後輩のクラ組との関係で生き続けるのならば、それがすなわち「人間」なんじゃないかと思うような展開。

 

もう、美風藍√の感想は、同じようなことばかり言っているんだけど、「ロボと恋愛するならこうだろう!」っていう想像の全部一枚も何枚も上を行く、予想を裏切る展開に私はすごく揺さぶられた。

 

ロボだから感情が欲しい、ロボだから永遠に記憶できる、という感じで来るのかな~~と思っていたら、そうではなくて、「感情」の痛みさえも引き受ける話だったし、「ロボ」だからこそ儚い、という話だった。

それがもう本当に本当に、わぁあああああああ美風藍さんってそういう人かぁ~~~そっか~~~~~という衝撃と一緒にやってきて、ずっと抜け出せないです....。

 

 

 

・藍春すっごく可愛いぞ!!!

 

ここまで美風藍という人の人柄と生き様のかっこよさと儚さに魅せられている話、シナリオが衝撃的過ぎる話をしてきましたけど、やっぱり藍春ですよ......!

 

そもそも、カルナイの人たち、みんなめっちゃ怖い人だと思っていて。なのにASだと、彼女に「かわいい」「かわいい」言っていて最高ですね。

彼女かわいいですよね!!!

 

さらに美風藍さんといえば、ポワゾンKissの「跪きなよ」とか、Q★Nの「シてもいいよ嫌いじゃないしね」でお馴染みの上から目線な小悪魔な感じで来るのかと思ってたんですよ!!!!!

(それはそれとしてQ★Nの歌詞を「かっこいいのがいい」って言う藍ちゃん、可愛いすぎる!!!!!!!!!!!!!もう!!!!!!!!!そんなん!!!!!!!お兄さんたちだって面倒みたくなるでしょ!!!!!!!!!!!!ぎゃあああ!!!!!)
(黒崎さんの言うことを素直に聞いてライブ前に「魂」って言葉使って気合い入れるのも可愛いよおおお~~)

(っていうか、あの時期の攻めた歌詞、美風藍さん的に「かっこいい」んですか!!??めっちゃ15歳じゃん!!!!!???は???可愛い!!??)

 

 

ふつーにめっちゃピュア!優しい!!春歌ちゃんにでれでれ!!!!

友情エンドの「可愛いパートナー」メモリアル!良すぎ!!!

 

春歌ちゃんが一人でも事務所に残留しているくらいの実力者世界線だからかわからないですけど、割と春歌ちゃんにも優しいな!!???Debutのときにめちゃくちゃ指導されていたぞ!?翔春の春歌ちゃんと那春の春歌ちゃんは!!!!!!!

好きな子だからって!!!

 

先輩√で唯一の10代同士の恋愛だけあって、甘酸っぱい、そして可愛い。

 

まず序盤。看病プロジェクト。

事故でキスしてしまうのは一回置いておくとして、その後、寿さんと出会ったときの藍ちゃんのリアクション可愛すぎる!

「何でもない。キスはしたけどデートじゃないし。

ただ、体調が悪いっていうからウドンつくって看病しただけ。

分かった?」

 

 

はい可愛い~~~~~~!!!

寿さんも、こんなん見せられたらもうそりゃあ、美風藍くんの初恋の予感に盛り上がってしまうよね!

ああああああああ可愛いいいいいいいいい(頭を抱えてジタバタ)

 

中盤では、何よりまずは観覧車で春歌ちゃんのことを身を挺して守ろうとしたり、「クリスマスは大切な人と一緒にいるもの」を文字通り解釈してずっと歩き続けたり。

(ロボバレがしみじみ二人の間で行われるのもすごく好きでした!勝手にDebut翔√みたいに藍さんが春歌ちゃんのこと好きすぎて機能停止!エ!なんで!とドタバタ系で行くのかなぁと思っていたら、二人っきりの場面でしみじみと話してくれるという心の開き方がとても好きでした。)

(実際、博士の説明でわかるようにDebutよりも機能が向上しているようで、そういうところもなるほど...!となるから、じっくりDebutやってからASに手を出してよかった!)

 

春歌ちゃんが、序盤で、人を好きになるってどんな気持ち?に対して「大切に思うこと」と解答するのが一番恋愛値が高い選択肢なのだけど、それをまっすぐに実践して、人間だからこそ弱い春歌ちゃんを守ろうとする藍さん......。

 

 

これがどのくらい一般的な経験なのかわからないけれど、私は「人間」だって「人を好きになる」という「感情」を理解できるようになるのが、なかなか難しいと思っています。

初めて誰かを「好き」になったときに、それが「好き」だ!「愛」だ!「恋」だ!ってピンとくるのって、人によってはすごく難しい。世の中にそういうものが存在することは知っていても、今自分が感じているものと、それが同じなのか自信が持てないなかで、その人との時間を積み重ねて、あぁこれが「好き」なのか、ってやっとわかる初恋の過程って誰しもが経験するものなんじゃないかと思っていて。

藍√は、ロボで感情を理解したいから、ということにはなっているけど、そういう普遍的な「初恋」の悪戦苦闘が、藍さんが春歌ちゃんを大切にしようとする過程で描かれていて、ほんと~に好き....。

 

そして、ようやく「好き」の確定を報告する水族館デートは、あの、本当に、もう。とっても可愛いです。

 

2月にいろいろあるけど、3月は歌謡祭まで、タイムリミットまで、一秒一秒を大切にするように生きている場面の描写も可愛いです。どんなふうに映画を見に行ったりしたんだろ....?二次創作100万本作れるな。

 

藍さんの「この世界を知りたい!」という外への好奇心で、どんどん美風藍さんの世界を広げていくときに、「君を愛したい!」という身近な人への探求心とも一緒になっていて、いつでも「二人」で出かけていくのが、幸せで、可愛い。

だけど、タイムリミットがあって、いつも切ない。

 

何より最大瞬間可愛い風速は、観覧車リターンズにてキスの仕方がわからない藍さん!!!!!!!!!!!

 

「コレさ、鼻が......、ぶつかるんだけど、どうしたらいい?」

 

もう最初プレイしたとき、この時期はすっごいシリアスでしんどくて、泣いてたけど、尊さが重なって号泣オブ号泣。感情めちゃくちゃ。どうしてこんなに可愛い藍春にタイムリミットがあるんだよ泣

 

「コレ、気持ちイイ......かも」

 

美風藍さん~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

ああああああ!!!!

(言葉にしてください)

 

 

 

細々した可愛いポイントは山のようにあるけれど、ずっと一緒にいられなくても、君の歌を歌いたいというのが、すっごくうたプリらしい「愛」だと思った。

ただの「恋」じゃなくて、アイドルと作曲家のラブストーリーだから、歌えないと意味がない。

「歌う」には、「感情」が必要で、君がくれたラブソングを歌うためなら、壊れてしまっても構わない、というのが....なんともうたプリらしい「歌」への執着とそれゆえの「愛」で、たまらなかったです。

だから、春歌ちゃんのためだけにレコーディングして「歌」を残す。

Winter Blossomが、あまりに遺書めいていて辛いのだけど、それはあの、春歌ちゃんのためだけにレコーディングルームで歌う、あの場面に一つの山場があるからなんだよね。

(あそこで「美風藍です」と改めて自己紹介するのも、なんだか「自由な自分の感情」を手に入れて、春歌ちゃんの夢が自分の夢になって歌う感じがしてたまらなかった。)

こんなに歌が愛を伝える...。

苦しくても痛くても、歌は、希望で、愛なんだという強いうたプリらしさが光ってて本当にすき。

 

 

・トラビの絆

 

美風藍√の来栖翔さんと四ノ宮那月さん、良すぎる!!!!!

 

まず、そもそも如月愛音の存在が明らかになったことで、この3人、全員なんらかの「双子」的概念を持ってるというとんでもない因縁が明らかになったわけで、ぐぬぬ......業が深い....。

もちろん、実際に双子なのは翔くんだけだけど、顔が同じで違う人格、といいますか。

翔くんとなっちゃんは、寮の同室でそもそも因縁深い存在であることは知っていたけど、重ねてさらにここで美風藍さんと組ませるのか.....!とうたプリ、定期的に見せてくる業の深さよ...。

 

業の深さはさておき、博士の見込み通り、本当に翔くんとなっちゃんはいい人で、春歌ちゃんをずっと支えてくれる。

まだロボバレしていない段階では、「なにかあったら言えよな」と言ってくれる優しさ、ロボバレ以降は「話せる人がいるといいと思って」と言ってくれる心強い仲間。

2月には、一緒に博士のところに行ってくれる。

一人で抱え込もうとする春歌ちゃんに寄り添ってくれる心強い同期。

 

翔「おいおい、藍はお前のパートナーだけど、俺らのマスターコースの担当でもあるんだぜ」

 

なんて絆だ......!

最初に、藍さんに春歌ちゃんを推薦(?)してくれるし、本当に藍春には二人の同期が欠かせなくて、クラ組が心から藍さんを仲間として慕っているのが伝わってきて、マジでマスターコースは宝....の気持ちになりました。

(後輩エンドで、「彼女を頼んだ」となるのも苦しいけれど、それだけ藍ちゃんにとってショウやナツキが頼れる存在であることがすごいことだなと思いました。)

 

本当に、人との出会い、そうして得た感情は宝物だね。

 

 

 

 

 

ということで、以上AS藍√感想でした。

 

藍√を終えて、水族館に直行したとき、びっくりしたのは海の生き物って、思っていたよりもずっとさまざまな形をしていて、さまざまな命だったこと。

 

ちょうど、藍√を終えたばかりだったから、そんな多様な生き物たちを目の当たりにして、藍ちゃんもまた、一つの命の形なんだと思ったらボロボロ泣けました。

そして、愛音もまた、一つの生き方だから、どうか愛音にも安寧を。

メモリアルを見る限り、愛音もまた、砂浜にあがって藍さんとお話しているから、愛音らしい「命の形」、愛音らしい「生き方」をどうかして欲しい。

人間の命は、確かに限られた時間で短いけれど、それでも、すべてを諦めてしまうには長すぎると思うから。

 

 

そして、水族館には、付属して田んぼの生き物や、人の暮らしとの関わりの中で生まれた環境に適応した生き物のことも展示してあって、人工と自然の境目は案外曖昧なのだな、とも思った。

藍と愛音、どちらが自然で人工で。どちらが水族館で暮らし、どちらが大海へと漕ぎ出す人魚で。どちらが海で、水槽で。誰が「人魚の王子」なのか。

その境目は、とても曖昧で、答えの出せないもの。

 

答えを出さないまま、私たちは生きていて、その間には「愛」だって芽生える。

そして、その「愛」は、メモリーじゃなく、愛する人の心の中に、歌となり、花となり、ずっと残り続ける。



おとぎ話のようで、リアルで、あたたかいのに、切ない恋物語

そこをまっすぐにピュアに強く生き抜く美風藍さんが大好きになるAS藍√でした!

 

 

 

 

 

めくるめく蒼井翔太の世界に魅了された話

 

 

先日(2月25日)、蒼井翔太さんのライブDETONATOR東京公演に行ってきました......!!

 

実は去年の夏くらいからぼちぼち蒼井さんの楽曲を聞き始め(ひょんなタイミングでToneを聞いてあまりに良すぎてそこから時々聞いていた)、いつかライブにお邪魔したいな...と思っていたタイミングでアルバム発売!

そしてライブもあるということで、よし!行きたい!!!!......と思うものの、一般でも申し込める先行抽選はことごとくはずれ、ラスト、一般先行チャレンジで時間になった瞬間にアクセスして注釈付きのお席をゲット!ということで行ってきました!

 

 

最高オブ最高すぎて、頭の中にずっと蒼井さんのお歌が鳴り響いているし、帰宅して家族に「蒼井翔太さん最高なの!」という話をし続けていたら「もうわかったから」と言われてしまい、話す人が誰もいなくなってしまったのでブログを書いております。

この溢れんばかりの感動をどこにぶつけたらいいのさ......!!!とキーボードをたたいております。

 

 

ということで、蒼井さんド素人、蒼井さんライブ初参戦の思い出兼感想です。

 

 

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・万華鏡のような人

 

 

歌がうますぎる。

 

 

歌手に「歌が上手い」は失礼な気がするけれど、それでも言わせてほしい。本当に、こんなにうまいことがあっていいんか...........口からCDどころかCD以上の何か出てるけど?

 

あまりに安定感があるのに、ゴリゴリ踊っているので実際に歌っていることを忘れかけるほど...........。

帰りに一緒に入った友人が「ハコが蒼井翔太に負けてなかった?」と言い出すくらい、なんかこう、規格外の歌ウマすぎて.........。

野暮な感想とわかりながらも書かずにはいられない。

 

なんか「エッ人間がやってる?」って疑いたくなるくらいのロングトーンとかを目の当たりにして、圧倒されました。(PSYCHO:LOGY.の頭の部分とか実際に見るとほんとヤバ....(語彙消失)でした)

 

 

 

 

いや、なんていうか、その歌声も含めて、終始、万華鏡を見ているのかと思ったんです。

 

歌声に関して言えば、数多の技術、ハイトーンの天使の歌声はもちろん、少しがなるような声、とか、とにかくもうものすごいテクニックやら何やらなのが詰まってるっぽい。

ご本人の言うように、疾走感あふれるセトリで一定の楽曲の傾向はあるのに、同じ人がずっと歌ってるの?と思うくらいのバリエーションが散りばめられ、歌の表情がコロコロきらきらと変わっていく。

 

 

でも、それなりに音源を聞いて行ったので、蒼井さんの歌が多彩であることは知ってた。

歌に加えて、度肝を抜かれたのは、表情。

 

 

「表情管理」って言葉を初めて使いたいと思った。

曲の雰囲気に合わせて、目線、笑顔の作り方が完璧なのはもちろん、サラサラと舞う前髪の一本一本さえもコントロールされているのかと思うほどに魅せる。

 

キラキラのキューティクル全部が演出かと.......。

 

「役者」でもあることは、歌い方にも反映されていると思ったけど、歌う表情もまた「役者」。

無数の表情、無数の目線、すべてが曲に合わせて変化して世界観を作っては観客を誘う。

 

 

そして、何よりダンスを含むパフォーマンス。

曲ごとに作り込まれているのは、表情だけではなく、パフォーマンス全体!

フェミニンも、マスキュリンも。あるいはアンドロジナスも。

表情と合わせて、美少女かと思えば、成人男性。少年、セクシーな大人の女性? あるいはその両方を揺れ動く様。ある時は天使。二次元からそのまま出て来たかのようでもあり。

 

(個人的には硝子のくつの最後のポーズが本当にかっこよくてセクシーでウワ~~すっごい.....もう引き返せない.....と思った瞬間だったかも。)

 

 

 

「無邪気」「天使」「可愛い」と評価するには(それらの言葉には「幼さ」というニュアンスが残るので)あまりにも積み重ねてきた努力とクオリティの高さが光るし、生き様のかっこよさを背中が語って仕方ないのに、、、、、それでもやっぱり「可愛い」!!!

 

そして、どん!と力強いメッセージを示したかと思えば、消えてしまいそうでもある。

 

 

いろんなことを経験して人生を達観したような歌声かと思えば、思春期のようにこの世界の荒波にナイーブに傷ついた顔をする。

天使のように儚く消えるかと思えば、この世界を破壊しつくすかのようなエネルギーを歌に乗せて爆発させる。

 

 

変幻自在。指先から、つま先まで。

 

 

あまりにもものすごい勢いで変化する歌、表情、パフォーマンス、一筋縄では解釈させないほど複雑に組み合わせられているのに、真っすぐすとんと声とメッセージが届く不思議。

 

気づけば「蒼井翔太」のエンターテイメントの世界に飲み込まれていて、まばゆく光る才能と努力がかけ合わさって広がる万華鏡のような彼自身から目を離せない!!!!!!!!!!

 

 

すごい。本当にすごい。

この感動をどうにか...どうにか留めたくて必死に文字にしているけれど、足りない。

世界中の形容詞をかき集めたって「蒼井翔太」を形容するには少なすぎる。

 

もちろん天性のものもあるんだろうけど、「なりたい姿」に手を伸ばして、そのための努力を努力とも思わないほど淡々と精進して手に入れた唯一無二の「蒼井翔太」がそこにいた。

 

1987年生まれとのことですが、こういう「生き様」をステージで背中で語れることは並大抵のことではなく、本当にカッコいい…と思った。

 

 

 

 

 

何よりお衣装が天才で!!!!!!

 

二次元キャラクター以外で着こなせる人いるんだ!!??っていうのをばっちり着こなしてまして。

このお衣装がまた2着目は高いヒールで、ヒールがんがんでガジガシ踊っていて、マジで何者なんだ........と。

(しかも、それで2回ジャンプして一回転するみたいなことを平気でしていた気がする)(伝われ)(別の衣装のときだったらごめん)

 

癖つめこみましたね!?みたいなところに穴が開いているし、フェミニンともマスキュリンとも言い難い独特の形状をしているので、これを着て、多彩な表情を見せられるとマジで脳がバグる!!!!

 

 

私は興奮すると物事を分析するタイプなので、蒼井さんを凝視しながら、さっきの表現はきっとああいう意図で、今のは歌詞と合わせるとこうで、みたいなことを序盤は頭フル回転で考えていたんですけど、マジで「蒼井翔太」オリジナルな唯一無二!私が出会ったことない!データベースにありません!!っていうことの連続で、頭がショートして、「これが蒼井翔太のエンターテイメントってこと!!!???」と途中からそのまま受け入れることに....笑

唯一無二の輝きで、たまらなかった......。

 

 

何より、私は注釈付きのチケットなので、真横から蒼井さんをずっと見ていて、まったくモニターが見えていなかったんです。

おそらく、モニターというか映像パネル的なものと照明を組み合わせて、舞台演出を作っていると思うのですが、そういった演出は私の席からは殆どわからなかった。

わかるのは、蒼井さんの表情、仕草、ダンスと歌声。そして、それに応答するファンの人たちの姿だけ。

 

普通ライブって、演出が語ってくれる部分があって、それが本人をパワーアップさせると思うんですけど、それが見えていない私がここまで世界観がやばい、蒼井翔太のエンタメがやばい、ってなってるのってマジのマジでご本人の身体表現でここまで引き込まれているってことじゃん...!!??となって今、震えています。

 

演出のこと見るのが好きなので、ここまで演出が見えていないのに(もちろん照明なんかはそれなりに感じられていますが)、自らの表現で人を惹きつけられるって....!!すごい!!!!!!(すごいしか言えない)

 

 

 

 

 

そしてそしてファンサまで!!

笑顔、お手振り、言葉遣い。

時にかっこよく、可愛く、麗しく、セクシーに。

 

誰に対しても優しい言葉で、温かい人だなぁ......なんていうか、蒼井さんの「美」に対する考え方が、すごく大人なことが滲み出ている言葉をファンの人にも向けていて、本当に素敵な人だと思った。(雨でせっかく美容院行ったのにぐちゃぐちゃでしょ?と気遣ってくれる優しさ。)

Beautifulな人。

 

もちろん内面だけでなく、もう見た目も1億点のスーパー麗しくお綺麗で.......!!

キラキラと笑顔で手を振られた時は、思わず「ひゃ......」みたいな声を出してしまいました。

ほんと........綺麗だった........。

 

なんか白くファァ.....って光ってたもん。美人の出す粉みたいなの出てた。

 

 

初めての生蒼井翔太、まじで綺麗だった......。

 

 

なお、バトンを取り出したときは「ひぇええええ(こんなことまでやってくれるの!!??)」の声をガチで出してしまったし、バトンの振付めっちゃ可愛いし、実は成功率がいまいちだったことまで教えてくれて、溢れんばかりのファンサービス精神...........まじか.......と。

MCで、毎回何か新しいことに挑戦していると話していて、お忙しいし、歌がすごいので正直歌っているだけで100点満点なところ、踊って、パフォーマンスして、さらにどんどん挑戦して、ストイックにファンの事を驚かせようとする姿、まぶしかった...。

 

 

そして、それを受け取るファンの方も、凛と美しかった!

 

女性ファンも多いし、全体的にきゃ~~~!みたいな感じかなぁ、と思ったら、ゴリッゴリのかっこいい曲では地鳴りのようなコールをしていて、「ラボメン、強し...。」となりました。

(ペンラの変化も目にもとまらぬスピードだった。)

 

 

 

・歪さすらも美しく魅力

 

 

本当に髪の毛一本いっぽんまで計算されているのかと思うほどのパフォーマンスを見せられて、ウワァァァこの人、「完璧」だ……!!

 

と思った矢先、今度は急にふわ〜っとしたMC、笑

 

可愛い…

 

 

なんというか、あまりにお歌が素晴らしいし、ダンスもすごいし、音ハメもばっちりだし、ファンサもキラキラで、なんだこの人は鉄人か!!!??と思っていたタイミングで、ゆるMCが始まって、これはもう本当に「可愛い」としか言いようがなく。

 

ギャップの谷がここに!!!!!!

 

 

他にも所々「ん?この人ちょっと抜けて...天然?」みたいな場面(フツーに告知を忘れそうになっていた)や、「な......謎のノリ!!??」みたいな場面があり、それをオタクが微笑ましくにこにこ見てる...的な。

(「ぜし!」って言ったのを、結構な数のオタクが「ぜし!?」ってザワついたのにそのままふわ~っと流れて行ったのも面白かった。)

 

 

多分、すごい努力して計算してパフォーマンスはしているけれど、ところどころ力を抜いて、ファンの人にはゆるい姿も見せていて、そういうスーパー完璧超人ではない所もまた、独特の歪さを生み出していて、それがまた魅力でェ..........(悲鳴)

 

最後の巡で、ぶわっと感情が溢れてしまったところも、こう、すごく人間らしくて、天使でも超人でもなくて、そういうところがまた目が離せなくて.........。

コミュ力あるんだろうけど、どこか人見知りの片りんもあって...。

 

 

歪ささえもすべて魅力だった。

 

 

エッ.......でもそれも全部計算されていたらどうしよう!!??

蒼井さん初心者すぎてなにもわからん!!!

でも術中にハマっているならそれはそれで本望です!!!!!!!

 

 

 

 

・終演後

 

 

私「どうしよう......めっちゃ良かった......ワァ..........もうどうしよう........えっ、FCブースそこにあったよね........」

友人「今なら特典つくよ!!!」

私「エッ...........いや.......でも..........」

友人「次のイベントあるってさっき言ってたよ!!!」(めっちゃ背中を押してくる)

私「ああ......あっ.......」

友人「今がチャンス!」

私「ブース行ってくる!!!!!!!」

 

 

 

と、いうことで

私も今日からラボメンだ!!!!!

 

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(浮かれぽんち過ぎて、帰宅してから入場時にもらったチラシを切り抜いて、受領書と一緒に手帳に貼ってしまった...。切り抜きなんて数億年ぶり.....。)

 

 

だめだ!!!この人のパフォーマンスをもっと見たい!もっと知りたい!!!もっと私のデータにないパフォーマンスと規格外の歌で混乱させて欲しい!!!

という気持ちで勢いで飛び込みましたとさ。

 

 

 

 

 

 

と、いうことでライブ、本当に最高でした!!!

わ~~~い!!!!!!!!

 

 

余韻が抜けなさ過ぎて、夢に美風藍さん(2月はずっとAS美風藍√を攻略していたので)と蒼井翔太さんの両方が出てきました笑

そして、今もプレイリスト美風藍とプレイリスト蒼井翔太を反復横跳びする日々です。

 

 

本当に楽しく、素晴らしく、忘れられないライブ参戦となりました......!!!

 

 

 

 

 

ASカミュ√感想(後編)

 

ASカミュ√感想後半戦です。

 

こちらは、やや政治的(?)な内容を含みます。

また「アイドル」についての個人的な見解及び「アイドル史」への個人的見解モリモリですので(さらにジャニーズ事務所の話もしますので)、ご了承の上、読むよ~って人はどうぞ!

 

なお感想前半戦カミュ春良すぎだよ~~はこちら。

 

lovelifeenjoooooy.hatenablog.com

 

 

 

 

以下、その続きの後半であるカミュ√の政治外交劇としての、というかカミュさんの「自由」と「恋」についての感想です。

 

 

 

 

=======

・チョコレートとアイドルと平和の話

 

 

 

そんな恋愛エンドに至る前、カミュ√終盤はほとんど政治外交劇で進んでいく。外交で大活躍するのは「王子=執政者」たる愛島セシルさんの大活躍である。

 

 

何よりDebutセシル√で明かされた「白い悪魔」伝説のアグナパレスとシルクパレスの因縁だけでもびっくりだったのに、カミュ√では両国王族の婚姻と、それを仕組んだ派閥は一体どこか?という内政と外交が入り混じり、その重要人物がなぜかシャイニング事務所でアイドルをやっているので、両国の政治が日本で進んでいくという政治劇に。クーデターまで起きてしまい、シルクパレスの政情不安~~~~~!!!!

 

そんな中で、セシルさんも婚姻の当事者として、そして一国の王子としてカミュを手助けする。

シルファンの人は、絶対にカミュ√をやるべき!と間違いなく言えるのは、ゲーム軸セシルさんらしさ大爆発、つまり王族としての誇りと素質が溢れまくる....!実際カミュさんも

「だが、お前が案ずるほど愛島は弱い男ではない。あれは真に王の器だ。争うようなことになれば、最終的に勝利するのは愛島の方だろう。」

 

と、いつも喧嘩してばかりだけど、セシルさんの王族としての素質を認めているところが本当にいい...。

女王の見舞いと称して、セシルさんご一行についてカミュさんがシルクパレスに入国する場面で「国益を損ねる訳にはいかないから、カミュが見つかった場合は容赦なく切り捨てて知らなかったことにする」と告げるセシルさんの「王」っぷりに、ゲーム軸セシルさんが大好きな身としては大変興奮しました。

 

そして、カミュさんもシルクパレスという国独特の地政学に左右されながら、その仕事を遂行する。地理と政治は密接に結びつくとはよく言うものだけど、シルクパレスの気候とその産業、そしてその統治形態(女王独裁型)が緊密に結びついている様子が、端々から見て取れる。

カミュさんは、孤独な女王のため、国のため、それが当然のことのように(考えるまでもなく)任務のためであれば、「なんでもする」。

まさしく独裁国家の「臣民」である。

(もっとも女王の絶対的権力が揺らぎ、次なる政治形態への移行:混合政体とか貴族制とか?に移行しようとする者がいるので、起きたクーデターですが。)

 

 

このカミュさんの背景は、言ってしまえば「うたプリ」独特のファンタジー、に過ぎないのかもしれない。セシル√にも、マジカルな要素があり、セシルと切り離せない存在であるがゆえのもの、なのかもしれない。

 

しかし私は、そうした単なる舞台装置である以上に、カミュさんの抱える背景は、「日本のアイドル」という存在を浮かび上がらせる重大な要素であると思う。

 

 

 

 

 

さて、急にここで戦争と平和と自由とアイドルの話をする。

しかも、旧Jオタ特有の(?)個人的なアイドル論やアイドル史への見解を含むものなので、本当に大丈夫な人だけで。

 

 

 

 

 

カミュ√を通じて感じたことは、「アイドルは、平和の象徴だ」ということだ。「平和」と、なにより「自由」の象徴だ。

 

 

 

カミュさんは、「女王陛下の剣となる」ことを胸に生きてきた。

 

俺はただの剣だ。自由を持たぬ陛下のために働く。

 

「剣」はかなり象徴的な言葉で、文脈によりその内容は変わる。

文字通りならば女王の軍隊の一員として、戦う立場ということだろう。

スパイとして誰かを偽り、他人を利用するという「悪事」もまたそうだろう。

なんにせよ、手段は問わない、ということで、場合によっては人を殺めることもあるのだろう。「暗殺」が飛び交うような政情なのだから。

「ひとりで自由になったりはしない。仮に悪事を働けと命令されたなら、誰を傷つけようと完璧な悪党を演じてみせる。」

と春歌ちゃんは理解する。

 

 

 

つまり、カミュさんの手は、マイクではなく、剣を、武器を取るための手だった。

もしかしたら、カミュさん自身の手ですらなかったかもしれない。

女王陛下の「手」なのかもしれない。

 

 

 

 

私は、それを20歳、ようやく子供でなくなったような歳の人が言っていると思うと胸が苦しい。

私は、どんな子供も、どんな人も、人を殺すために武器を取って欲しくないと思う。

どんな子供も、「自分の感情がない」なんて言わないで欲しい。自分の夢を描き、自分の夢を追って欲しい。他の誰でもない「自分の人生」を、愛し愛され、夢を追い、自分のために生きて欲しい。

どんな人間も、誰かの道具ではない。

 

カミュさんは「愚民め」と馬鹿にするだろうか。笑うだろうか。

というか、「日本目線」の押し付けだろうか。

 

 

もしそうだとしても、アイドルとはそういう願いが込められていると私は思う。

アイドルは「自由」の象徴で、自由に「夢」を追う男の子そのものだ。

 

 

 

日本のアイドルの歴史を語るなら欠かせないジャニーズ事務所は、占領アメリカ軍の暮らしていた東京代々木のワシントンハイツから始まった。

 

ワシントンハイツの中のグラウンドでプレイする野球チームから始まった。

 

野球は、当時アメリカの象徴で、自由や民主主義の象徴でもあったらしい。(参照、『「未熟さ」の系譜―宝塚からジャニーズまで』(新潮選書、周東美材))

ジャニーという進駐軍の軍属として朝鮮戦争にも関わった男は、米軍のチョコレートなんか配ったりしつつ、(オフリミットの金網を越えるのを手伝い、)近所の子供に野球を教えた。チョコレートも配った。

 

そして、雨で野球ができない日に、WEST SIDE STORYを見に行った少年たちはいたく感動して、あんなエンターテイメントをやってみたい!という子供の無邪気な夢に「それいいじゃん!」と乗っかって始まってゆく――。

(BGMは「悲しき雨音」)

(私はA.B.C-Z主演「ジャニーズ伝説」というこの話をミュージカル化した舞台を日生劇場や帝劇に通い詰めた経験を持つので、この辺の話を、あくまでも史実ではなく『物語』として空でスラスラと話すことができる。)

 

 

詳細を省いて、いささか寓話のようにこの始まりを捉えるなら(史実がかなりギルティであったことは、「ワシントンハイツ」であったこと、及び昨年の報道で周知の通りだろう)、アイドルは、戦争が終わり、チョコレートの匂いとともに、自由を夢見る男の子たちから生まれた。

 

つまり、「戦後」の、政治形態で言えば、大日本帝国憲法天皇主権から、日本国憲法国民主権へと主権の転換がなされた時期にアイドルは芽生える。

(なんだか公民の授業みたいですね笑)

 

 

だから、アイドルには、平和と、自由と、そして甘いものが欠かせない。

な~~~~んてね!

 

でも実際、初代ジャニーズの面々は、1946年~1947年生まれの方で、ポスト1945の男の子なんだ。

 

 

そして今も、日本では男の子たちは、剣でも銃でもなく、マイクを握り歌い踊ることができる。

徴兵制もなく(隣国のアイドルとの大きな事情の違いだろう)、年齢を重ねても、中断なくアイドルでい続けることができる。

 

 

単に武器を取らなくてよいことが、「平和」の効能ではない。

陛下のために、戦わなければならないのなら、心の自由も許されないだろう。

自由のための大前提は、内政も外政も穏やかなことだ。

平和は、「自由」の条件だ。

 

 

陛下のためなんかじゃなく、自分の夢のために歌いたい!踊りたい!という男の子はダメなんだろう。大好きなアイドルを追いかけるのに夢中で、国のために子供を産んだり育てたり兵器を創ったりしたくない!という女の子もダメなんだろう。

自分の感情ではなく、国のため、元首のため、、、、。

 

 

 

カミュ√を、こうやって読み解くのは、いささか私の願望が前に出過ぎているかもしれない。

例えばメモリアル「シルクパレスからの通信」は、春歌ちゃんへの気持ちを確かめるメモリアルで、恋心が解放される瞬間そのものである。だから、政治の話ではなく、恋の話。

 

だけれども、そもそもカミュさんに感情がなかった(感情を抑えていた)のは、なぜ?
そうだと決められた運命に、何も考える必要がないと、そういう社会で育ってきたからだろう。

「歌謡祭で歌っている間 俺は......楽しいと思った。

 ありえん話だ。陛下のためにのみ生きると誓い、俺個人の喜びなど、この世に存在せんと思ってきたというのに」

 

 

それが、日本へと行き、七海春歌と出逢い、心が動く。そして、自らの感情を知る。誰かと共にいたいと願うこと、あるいは誰かと夢を重ねたいと願うこと。

 

「春歌。もう一度礼を言おう。お前は、俺をもまた救ってくれた」

 

女王が光男と出逢い、知った「感情」は、「自由」と切り離せないもので、だからこそ「自由」を得られないと知っている女王は、氷漬けになったまま呪いが解けるのを拒んでいた。

その氷を解かす魔法は、春歌ちゃんの音楽で、その音楽は「自由」で「夢」で「恋」だった。

 

「お前の曲は、自由だな。」

 

「俺が自由でないのは承知している。この世に生を受けたときから、鎖でつながれているようなものだからな。俺も......陛下も」

 

「春歌。お前は自由でいろ。自由にのびやかに、音楽を紡げ。そのための翼を、俺がくれてやる。」

 

 

カミュさんは「ひとりで自由になったりしない」。

国や政治のせいではなく、「自分で選んだ」という人だろう。

 

しかし、個人の認識とは別の問題として、国のかたち、国の政治というのは、人の人生を決定づける側面がある。その意味で、カミュさんは、日本の国の政治形態とは異なる政治形態の社会から来た異国の人だ。だからこそ、この日本を前提にしたうたプリワールドの中で、「自由」と「アイドル」の意味を浮かび上がらせる。(そして、うたプリ独自の計算式に当てはめるなら、「恋」=「アイドル」。)

そんなシナリオが、カミュ√、と言えはしないだろうか。

 

 

 

 

もしも日本のアイドル史から何か教訓を得ることが許されるのならば、自由な男の子と女の子がいないと、アイドルは成り立たない。そういうスタートだったはずだ。

パンとサーカスのための、国民を統率する手段としてのエンタメになってはいけない。

 

夢を自由に追いかける「男の子」と、生殖のための異性なんかじゃなく、私自身の欲望と憧れのために熱狂する「女の子」と。

 

 

 

たぶん、だからジャニーズの内部舞台は唐突に特攻隊の場面が差し込まれて「平和大事~~!!」みたいな急にどうした!!??っていう仕様になって帝劇に脚を運んだオタクをポカンとさせるというトンチキ仕様になっていた。

(最近行ってないけど、今もジャニワ/ジャニアイ系帝劇舞台ってそうなんだろうか?あの人が死んで、あの人の名前がなくなって、そういう演出もなくなってしまったのかな。)

 

 

カミュ春の恋模様が本当に美しくて大好きであると同時に、「アイドル」が好きな人間としては、ここに来て「自由」がキーワードになっていることに一つ胸を熱くしてしました。

カミュ√は、「自由」の条件としての「平和」と、「自由」があってこその「アイドル」を暗示するようなルートだから。

 

そしてそれが、きちんと乙女ゲームとして「恋」と交わっている。

 

「もしもこの身が自由であれば、愛する者が出来たとき、この腕に抱くことが出来たのだろうかと思えば......口惜しいな。」

 

その恋は、「夢」と「自由」を纏ったあなた自身を想って作った曲によって叶う。

 

あなたの「感情」、あなたの「恋」、あなたの「名前」。

日本で、「アイドル」としてカミュさんが活動しながら、春歌ちゃんと出会って得るものたち。

 

 

 

 

さて、カミュさんは、日本に来て、そんな「アイドル」になり、甘いものをたくさん食べて、何を想ったのだろう?

剣だけではなく、マイクを握り、何を想ったのだろう?

「平和ボケ」した「愚民」め!と思っただろうか。

 

 

まぁ、確かにそうだろう。

そもそもワシントンハイツから始まっている時点で、9条と日米安保の矛盾を予言し、そのまま抱え込んだ日本の外交史の矛盾をそのまま抱え込んだみたいなエンターテイメントがアイドルだからさ(暴論)あっはっは~~!(細かい論点とツッコみをこの笑いで吹き飛ばす)(ね~!!)

そして、現代日本がほんとうに「自由」なのか、とか、シルクパレスの政情不安を横目で見ているなんて、とかいう話もぜ~~~んぶ置いておきましょう!!!はい!!

いい加減な個人のブログなので!!

それに細かい話は、ここでカミュ√と重ねて書く必要はないでしょうし。

 

 

 

 

でも、それでも、「アイドル」を、特定の会社と個人から切り離しながら(重要)、寓話として、文化として捉えるなら、やっぱりそれは平和と愛と夢見る男の子のものだ。

 

 

これだけ矛盾だらけで痛みに彩られた歴史ではあるけれど、この文化がそれでも悪くないと思ってもらえたのなら、私は日本の人として嬉しい。

 

 

たくさんの甘いものと、剣ではなく、マイクを持つこと。

だれかのためじゃなく、自分のために生きること。

 

それが、日本という国が生み出した「アイドル」というジャンルです。なんの権威でもないけれど、私はそう思っている。

 

春歌ちゃんが、この場所で夢を叶えたいと願ったのも、「お前の曲は自由だな」と言った曲が生まれたのも、きっとそれが「アイドルの曲」だから。

 

 

乙女ゲーム×アイドル×音楽=「うたプリ」だからこそ、これまで「夢」(そしてその前提としての「夢みる自由」)と「歌」は、「恋」と「愛」をドライブする最高のエネルギーだった。

どの√だって、その要素をそれぞれ違う形で表現し、彼と彼女の「人生」を描いてきた。

 

 

しかし、ここに来てカミュ√は、「歌」に熱もなく「仕事」であり、アイドルは「夢」ではなく「仕事」である。その”絶対零度”の背景には、シルクパレスという国の政情と文化によってあらかじめ封じられた「自由」があった。

その”絶対零度”を「恋」によって溶かす過程が「乙女ゲーム」としての素晴らしいシナリオなら、その「恋」によって解放された熱であるところの「夢」が、そして「自由」への僅かな願いが、「アイドル」を「アイドル」たらしめるカミュ√の魅力だと思う。

 

 

そんな素敵なカミュ√に出会えて、私は本当に幸せです。

 

 

 

 

 

 

そして、少し飛躍するけれど、カミュさんだけじゃなく、世界中の男の子が、その手に武器ではなく、ペンやマイクを握れたらいいのに、と願わずにはいられません。

誰だって愛し愛され、夢を見て、恋をする自由と希望がある。

 

 

そう思いませんか、カミュさん。

私は紅茶を飲みながら、国内外のニュースを見るにつけ、そう思っているのです。

だって、私はあなたのような素敵なアイドルに今までもこれからも出会い続けたいから。

 

素敵な「アイドル」と「歌」は、雪が溶け、自由な風が吹く場所に咲くものだから。

 

 

 

 

 

ASカミュ√感想(前編)

 

カミュ春、良すぎ.........

 

 

 

良すぎ良すぎ良すぎ。

(ここまで約20文字の中で4回”良”と言う人)

 

うたの☆プリンスさまっ♪All Starカミュ√の感想です。

やっとAll Starです。わ~~~い!!!

 

ということで以下、ASカミュ√の感想です。

例によってネタバレあり、言いたいことを言うのでツッコミありです。

今回は、前編と後編に分けました!

後編は、いささか...政治的かつ私個人の「アイドル史」「アイドル」への見解を含みますので、お気をつけください、の意味を込めて別の記事にしてあるので、大丈夫そうな人は、前半の記事の終わりからどうぞ!

 

ざっくりした目次は以下。

 

【前編】

・あまりに繊細かつ微温的に進む恋模様

・「名前」をつける、というラブロマンスが美しすぎる

・泣いて笑ってときめいての「うたプリ」の醍醐味山盛り恋愛エンド

【後編】

・チョコレートと平和と自由、そして「アイドル」

 

 

 

======

 

 

 

・あまりに繊細かつ微温的に進む恋模様

 

あまりに微温的な、あまりに繊細な、心の触れ合う様...。

 

カミュ春、本当に最高だ...本当に好きだ.....と思ったのが、まず前半3か月。ほんと~~~~~~~~~~~~~にゆっくりと、お互いに気が付かないほど僅かに、氷の表面が少しだけ潤みだすように、心が触れ合う。

 

この僅かな温度がとても繊細で、その僅かな熱を私はしばらく大事に持っていたくて、なかなかブログを書きだせずにいたくらい、なんていうか.....言葉にしたら消えてしまうような揺らぎと温かさがある。この仄かな温かさと心の触れ合いを目の当たりにしたときの胸の苦しさと感動とはいかほどか.......。もう本当に言葉にできないので.......もし万が一、ASカミュ√やらずにこのブログを見ている人がいれば、一秒でも早くやってください....よろしくお願いします......。

 

まずは、深夜のチェロ。

 

言葉を交わさず、音を重ねる。

静かな夜。

 

同じ部屋にすらいない。ただ、音を重ねるだけ。

でも、確かに「何か」に触れる瞬間。

 

「透きとおるように 溶けるように ふたつの音がひとつになっていく。」

 

「その奥に、先輩の心まで感じる気がして 伸ばした手が一瞬ふれるような不思議な感覚に鍵盤を叩く指先が震えた。」

 

 

音が重なり心が重なるというのは「うたのプリンスさま」シリーズ定番の描写ではあるけれど、もっと胸が高鳴って気持ちが溢れて、声も重なるけれどきっと目線も合っているんだろうなぁ...という場面が多かった気がする。

それが、ここに来て、決して十分な言葉を交わしお互いのことをわかった(あるいはわかったと思い込んでいる)訳でもなく、決して晴れやかな日ではなくむしろ静かな夜に、決して目線を合わせるわけでもなく、同じ部屋にすらいないまま、音を重ねる。

 

この、繊細な、心の触れる様。

 

 

ううう.......美しい........。

これ、翌日も特に何も言わないというのもまたいい...。苦しいけど、とてもいい......。お互いマジで何も言ってないのに、春歌ちゃんは春歌ちゃんで忘れられない夜になっているし、メモリアルでカミュ様もすごく心が揺れている...なのに、何も言わない!!!!何も言わないまま、偽りの生活を続けていく.......。っていうか、この段階ではお互いに触れ合う心の中身がなんたるかをよくわかっていない。共に嘘をつくための連帯感なのか、恋心なのか、仲間としての安らぎなのか、そのどれでもないのか。

(なお、黒崎さんのお世話をしただけでドギマギというか嫉妬的な感情を抱くカミュさん、まさかのすぎて......。すごいもう春歌ちゃんに心が動きまくりじゃないですかそんなの。カミュさんが独占欲というか嫉妬すると思っていなかったので、あの場面でンンンキャアアアアアアアアアア!!!!!!と萌え転がっておりました。)

 

 

だって、そもそも始まりが「下僕になれ」だよ?

めちゃツボだったのが、リピ翔√では「家来になれ」に割とスムーズに応じていた(気がする)春歌ちゃんが「下僕」にはシンプルに嫌がっていたところ笑  

嫌だけど選択肢がないから承諾する、という。いや~~シンプルにハラスメントなんですけども(急に2020年代目線)

 

解雇がかかっている状態の17歳に、交換条件として下僕にすな。労働問題だろ。(急に正気に戻らないでください。)

 

 

 

そんなハチャメチャなスタートで、しかもフツーに「お前がその唇で望んだのだ」とか言ってくるヤバイ先輩と”You will kiss on him"とか言われても「いや、絶対キスしねーわ!!!!」と思っていたのに..........(遠くを見つめて今は昔)

 


序盤でチェロを夜聞いてしまったらさぁ...........もう........ダメなのよ.......この心の触れ合いの嘘でしょ?最高すぎる......。前言撤回する撤回するなんだこの特大でありながら緩やかに進む美麗なラブストーリーは!!!!!!!
下僕とかいってたのに!!??既にここで心を掴まれたが!??

 

で、このチェロの演奏に春歌ちゃんのピアノが合わさり、しかし言葉は交わさない、というくだり、終盤の超重要シーンで再来するのがアツすぎる......。ここでもまた、本当に言葉少なで、夜のホテル、きっと照明すら多少落ちているような場所で、二人で演奏する。全てを告げる訳でも、未来が約束されるわけでもない場面で、言葉ではなく、音楽で僅かな思いを寄せ合う.....。

 

「音が合わさった瞬間に感じた心が触れるようなあの感覚。それだけはきっと、わたしだけのもの。」

......女王だけがカミュさんの心の中にあると思っている春歌ちゃんが苦しい。

 

「でも、わたしは何も訊かなかった。こうして音を合わせていられればそれでよかった。」

「言葉なんていらないのかもしれない。同調する旋律に酔うように、鍵盤に指を滑らせて......。」

「チェロの切ない音色の向こうに、先輩の心が見えるような気がして、伸ばした手が、やっとそこに触れられる気がする。」

 

 

 

音楽に興味がない、同じ曲を二度聞かないカミュさんが「もう一度」とリクエストすることの意味の大きさに、涙無くしては通過できない。

 

良い.........苦しいけど.......すき...........。

 

シルクパレスとの通信もそう。春歌ちゃんが演奏することに、自分でも気づかないほどゆっくりと、しかし抗えないほど強く惹かれていく描写が本当に素敵だ...。

うたプリの人たち、基本的に音楽が好きで、音楽に夢や希望を持っている印象があったこれまでの3作ですが、カミュさんが、春歌ちゃんに出会った段階では、音楽に特になんも思ってないし、夢も特に抱いていない、という所から、これだけ「彼女の音楽」に惹かれていく、という振れ幅が美しく、たまらない...。

 

 

 

話を序盤に戻せば、スケートもそうだし、春歌ちゃんがやけどしそうになって咄嗟に魔法を使ってしまうところも........。(あんなパーフェクトに擬態してそうなカミュさんが咄嗟に魔法を使ってしまうなんてそんな!そんなもう大好きじゃん!!春歌ちゃんのこと!!!!)

 

 

日常の中、偽りの同居、それでもふとした瞬間に心が触れ合う温かさが僅かに溶かす。

 

 

チョコフォンジュするのも、いいですね。

嘘の「恋人の振り」のときに約束したチョコフォンジュを、重要で大切な場面に二人で”楽しむ”。

確実に思い合っていて、それでも二人の間にあるのは、まだ形をもたない感情であり、形を持ってはいけない感情......という少しずつ進む恋模様。

 

 

本当に挙げればキリがないくらい、日常の中で、ほんの少しだけ心が触れる瞬間、僅かな熱がちょっとずつ描写されて進む前半、たまらなくいいです....。

 

良すぎ~~~~~~~(天を仰いで)

 

 

所々で「カミュ先輩はいじわるそうに笑った」という春歌ちゃんのモノローグで立ち絵がいじわるそうになるんですが、それが本当に意地悪をしているわけじゃない、と徐々に春歌ちゃんに伝わってむしろ愛おしい表情になっているのがまた...。

 

友情エンドだと、やけどして焦って藍さんにカミュさんが連絡していたことを黒崎さんが知って「はーん」ってなるの良すぎる....。待って?もう本当に良すぎる。カミュ√に対して私の語彙力が足りなさすぎる。どうしましょう?
友情エンドだと、12月に客席で見ろ、とカミュさんが春歌ちゃんに言うところで、黒崎さんが”わかってやれよ”的な感じなの、め~~~っちゃいいですよね。

いや~~~~~~~高校生でもない年代の人たちによる「あの二人、いい感じなんすね」を摂取できるAS、栄養価が高すぎる!!!

 

もう「良い」しか言えん。

 

 

 

 

 

・「名前」をつける、というラブロマンスが美しすぎる

 

 

な、名前つけるの~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!

 

「萌え」とかいう下賤な言葉で表現していいのかわからないんだけど、私は「萌え」以外の表現手法を知らない......。致死量の萌えすぎる。

 

 

 

もうカミュ√はどこもかしこも名場面なので、正直キリがないのですが、どれか一つの場面を選べ、と言われたら私が選ぶのはやはり名前を付ける場面です。

 

 

 

「お前の元に帰ってくる俺の名前だ。思いを持って名をつければ、俺は『そういう存在』になる」

「その名で呼ぶ限り、俺は必ずお前との約束を守るだろう。どうだ、名づけるか?」

 

「よし。今からこれが俺の名だ。陛下に従う剣であり、お前との約束を守る者。一気に長くなったが、これはこれでよいな」

 

 

 

(号泣)

 

 

この場面、二つの側面で良くて......。

 

まず、刺さったのが、「そういう存在になる」って、恋愛において最大級のLOVEじゃないですか!!!!!!!!!私はそう思ってるんですよ。

 

あなた色に染まります、とか、わたしはあなたの形をしています、とか、そういうこの身を全部投げ打つような表現にこそ超ド級のLOVEを感じる人間である私にとって、こんな、こんな最大級のLOVEを、LOVEと言うことが許されない状況で、もし約束通り帰ってくることができたとしてもまた帰国して同じ人生を歩むことができない状況で、言いますか???????????

 

でも、言うんですよ、カミュさんは。この状況で。

(もう誰に向かって話してるのかわからないけど、語り掛け口調を辞められない)

 

しかも、春歌ちゃんは本当に目の前のことでいっぱいいっぱいで、カミュさんに「行かないで」と言うことは許されないけれど、でも離れがたい気持ちがあって、その想いを込めて「名前」をつける。

カミュさんは、その想いを痛いほど受け取っていると同時に、彼はシルクパレスの人だから、そうやって「名前」をつけることが、「婚約」に等しい愛情表現の側面がある文化で育っている。だから、「そういう存在」になる、春歌に愛される存在になる、ことを肌感覚で理解している。

 

「ではなぜ、名前などつけさせた......?」(メモリアル)

 

決して、「愛」とはまだその段階で呼ぶことは許されない「愛」のやり取りを、こんなに濃厚に示すやりとり。

 

同時に、「そういう存在」になってしまったら、きっともう「元の存在」に戻ることができないことは、きっとカミュさんだってーー感情をどんなに押し込めたとしてもーー肌感覚で分かっていたはず。

だって、「婚約」に等しいし、何よりその「名づけ」が持つ文化の違いが引き起こした悲恋である光男と女王陛下を、少なくとも目撃してきたはずなのだから。

(陛下のことを、本当の意味で理解するー感情が溢れるーのがメモリアル「シルクパレスとの通信」の場面だったとしても、日本に住む異性と「名前」のやりとりをすることの事例を頭のいいカミュさんがあの時、本当なら参照しないはずがないんですよ。参照しないとすれば、それは拒んでいる。その恋情は、「俺を壊す刃」だから。)

 

 

そして、春歌ちゃんとの「未来」が見えていない段階で、もちろん短期的には戻ってくるかもしれないけれど(それすら怪しい)、「そういう存在」になることは......二人が離れたまま、カミュさんは一人で「その名前」を抱きしめ続ける可能性もあったのかもしれない。

 

「もう遅い。道は分かたれた。俺たちは別々に生きていく。

 

俺の未来に彼女はおらず、彼女の未来に俺はいない。」

 

それでも、「名前」を交わす。

それって、春歌ちゃんが、あの時点では半年弱仕事で関わった「だけ」にもかかわらず、その後の人生に影響を与えずにはいられない形で刻まれてしまう瞬間でもある。

 

重たくて、大切で、だからこそ切ない。

 

 

もう本当に、泣きすぎて体の水分がなくなるかと思った.......。

 

 

 

 

 

そして、私がこの「名前」のくだりを選びたい理由の二つ目が、カミュさんの在り方をすごく典型的に示している場面だと思うので、納得感が凄かった!

 

 

と、いうのも、正直言ってカミュさん属性過多じゃん......?(新規の感想)

私、ずっと「なんだこのふざけた”設定”は.......」と思ったんですよ。伯爵なのに「執事アイドル」で、後輩に「バロン」って呼ばれている「カミュ」って、どんな深夜に会議したんだ...全員泥酔しながら会議しただろ.......みたいなことを正直言ってアニメだけ見た段階ではちょっと思っていて。(第一印象です。ごめんなさい)

(2000%のカミュさんもインパクトがすごい登場をしたし)

 

なんか、伯爵の横柄な態度も、いわゆる属性で言うところの「ドS」とかそういうラベル程度にしか思っていなかったので、言葉を選ばずに言えば、なんかこう「2010年代感じる!!あの頃、ドSとか壁ドンとか流行ったよね!」っていう。

逆の執事も、「絶対服従」とか強い言葉も、なんというか.........「萌え」属性とか、そういうものの一つとしか捉えられていなかった。

 

だからこそ、「カミュさん」自身が見えてこなくて、属性のラベルばっかりで、結局この人はどういう人なんだろう?(というかDebutセシル√以来、どういう事情の方なんだろう?)が気になってゲームを始めた訳ですが、いや~~~~~~~~~~~~~~~マジでゲームやってよかった....。アニメだけじゃ見えないことが多すぎる。

 

 

 

 

 

名前をつけるくだりに話を戻すと、まさに「あなたのものになる」「そういう存在になる」という「愛」が、カミュさんの最大級の愛情表現であり、それが恋愛エンドのメモリアル「俺はお前に絶対服従」という....。

(タイトルだけみると、なんというか...✟ ✟とかで囲まれてそうだけど、マジマジの名メモリアル。)

 

恋愛エンドで

「ん.........。そうだ......お前に名を呼ばれて......、俺は俺になる......。」

 

春歌ちゃんが「名前」をつけたことでカミュさんは「お前との約束を守る者」になったわけですが、その後、春歌ちゃんと春歌ちゃんの音楽によって「感情」が溢れ、「自由」に触れる。

 

「歌謡祭で歌っている間 俺は......楽しいと思った。

 ありえん話だ。陛下のためにのみ生きると誓い、俺個人の喜びなど、この世に存在せんと思ってきたというのに」

 

恋をすることを、”それまでの自分とは別人になる”とか、それまでの自分がどうであったのか忘れてしまうかのような表象をされることがあるけれど、恋愛エンドのカミュさんは、春歌ちゃんに出会って、恋をして、「感情」が生まれて、まるでその人のためにしつらえたかのような「自分」になる。

 

もちろんカミュさんの場合は「絶対零度」だから、あらゆる物質が動きを止めてしまう温度であったところから、春が来て、溶ける。そうすることで、初めて「自分」というものが動き出す。

 

そうやって春歌ちゃんが居て、初めて動き出す「自分」があり「心」があり「感情」があって、「歌」がある。

だからこそ、そんな恋によって動き出した「自分」だからこそ、「お前に呼ばれて俺は俺になる」し、「俺はお前に絶対服従」という恋で始まる愛の論理.......!!!!!

 

 

あ~~~~~なるほど~~~~~そこか~~~~~!!!!その「愛」への「絶対服従」にこそ「カミュさんという存在」がある、のか!!!と。

だから、この人は、「執事アイドル」であったり、キーワードに「絶対服従」とかそういうワードが入っているのか...と。

さらに春歌ちゃんへの「絶対服従」には、シルクパレスを救ってくれたという恩も含まれている。「名前」が「女王に仕える剣」であり「お前との約束を守る者」と並列されるように、シルクパレス人としての、「女王の剣」としての春歌への恩と忠誠があり、さらに春歌に名前を付けてもらった存在としての――春歌に感情と自由を教えてもらった者としての、「服従」がある。

 

「春歌。もう一度礼を言おう。お前は、俺をもまた救ってくれた」

 

 

「女王への忠誠」と「春歌の約束を守る、お前と共にある」という「名」を持つ、そういう「愛」の形の人。カミュさん。

 

 

 

 

今まで、属性でしかなかったものが、春歌ちゃんとの恋物語を通じて、ようやく立体的に見えてきて、この人の何もかも「名前」も「心」も「身体」も捧げてしまうような愛の在り方を知ったらもっと好きになってしまう......。

そして、そんなに情熱的なのに、いつだって恋が進むのは静かな夜や、目すら合わせないような言葉の少ない合奏で。

 

 

自分が元々、誰にも染められていない心と人生の白い部分を全部相手に差し出してその人のものにしてもらうような愛が大好き大好物Yes!This is LOVE!!!というスタイルなので、この「名前」からの、「絶対服従」という流れ、マジで本当にたまらなく刺さった。だから「命令」なのね、と。

 

「離れることなどありえんが、不安ならば、どこへも行くなと命じろ。それ以外でも、どんな命にも従おう。お前にはその価値がある。」

 

 

さらに言えば、「乙女ゲーム」という恋愛を主軸にして、人間を描き、それでいてアイドルの物語であるといううたプリの構造からして、ず~~~っと「アイドル」の姿を見てもよくわからなかった部分が、恋愛を見ればなるほど!と腑に落ちるというのは「原作乙女ゲー」としてのパワーを感じて、「そうそう!!!この感じ!!!!ゲームやると解像度上がるこれだよ!!!!」と、感情大放流大盛り上がりの「名前」の場面でした。

愛の在り方がそのまま人柄となるうたプリワールドにおいて、やっぱり恋をしているところを見ないとその人のことわからないよな!!そしてこの「恋」で、この「愛」で、そっかこの人は「カミュ」さんなんだ.....!!!という感動が本当にすごい。

こんなゲーム体験は、なかなかありません......!!!!

 

 

 

それにしても、春歌さん、いきなり名前をつけるか?と言われて咄嗟につける名前のセンスが良すぎる........。

素敵なお名前でしたね。

 

 

 

 

 

 

・泣いて笑ってときめいての「うたプリ」の醍醐味山盛り恋愛エンド

 

ということで、カミュさんの帰国を待って待って待って!焦らされて焦らされての恋愛エンド!!!なんですが......

 

 

 

 

公道で馬!!???????????

 

 

待て待てアニメ3期1話の馬乗ってるのって、アレはアニメならではのトンチキ展開ではないのか!??原作に要素あるってこと???

えっ????馬?????????

 

 

こんなに泣き笑いした経験あったっけ?と思うくらいに、やっとカミュさんが来てくれた感動と、それを吹き飛ばす馬展開に感情がカオス!!!!Yes!This is うたプリ!!!感動とトキメキとトンチキの奇跡のハーモニー!!!

 

馬、アレキサンダーなの!???

 

 

ネットミームも裸足で逃げ出す。

馬「わんっ!!」

 

 

待て待て??

あの、「あっ!ここに馬が!」ってツイートしてワンワンってオノマトペが付いてる猫の画像に「鹿」って書いてあるネットミームみたいな画面なんだけど!!??

 

ゲームシナリオ!!落ち着いて!!!!ここはしっとり泣かせてくれ!!!

感動で泣きたいけど、心の中でツッコミが止まらないよ!!そもそも春歌への愛が止まらな過ぎてそのまま連れ出しちゃってよかったのー?(まぁそこは大丈夫なんでしょう)

 

 

そして、ようやくラブラブするぞ~~~!!でラブラブするカミュ春.......よかったよかった......本当によかったよ........。

 

個人的には、カミュさんがそんなガツガツ来るタイプだとは思っていなかったので、え!?さっき告白したばっかりなのに露天風呂で事に及ぼうとしていますが大丈夫ですか!???の気持ちになってしまいました。

「なんだ...?温泉だぞ?濡れるために来たのではないのか?」

いや~~~うたプリが、顔のいい男の性欲が強いゲームだと言うことを忘れていた...先輩たちも例外ないのか......。

 

メモリアルも、すんごいキュートなやりとりで、このメモリアルを見れて我が人生に一片の悔いなし!!!!!と叫びたくなるようなマジ最高可愛いカミュ春をありがとう.......ですが、あの............事後なのか???

事後の朝のお布団描写という理解でいいのか???急に展開が早い!!!すごいスピードで溶けましたね!!!!絶対零度!!!!!いえ~~~~い!!!ばんざーい!!!

カミュさんの雑なところというか、もう少し布団にいたいなんて姿とかにくすっとしながらも、そんな風に等身大なところに泣きそうになったり、「寒いな」と言う心の動きにもまた泣きそうになったり。最高メモリアル.....。

 

 

話を恋愛エンドに戻すと、う~~意地悪な人だ~~やっぱり言ってはくれないのか~~とプレイヤーの私ですら諦めそうになったタイミングで「好きだ」が出たの、ンンンギャアアアアアアずるい!!!もうそんなのずるい!!!!!!!って机をバシンバシン叩きましたね...興奮して。

何よりカラアゲで初めて出会った「焦らした方がホット」に「何言ってるんだこの人?」となり、楽曲を聞き、いい曲だ~~となって、ようやくゲームに手を付けて最後の最後で、この展開!!!!

もう全部に納得した。それはそう。「焦らした方がホット」間違いない。

こんな華麗にその証明を食らうことになろうとは........!!!!

 

 

と、まぁいろいろとツッコミを入れてしまったが、それでも涙なくしては迎えられない恋愛エンドな訳で、その大部分はもう「名前」の話のところで書いてしまったけど、この恋愛エンドで「春歌さま命じてください」とやっているのを見て、やっとカミュさんのことが腑に落ちた。

 

もちろん、春歌ちゃんがいつもの先輩で良いです、と言うように、伯爵スタイルのカミュさんもカミュさんなんだよね。

メモリアルでのキャキャッお布団の奪い合いをしていたり、なんだかんだ春歌ちゃんとゆっくりまったりするのも好きだし、シルクパレスの人および伯爵であることの誇りもある。

(ここのメモリアル、春歌ちゃんのことを何回も「かわいい」って言うの本当にやばかった....そっか......カミュさんも彼女に「かわいい」って言う人なんだ....。)

 

 

一見、相反するはずの「伯爵」と「執事」がきちんと同居している人なんだ...と、納得させるという荒業をやってのける恋愛エンド、すさまじい。

 

馬しかり、オーロラ然り(温泉旅館風背景にオーロラが舞っているの、ゲーム画面としては大変シュール)、多種多様な属性然り、マジで気をつけないと「トンチキのなかのトンチキ」になりかねないものが、全部ばっちりハマって、ひとりの「人間」を描写して、プレイヤーを号泣させるという......とんでもないカミュ√です。

 

それに、「七海春歌」という名前と、「氷」のメタファーがいたるところにあって、余計に「絶対零度に春が来る」美しさを際立たせていて、最高でした。

 

「お前は温かいな......。俺の国は寒すぎた。これまで耐えられていたことが、信じられぬほどに」

 

 

 

 

さて、続き部分は少しだけ政治?の話を含みます。

カミュ√が、シルクパレスの不安定な政情の話と切り離せず、また、後輩の愛島セシルさんも「王子」という「執政者」としてこのカミュ√に絡んでくる以上、そしてキーワードが「自由」である以上、感想で言及しない訳にいかないでしょう!ということで言及しますが、苦手な人もいるかもしれないので、ここで一回切ります。

 

 

続きは後編(「チョコレートとアイドルと平和の話」)へ!

 

lovelifeenjoooooy.hatenablog.com

 

 

 

 

Debut神宮寺レン√感想

 

Debut神宮寺レン√、感想です!!!

 

噂には聞いていたけど、本当に良かったレン√...とても良かったです......。

「レン(恋)」の過去と未来というDebutらしいテーマを「神宮寺レン」にしかできない形で体現している。

シンプルにレン春が大好きなので、レン春の可愛らしいところも沢山詰まっていて、本当にたまらなかったです....。

 

 

ということで、例によっていつも通りの勢い感想です。

Debutの誰をやっても思うんですが、同室の関係がかなり濃厚で、そこにも興奮しましたので、その話もしています。

や~~~~聖川さんとの関係も良かったよね...。

 

ざっくりこんな内容。

・「情熱」とは、「解き放つ」とは

・「手を離さない勇気」

・レン春、最高過ぎる。

・黒崎蘭丸/星影セイラ/聖川真斗

 

以下、なんでもOKな人向けざっくり感想です。では。

 

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・「情熱」とは、「解き放つ」とは

 

 

春歌「神宮寺さんは変わったんです。いえ、少しの間、自暴自棄になっていただけ。本当はとっても情熱的な人なんです。」

 

 

「神宮寺レン」というアイドルを語ると出てくるキーワード「情熱」。

 

 

実はこれ、そんなに腑に落ちていなかったんです。いや、リピやSSをやってあ~なるほどね、とは思いつつ、聖川真斗の意味不明なくらいの熱量大爆発大暴走(全方位巻き込み型)を見ていると(あれを情熱と呼んでいいのかはわからないけど)、神宮寺さんって「平熱」な人だな~と。

熱にうなされるよりは、大事な場面で頭を冷やしてる。

ド派手にエスコートしてくれそうで、実際は貸し切りでハンドメイドな優しいクリスマスだったり、寝転がってアルバムを見たり、今回に至っては交換ノートをやるっていう......(健気すぎて泣き出す)

 

だからこそ「情熱」ってなんなんだ?と思いつつ、まぁそんなもんか......と進めていた訳ですが、Debut神宮寺レン√を通して、ああ!彼が「努力して手に入れたもの」であり「希望」そのものが「情熱」なんだ!

そして、彼女がくれた「未来」こそが「情熱」なんだ!!!とやっっっと腑に落ちました...。

 

元から持ってはいたけど、消えてしまった炎を、びっくりするほどくじけない学園時代の七海春歌ちゃんがもう一度灯して、そうやって灯してもらった炎だからこそ、「愛」そのものだからこそ、「アイドル」を「選んだ」炎そのものだからこそ、自分のテーマとして「情熱」を掲げたい。

「真っ暗な心の闇に灯りを照らしてくれたんだ。誰が何と言おうとオレはキミを離さない。」

「あの時のキミの情熱がオレの心を動かし、そして今、オレはここにいる。オレはキミに心を救われたんだ」

そういう、誰かに分け与えるための炎、誰かの未来を照らすための炎、暗い過去の中に閉じ込められている人のための灯としての、神宮寺レンの「情熱」がある。

そして、オレのこの輝きでキミを明るく照らし出したい」(友情エンド、ライブシーンでファンに向けて)」

 

 

そういう優しくて温かい、過去を溶かし未来を照らし、他人と共有する(他人と信じる)意味での炎が、多分、レンがテーマとする「情熱」なのかな、と。

 

この書き方をすると、すごく普遍的な「愛」やアイドルとしての「あり方」をレンが持っているように見えるけど、それはあくまで結果論(というかアレンジ、編曲済みのパッケージとして届けられるもの)で、基本線としては春ちゃんへの想いがある。

Debutは、それぞれ「アイドル」として大切にするものは何なのか、の話をしているので、人によっては「乙女ゲーなのか?人生ゲーでは?」感があるのだけど、さすがは神宮寺レン(恋の音読み)、恋と人生とアイドルが重なっているので、その交錯の一つの結末をDebutで見届けられてほんと~~に良かった......泣

 

 

で、感じたことをバーーッ書いてしまったので、シナリオを振り返りつつ、整理して書く。

 

レン√序盤は、後輩育成放棄の黒崎さんをどうにか振り返らせることに注力する。そこでレンがやるのは、「本気になって仕事に取り組むこと」であり、いろんなお仕事をする。

この本気さや真剣さもまた「情熱」の一部に含まれると思うけど、これがフツーの人なら、まぁお仕事なんで真剣にやっていただいてよかったです...で終わる。

でもレンは、そう一筋縄ではいかない理由がある。

ジョージさんの語るように、特殊なクソ親父生育環境のせいで、優秀な成績をとってもそれで普通だと言われ、本気になって1位になれなければ罵られる環境にいたからこそ、「本気になるのが怖い」「負けることが怖い」。

 

「うん。オレはね、人を信じるのが苦手なんだ。辛い思いをするのが嫌で、人を信じることを辞めてしまった。」

 

「オレはずっといろんなことを諦めて生きてきた。人生に情熱なんてこれっぽっちもない。つまらない人間だった」

 

 

そういう人間が、七海春歌に出会って「本気」になる。その恋と出逢いによって取り戻したのが「情熱」であり、愛の象徴が「情熱」。

 

さらに、今回びっくりしたのは、レンくんが叫ぶ!

 

前回、AASSで急に大きな声出されてめっちゃ怖かったんだよね、「歌えるって言ってるだろう!」が怖かった。そのくらいレンはいつも平熱でしゃべってて、大きな声を出さないからこそびっくりした。

そのレンくんが、Debutでは声を出す!叫ぶ!

 

「半端じゃない!!他人に言われるまま、流されるまま生きて来たオレが、唯一自分から求めた夢なんだ」

「生まれて初めて本気になった。自分で選んだ。今は心の底からアイドルになりたいと思っている。」

 

レンくん...!!!

 

もうこのあたり、6月にしてクライマックスか?の怒涛の名台詞の連続。

この後、スタント無しでやる!と言い出したときは、「なんでやねん!!!!!!(Debutトキヤ√エンブレム返還ぶりの叫び)」が口から飛び出したけど、黒崎さんの言う通り、「オレの知ってるレンはあんなに馬鹿じゃなかった」んですよね。

 

ジョージさんも指摘するように、自分の実力を知っているし、自分の「勝ち筋」もわかるからこそ、負け戦をしないし、何か馬鹿なことをして大きなリスクを背負ったときの反動が怖くてそんなことはしない。それを、一歩踏み込んで「馬鹿なこと」をする。

だから、この「スタント無し」は、うたプリあるあるいきなり命の危機にさらされる、ではなくて、神宮寺レンが殻を破るためのスタント無し!!!!なるほど!!!
(納得してしまったけど危ないことはしないで欲しいです。)

 

たぶん「情熱」って、理性の対義語で、レンがなかなか手を伸ばせなかったもの、手を伸ばすことが怖かったことだからこそ、レンにとって意味がある。

 

「あぁ、何の苦労もなく勝ち取ったものより、努力して努力して、もうダメかもしれないと思いながら、それでも踏ん張ってそうやって手に入れたものの方が何倍も価値がある。そう思わない?」

 

だから、「愛の伝道師」であり、たくさんの女性に寂しさを埋めることを求めて「デートパフォーマンス」(参考:聖川真斗)をする、そのパフォーマンスそのものが「情熱」なのではなくて、そういう見せかけを脱ぎ捨てる勇気こそが、「本気」であり「情熱」なんだ、と。

(なお、このスタント無しの話の手前で、ロックの練習をするときに聖川真斗(よみがな:情熱とでっかい感情で突き抜けるブルドーザー√の持ち主)がレコーディングルームに入ってきて、限界突破まで歌う場面があるのはアツいですね。苦いけど喉にいいお茶まで置いていくの、すごいです。普段そこそこていねいな言葉で話すレンちゃんが「くそまずいお茶」と「くそ」を言うところもすごいですね、Ah~LOVE!)

 

「情熱」はレンの人生にとって、今だからこそ手を伸ばせるものの象徴であり、そこに手を伸ばす勇気を持てたのは、「神宮寺レンを絶対アイドルにする」というえげつない情熱をぶつけてくる彼女との出会いがあったからこそ、で。

そういう恋と人生の成長が、しっかりDebutにはあって、は~~~~好きです、うたのプリンスさまっ♪

 

さらに、個人的にたまらなかったのはジョージさんの「努力を隠さなくなった」という指摘。

 

そうだよね~~~~~~爆泣(AASSを思い出しながら)

Sクラスでコソ錬してたのを春歌ちゃんに伝えたり隠したりの連携プレーしてたもんね~~~~~~泣

 

神宮寺レンといえばコソ錬だったのに、今回はもう、春歌ちゃんの前でもどんどんレッスン室で練習する。春歌ちゃんのモノローグの中でも「神宮寺さんは毎日ボイトレをしていて...」みたいなことをしれっと言っているのも、そういう神宮寺さんの変化を感じられてとても良い。

 

 

 

そして、そういう「情熱」と合わせて、神宮寺レンのキーワードとして登場する「解き放つ」とはなんなのか。

 

「ふたりで心を解き放とう!本物の恋を掴むために!」(恋愛エンド・歌唱前の煽り)

 

レンさん、非常に......もうそれはそれは理性的な人なので、「解き放つ」こと、あんまりないじゃん、とこれも思っていまして、笑

何をどう解き放つのか。

アニメ軸でも、1000%曲ではサビ頭が「解き放とう~」だし、スタツアでも冒頭のご挨拶で「一緒にすべてを解き放とう!」と言われまして、はい...と思っていた訳です。

ゲームをやると、レンくんの母親への想いが明らかになるので、なるほど、アニメの中で紹介された蓮華さんの「一緒にすべてを解き放とうよ~!」から来てるのかな?なんて思って、それは深い~~~!!!と思っていたけど.....という状態で、かれこれかなりの数のスタツア搭乗してきたのです。

 

解き放てない人だからこそ、解き放つことに意味があるんだよね!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

「キミへの愛ならまだしも、剥き出しの心で歌うのがこんなにも難しいとはね。でも、やるしかない。」(ロック練習中)

 

 

 

や~~~~これはあくまでも私の解釈ですが、レンくんは、3層あるなと感じています。

第一層は「プレイボーイ」「愛の伝道師」「開け放たれたシャツ」という意味での、「神宮寺レン」という記号的な、キャラクター的な「情熱」を「解き放つ」。

で、ゲームをやるとわかるのが「この人、めっちゃ理性的だな!!???合理的だし冷静だよ!!!」という発見の第二層。

そして、第三層として、その理性や合理性、あるいは緻密な「パフォーマンス」は自分の「過去」から生まれたものであるからこそ、もう一度、過去を直視したうえで、「合理性」を採用してきた理由を受け入れ、殻を突破するために、彼女が灯してくれた「情熱」に手を伸ばし、それをアイドルとしての第一作に据える、という過程。

 

Debutで、この3層目に出会えた......!!!なるほど!だから、人間としても、何より「アイドル」として「情熱」がキーワードなんだ、と。

そして、いかに「解き放つ」ことが困難であるかを知っているからこそ、「解き放とうよ」と呼び掛けているんだ....!!!!という発見の連続でした。

 

まっすぐな努力が否定されたら壊れてしまう。裸の心が傷つけられたら、立ち上がれない。負けることが怖い。存在意義まで否定されてしまう。

だからこそ予防線を張るような生き方をしてきたレンくんが、もう一度、裸の心で愛を歌い、まっすぐに努力をするのが「アイドル」としての神宮寺レン。

 

だからこそ、「愛の伝道師」的なニュアンスも残しつつ、あの渾身のソロアルバムのジャケ写が裸だったのか.....と。本当に、いろんなことが腑に落ちたんだよ、Debutレン√。

 

だからみんな!!!!原作ゲームをやってくれ!!!!!

 

 

しかも、これはもう6月に黒崎蘭丸をどう説得するかの段階で出てくるので、レン√、まじで中身が多い。そして、後半はいよいよ星影セイラが登場するので、別の角度から「過去の超克」をやらざるを得ない。(あと「乙女ゲー」らしく、めちゃくちゃ恋愛をやる。)

と同時に、春歌ちゃんの葛藤が描かれもするので、パートナーは二人で一つ、の言葉通り、春歌ちゃんも悩んでいるのが良かったです。

 

 

 

・「手を離さない勇気」

 

この手を離さない勇気。それがあればきっと大丈夫。(恋愛エンド)

 

 

結論から申し上げますが、ビターなこじらせをしばしば発生させるレン春が、恋愛エンドにおいて「手を離さない勇気」と言い出したのが、たまらなく最高でした。

 

拙者、レン春大好き侍と申す。って状態で、わたしはレン√の虜なんですが、その理由はリピを初めてプレイしたときから変わっていなくて、(私の考える)「恋」そのものが詰まっていると思うから。

 

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もちろん、学園時代の苦しさとは違うものも時間の流れに混じっているけれど、ずっとレン春の間にあって、二人を苦しめることになるコミュニケーションのすれ違いは、「好きだからこそ、」による嘘をついてしまうとか、離れた方が相手のためになるのかな、とか。「好きだからこそ、」割り切らなきゃとわかっていることを割り切れない、そんな自分が情けなくて、逆に会えない。

 

SSの4章の春歌ちゃんのモノローグ「気遣って互いに傷つかないように話そうとするから、本音とは違う言葉が口をついて出る」に代表されるような、好きすぎて逆に何もできなくなるパラドックス

 

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これをDebutでもやる。

 

特に私がボロボロ泣いたのは、二人の心がすれ違う描写がえぐい。

「...好きって言ってくれなくてもいい。でも、愛してるって言わせて欲しい。」

 

電話をしてもしても、核心に触れない話題が長々と続くばかり。

言葉を交わしても交わしても、心は遠いことを認識するばかりの空虚な会話が浮かんでしまって悲しい。

しかも、うたプリワールド頼みの綱の音楽さえ、歌ってみたら「アレ?」となる。(ここ、しんどすぎだ~~~~)

 

そんな二人が、なんだかんだ熱い作曲、熱い歌唱を経て、お互いへの想いを確認し(星影セイラなんか全然関係ないぜ!)そして、エンドで「手を離さない勇気」という言葉を見つける。

 

レン春、二人とも、とっても聡くて、理性的で、気遣い屋で、そしてお互いに「絶対にプロになって欲しい」と思っている。

だからこそ、踏み込めない、という場面が多発した。

 

その二人が「手を離さない勇気」を持つこと。それは、多少の無理や計算の狂いもまた織り込み済みで勝負に出る「情熱」を忘れないことであり、臆病になってしまいそうなときでも、絶対に手を離さないと決めた。

 

レン√って、恋愛あるあるの距離の離れ方があるよね~という話を、リピ→AASSとしてきた私にとっては、この3作目でこの言葉が聴けたことに本当に感動した。3作やってよかったし、「恋愛」の物語として私は、レン√が大好きだと改めて自覚した。

「好きな人の手を離さない勇気」はすごく難しいから。好きだからこそ、遠慮してしまうものだから。

あんなにぐちゃぐちゃになりながら、レン春が「手を離さない勇気」に辿り着いたことに、本当に胸が熱くなった。

しかも、そこに至る過程は、いつも「音楽」がある。これがうたプリだよ~~~~~そうだよ~~~~泣 ともう本当にたまらなかった......。

 

さらに、星影セイラは、神宮寺レンの過去の寂しさの穴埋めであり、人間不信の原因の一端のような人で、今回はその人によって生じたゴタゴタなので、単に恋愛のビターさ、というだけでなく、レンと春ちゃんが過去も含めて、お互いに信じ、離れないと誓うという側面がより前面に出るので本当によかった......。(よかったの繰り返し)

 

 

・レン春、最高が過ぎる

 

あとはもう、シンプルに萌えの話です。

 

まず、4月の頭に、神宮寺さんが免許を取った話が出てくるんだけど、そこで「中古車」買うのやばくない???????

ゴリゴリのスポーツカーの新品とかを買うんじゃないんだ!!!????

しかも、お兄さんからお仕事をもらって.....という。なんかどこかからお金がポーンと出てきたり、誰かが車をプレゼントしてくれそうな世界に住んでいそうな神宮寺さんが、免許取って最初に買ったのが、中古車なのが萌えすぎる。

しかも、家のガレージにあったものらしいから、いい車なんだろうけど(つまりそのへんの中古車とは違うんだろうけど)、それはジョージさんとの思い出が詰まった車で......。

 

良すぎる。神宮寺さん。

そういう小さな温かみみたいなエピソードが出てくるのがやばいし、それに彼女をのせているのもやばい。やばすぎる。(語彙)

 

 

からの~~~~!!!

交換日記...........!!!!!!

 

ベスト爆萌え大賞受賞おめでとうございます。レン春、可愛すぎるで賞。

 

ピュアすぎる!!!!!!!

 

 

あえて「初恋から始める」という話になるのは、神宮寺さんの経歴からしてわかるけども、それにしたって律儀に「初恋から始めて2か月経ったね」なんて数えているのもやばい。なにより、ほぼ毎日交換日記を交換している期間があるのもやばい。

手書きのあの可愛い神宮寺さんの文字が並んでいると思うとやばい。もう全部やばい!!!!!

どうしよう助けてレン春が最高なんです!!!!!!!

萌えで呼吸ができない!!!!!

 

交換日記だけでも息も絶え絶えなのに、本当に「初恋から始める」んですよね。

手をつなぐのもぎこちないし、指と指が触れて交換日記を落としちゃうんですか!!!?????ピュアすぎん!!!??????

そして、気取っていたはずのレンくんが、うまく会話が続かなくてシナリオが三点リーダーだらけになって「.......」とたじたじしてるのも可愛い!!!!!!!!

うおおおおおおおおおおおおお神宮寺さんんんんん.......ピュアだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~レン春~~~~~~~最高だよ~~~~~~~(ゴロンゴロン)

 

「ん......あぁ......その......なんだ。この部屋でふたりきりになるのは............初めて......だね。」

 

可愛い~~~~(じたばた)

レン春のこの可愛いやりとり、永遠なれ......。お茶目でピュアでキュートな神宮寺さんを知っているのは、春歌ちゃんだけなんだよ......。

 

 

 

そんな風に、交換日記を続けていく中で、ですよ。

 

Dear my Lady

 

ああああああああああああ!!!!!!!!!なんで!!!!!!なんで気づかなかったんだろう!!!!!!!!!???????

そうじゃん!!!!「Dear」といえば、手紙とか、誰かへの書きだしじゃん!!!!!

 

うわああああああああDear my Ladyって歌ってるのはそういうことなのか!!????えーーーーーやば!!!!!!!!!!!

全然気づいてなかった!!???

 

 

Dear Burning my Lady!こちらはアルバムでとりあえずは聴いていたものの、なんであの曲調なのか?がよくわかってないし、Dearにもそんなに深い意味を感じずに聞いていたんだけど、あああそっか~~~そうなのか~~~~と興奮がすごい。

うたプリ、ゲームやってから曲を聞くの、大事。

 

ただし、レンくんの曲はあくまでも最終的には「商業用」として売るということを意識しているし、春歌ちゃんへの愛と、そのほかの人への愛は必ずしも一致しないから、そこを少しズラして作ってあるのが味噌ですよね......。

すごくそこが絶妙だと思うし、レンが、複層的な「情熱」を持ちながら、その揺れを利用して「プロ」の姿を「ファン」に見せることができる理由が、春歌ちゃんへの顔との使い分けなんだろうな。

 

 

そして、いろいろあった二人だけど、大恋愛エンドで二冊目の交換日記を始めていて尊さが爆発......。

そこに書いたこれからの目標の中に、「二人で住む」も入っていて、うわ~~~ああああ(尊さで目が焼かれる)

 

「ほら、もっと想像して、次は何がいいかなぁ......。10年後、20年後、もっと先まで......」

 

 

学園で春歌ちゃんと出会ったころのレンくんって、自暴自棄で、白いシーツの中の孤独で、だからこそ、過去に目を向けたくないし、未来もない。そんな状態だった。

 

その人が、七海春歌という「アイドル」に情熱を持った作曲家の女の子と出逢い、その灯に照らされるように、自分のもともと持っていた情熱を取り戻し、その「情熱」を恐れずに賭けるだけの勇気をもって、二人の夢を追いかけ始める。

その過程で、レンくんは、過去を見つめ、そして、未来を思い描くことができるようになる。

 

そういうレンくんと春歌ちゃんの、恋であり、そして人生であり、夢が、こうやって一つの結末を迎え、それこそがDebutという未来への「始まり」なのが、たまらなく尊い

 

また、今回、最後の最後で歌が完成するためのイベントとして、レンくんが春歌ちゃんの手を引いて、連れ出す先が「二人の初めて出会った場所」。

あの、リピラブの衝撃的な冒頭シーン、七海春歌、黒塗りの高級車と衝突してしまう...が、こんな感動的な形で回収されることってあります!!!???

Debut、リピラブの回収で心を持っていかれること数多といえど、あの黒塗りの高級車衝突シーンがこんな...こんな形で......泣

 

「この恋は最初で最後の恋だから、何よりも大切にしたいんだ。」

 

だって、事故現場だからね!!???事故現場に行って、こんな感動することある!!??

 

要するにただの道。

でも、そこが二人の運命的な出会いの瞬間で、思い出の場所になる。他人からすればなんでもない場所で、他人からすれば「事故現場」なのだけど、二人にとっては「初恋」が始まった場所。そこに行って、愛を確かめる。学園時代のクリスマスから、レンくんって全然派手な人じゃないじゃん!!と驚かされてきたけど、まさにこの場所のチョイスも、二人にしかわからなくて2人にしか意味を持たないところで、話すべきことを話す姿に、とても胸があたたかくなりました...。神宮寺さんのそういうところ、大好き。

 

 

レン春、本当に最高です......神宮寺レンくんの人生に幸あれ!

 

 

 

・黒崎蘭丸/聖川真斗/星影セイラ

 

ところで、レン√の愉快な(?)登場人物たちにも一言言わせてくれ~~~~~!

 

 

まず、星影セイラ!なぜか翔√にもしれっと登場していましたが、いや~~~本格参入でしたね。レン√で!!!

 

確かにヤベー奴だとは思ったけど、あれはあれで筋が通っているし、めちゃ面白い人でした!星影セイラ。

星影セイラは、レンがちょろっと昔の自分を投影している所があって、何か理由があって(うたプリあるある金持ちが人生をこじらせている)自分の力ですべてを解決し、人は信用せずに弄び、実力ゴリゴリでわがままを通すスタイルになったんだろうから、いつか七海春歌さんの光のパワーに照らされて柔らかい雰囲気になったら面白いなって思います。

実際、友情エンドの星影セイラさんは、「もう決着はついてるのよ」とか言うし、レンに構った理由も、蓮華さんに似ているのに幸薄な顔していたから、と業の深い理由を教えてくれたり.....。友情エンドにしれっと登場して、いい感じに退場していく星影セイラ、さすがでした。

 

それにしたって、星影セイラにも絶対なんかあるので、星影セイラと春歌ちゃん、連絡先交換してるし......「神宮寺を変えたのはお前だ」(by聖川真斗)のパワーで、セイラさんもきっと乙女ゲームのヒロインの情熱にあてられたら人生観変わるよ...だからこの二人もっと仲良くなるといいね(鬼ですか?)(元カノと?)(私の癖です)

 

レン√の黒崎さんも、昔は素直だったのに色々あって人を信じることを辞めてしまった人であり、その意味で少しレンくんにとっては過去を重ねる人物。(実際、かつてレンくんが言った、信用も愛情もない他人を信じるな的な言葉をランちゃんに返されてギクッとなっている場面がある。)

そういう意味で、Debutレン√は、様々な過去の亡霊たちがウロウロしているので、神宮寺さん.....本当にお疲れ様でした......。

 

そんな中、かつては過去を思い出させるナンバー1地雷男だった聖川真斗!!!!!!!

すごい!!!!!!!!!神宮寺レンを程よい距離で支えている!!!!!!!!!!!!!!!!!!いつの間に!!!????いつの間にそんないい感じの距離感を覚えたの!!!!!?????

 

春歌「本当にこの2人、変わったな......。」

 

本当にそれな。

 

あと、聖川さんが、春歌ちゃんのことを「神宮寺の彼女」として扱っている描写からしか得られない栄養がすごい。

ちゃんと二人でいちゃつきたい空気を察していなくなるし、二人の仲が怪しくなればド正論パンチ(AASS那月√ぶり二度目)でド正論「話し合え」をかましてくれるし。

(恋がゴタゴタしてるときにちゃんと話し合えれば苦労はしないんだよォ!!)

(あと聖川さんが、それなりに神宮寺レンの女性への対応を把握してるところ、興味深い。確か、寮に引っ越してくるCDでもレンの昔の恋愛の話をペラペラ話そうとしていた気がするけど.....。)

 

友情エンドのこの一言は、真斗とレンという意味でも、神宮寺の彼女と同室の男との距離としてもとても良い......!

「俺をお前と一緒にするな。親友の彼女に恋心など向けたりはせん。純粋にふたりの恋を応援していただけだ」

 

 

恋の話にちゃんと絡んでくる聖川真斗だけでなく、「アイドル」を目指す者同士として、レンくんも、聖川さんのことを「家を捨てる覚悟を背負ってまでアイドルを目指しているやつ」という認識になっているのもアツい!!

「オレが欲しかったものを持ってるくせに捨てようとしているヤツ」じゃない!!!

 

レン√序盤は、既に書いたように「合理性度外視でアツくなる」という意味での情熱と、自分の殻を破ることを求められていて、聖川真斗はおなじみの愚直に熱く夢に向かうブルドーザー状態なので、ある意味でレンの理想とする(そしてあの黒崎蘭丸の認める)「情熱」を持った男なので、文字通り神宮寺レンの「ライバル」なんだよね...。

しかも、家とかではなく、「アイドル」という土俵において「レンにはないものを持っている」という所からのスタートに、マジで痺れました......。

うわ........そうか......これが........「強敵」と書いて「友」と読むやつね.........。

 

レンと真斗の関係って、生まれや過去の因縁、幼少期の美しい思い出とその拗れ、といったアイドルとは離れたところにあるものを、二人がどう受け止めて癒していくかの話だと思っていたので、その意味では音楽性(クラシック)での挫折と忘却と拗れがあるクラ組や、アイドル性をめぐる憧れと焦燥、嫉妬と憧憬のあるルレとも性質が違うと思っていたのだけど、ここに来てやっっっっと、あの二人が「アイドル」として「ライバル」であることの意味が腑に落ちた......。

私的には、そのキーワードはやはり「情熱」であり、少し知れば実はレンよりもずっと情熱的で激情的に見える聖川真斗があえてキーワードとして「情熱」を打ち出すことは少なく、一方パブリックイメージの薄皮をはがせばどこまでも合理的で理性的で常識的な神宮寺レンが「情熱」をキーワードとしてアイドル活動をしていることの意味と旨味が段違いの解像度で見えるようになったのが、このDebutだった...。

 

 

 

 

 

ということで、「アイドル」神宮寺レン、そして神宮寺レン、そして、聖川真斗との関係などなど、レンくんの解像度が爆上がりのレン√でした!!!

マジでひとつひとつ最高ポイントに溢れていた.....。

本当に大好きです。レン√!

 

 

===

 

ということで、このDebutレン√の感想で、リピ音也√から書いてきた感想シリーズも3作分全部書いたぞ~~~!!!やった~~~!!

タツア感想ブログのコメントに、「原作ゲームをやってください!」と熱い言葉をいただき、半信半疑でSwitchを買いに走り、リピを始めること1年3か月。

リピラブ7人、AASS7人+3人、Debut7人の24記事を書いて、ちょっとした達成感があります笑

 

繰り返すように、とにかく「うたプリ」や各メンバーへの解像度の上がり方がとんでもないので、原作ゲーム、本当に最高~~~!!

みんな絶対プレイしてくれよな!!の気持ちです。(辛いけど)

私に、原作ゲームをおすすめしてくれた皆さん、本当にありがとうございました!

 

とはいえ、まだうたプリにはゲームある!!!!!

All StarとASASがあるのだ!!!!!!!!!!!!

 

よっしゃーーー!待ってろAll Star~~!!

 

 

「まだまだ人生は続くよ」

 

 

今年、いろいろあったじゃん。(おもむろに話始める。)

 

 

私、河合郁人のオタクとして、今年、このタイミングで河合郁人A.B.C-Zから卒業して、(まぁ歌ったり踊ったりするかもしれないけど)「アイドル」本流から「降りる」の、ものすごい因果だと思っている。

やっぱり河合郁人は「ジャニーズ大好きジャニーズ」なんだよって。

そして、事実上の「河合卒業公演」となった帝劇でのABC座が、きしくも「ジャニーズ」ではない新しい名前の発足のタイミングと重なり、そして2023年が終わっていくこと。

もしも神様がいるならば、神様は「ジャニオタ」できっと河合郁人という「ジャニーズの中のジャニーズ」を愛していた。だから、こんなに苦しくも美しい「千秋楽」を用意したんだね、と納得してしまうくらい。

 

ほかに誰もいない。

卒業公演の第一幕が「ジャニーズメドレー」でありながら、「A.B.C-Zの物語」にして、そして「河合郁人の物語」にできる、なんて荒業ができるのは。

事務所の一つの時代の終焉と始まりを、一人のタレントの卒業と旅立ちを重ねられるなんて、そう簡単にできることじゃない。普通なら、自分のグループの曲だけで去っていくのだよ。

だから、もしかしたらこの公演は「コンサート」をやりたかったのかもしれないし、そもそもは「ジャニーズ伝説」をやる予定だったのかもしれないけど、様々な事情が重なり合って、この形になったこと。これはハッピーエンディングだったと思うんだ。

 

「舞台を中心に活躍するジャニーズグループ」は、もしかしたら「売れてない」だったのかもしれない。

「ジャニーズ大好きジャニーズ」は、「A.B.C-Z」という名前がそんなに知られていないが故の作戦だったのかもしれない。

「ジャニーさんがファンだと言ってくれた」は、ファンの少なさ、後ろ盾の少なさをごまかすための言葉だったかもしれない。

でも、その全部、本当に大切な言葉で、嘘じゃなかった。その全部が、「強み」だった。「A.B.C-Z」にしかできないことで、「河合郁人」にしかできないことだった。誇りだよ。これは、誇りなんだよ。

 

私が、河合くんに出会ったのは、舞台の上だった。コインロッカーベイビーズという舞台で、君は叫んで呻いて、輝いていた。2幕に入る前の叫びを聞いた時、心が震えて、私は君に恋をした。

私が好きになった君は「舞台人」だった。

 

私が好きな舞台は、しばしば「ジャニーズメドレー」をやった。どんなに古い曲も、新しい後輩の曲も自在にアレンジして、愛に溢れた曲順で、毎年嬉しそうに披露する君が好きだった。私ね、別に事務所の全グループに担当がいるわけじゃない。ただ、君がこんなに楽しいんだよ!って見せてくれたから「ジャニオタ」になったんだ。

君が、君たちが、「ジャニーズ」というロゴを背中に背負って踊る姿、大好きだった。

そして、そんな君が、愛したジャニーズのモノマネで、モノマネグランプリで入賞したとき、嬉しくて嬉しくて涙が出た。

 

「ジャニーさんがファンだと言ってくれた」これもまぁ、嬉しかったよね。

君たちに出会わなければ、この人のことをこんなに好きにならなかった。君を中谷さん役に指名したことは、ずっとちょっと怒ってる。だって、君なら絶対に文句を言わないし、信じてくれるからこの役にしたんだろうなって思ってたから。

 

 

だからね、「舞台」で「ジャニーズ」で、そして「A.B.C-Z」で、卒業できること、本当に幸せだった。ね。同時に苦しかったのも確かだけど。

たくさん泣いちゃったよ。ぼろぼろと。でも、泣く場所があってよかった。

そして、ここ以外には、この因果な場所とステージの上以外に、さようならを言う場所なんてないよ。

 

 

きっと、この一年のいろいろのなかで、きっと「河合郁人卒業」はそんなに大きな見出しにならないんだろう。

でもね、私は知っている。このタイミングで「ジャニーズ大好きジャニーズ」河合くんが、「アイドル」を降りることが、どれだけ大きな意味を持つか。

これは、河合くん個人の話じゃなくて、歴史の話なんだよ。河合くんは、歴史に名前を刻まれるべき人だ。

まぁ、これは担当だから言ってるんだけど。

 

そういう公演だった、ABC座2023。

変化に混乱する演者も観客も、音楽に身を委ね癒され、前に進む。

歴史の痛みとダイナミックさを胸に刻みつつ、一人ひとりの人生の物語はちっぽけでどうすることもできない。「オリジナルストーリー」なんだけど、力を抜いてcarry onするしかない。「まだまだ人生は続くよ」ってね。

 

これが総括。

以下は、もう少し細々した話。

 

 

 

・一音目の音圧で泣いた(早い)

 

劇場とか大きい音ってなんであんなにヒーリング効果あるん?

ヒーリングっていうかさ、なんだろう、「ああああああA.B.C-Zが来る~~~~~~」っていう感覚が凄くて。それに、とっつーも挨拶で言ってたけど、すごく葛藤というか、やっぱり劇場に行くのが少し怖かった。

どんな気持ちになるんだろう、これで終わりか、って。

でも、音が鳴った瞬間の「わたしの居場所はここだ!ここが本拠地!本丸だ!」がすごい。

なんかもう、それだけで、いや、それ以上に、いろんな走馬灯が見えたっていうのもあって一音目から泣いてしまって......隣の人まじでごめんね。でも両方の隣がえび担で、3連でずっと泣いてる席だったから良かった。

 

 

・文化としての「ジャニーズ」

 

で。まぁ、今年はいろいろあったので、すごく「ジャニーズメドレー」が意味を持つ年で。その意味で、ド定番は外しながらも、ちゃんと「ジャニーズメドレー」で、すごく良かった。

なんだろうね、もうほんとにさ、この音楽に育てられてきたらから、担当じゃないグループの曲でもかかると泣いちゃうんだよ。「あぁ、これだ。これが私の愛したジャニーズだった」って感覚がすごいあって。怖いくらいだった。こんなにここに「愛着」を感じるんだっていうのがあって。

ブルドック、Stripe Blueに、Believe your smileとか。

 

でも、私は何に感動していたんだろうなぁ。とにかく、音楽の「理屈じゃない!」感がすごかった。

それこそ、平たく言うとジャニーズという「文化」が好きだったという話だと思うんだけど、じゃあ「文化」と「因習」は分けられるのか、という難題があって。これが一般論なら分けられるんだろうけど、事程左様に「ジャニーズ」な訳で。

 

たとえば、今回のABC座に「ちびっこジュニア」が出演していることは、とても大切なことだと思う。パンフレットでいろんな調整が必要だから大変だったみたいな話が出ているのにちびっこを出すのは、単に後輩育成の場というだけじゃなくて、多分、河合君的にあの「子ども」が絶対に必要だったからだと思う。

私はそのくらい河合くんの「ジャニーズ」観を信用している。

だから、声変わり前の甲高い声でのソロ歌唱があり、子どもがぞろぞろ出てきたりシャカリキに踊っていたりする、お寿司の恰好して出てくる、とかそういう「定番」を、2023年末に持ってくる。だってそれが「ジャニーズ」じゃん、さすがだよ河合くん。

そう考えたときに、すごくね......どうしたらいいのかわからなくなった。

「ジャニーズ」に限っては、「文化」と「因習」を分けることがとても難しいんだろうなって。

それでもABC座2023のセットリストの演出は、「文化」のいい側面、宝物をぎゅっと集めたみたいだったし、子どもの使い方も、別におかしくなかった。

こうやって、続いて行くのかもしれない。こうやって、「文化」にできるのかもしれない。そういう可能性を、河合くんは探ってくれたのかな。

 

 

そして、そんな「ジャニーズ」メドレーの中に、「A.B.C-Z」があるの、すごくいい構成だった。1曲目のZa ABCが「時を超え5Stars」だからさ、彼らには時を超えて「ジャニーズ」を繋ぐ使命みたいなものを背負わされちゃった存在で。でも、彼ら自身が、背負うにふさわしい存在になった。でも、その時には「背負う」ものの方が消えてしまった。そういう状況の中で、Za ABCは光っていた。音楽そのものとして。

ジャニ伝だって、夢が叶わない話で、切ない話だけど、そういうA.B.C-Zの真っすぐじゃない道のりを「オリジナルストーリー」で締める。

 

いい一幕だった。

 

 

河合郁人の「ジャニーズメドレー」

RUN, Turning up, STAY

 

一幕の中でもさ、この3曲がやばいと思った。

この人の、河合くんの「事務所担」としての感性。めちゃめちゃ信用できるよね~~~~~~~~。

自分の「最後の舞台」をこんな風に「ジャニーズ」で彩った人は他にいないだろう。「ジャニーズ大好きジャニーズ河合郁人」の花道。

いろんなグループの「ラスト/区切り」を彩った曲と重なり合うなんて、そう簡単にできない。

それこそが、A.B.C-Zという特殊な嫡男の、そして「ジャニーズ大好きジャニーズ」河合郁人の「オリジナルストーリー」。

 

例えばTunring upは嵐のフィナーレ曲の一つだったし、RUNはマリウスラストのカウコンが印象的だった。明らかにそのためにリリースした曲ではないけど、そういう意味を担ってしまった曲を、ここで織り込んでくるのはオタクの仕事。河合くんんn~~~~~~~~!!もちろん曲そのものとしても「止まらないで」なんだよね。

 

そして、大好きなSMAPからは「STAY」

そういう匙加減が、この人は本当にジャニーズが好きで、このメドレーを毎年大切に作ってきたんだなぁ、と。

 

 

 

・たとえば目線が重なるその瞬間に

 

満を持して、二幕はA.B.C-Zのショータイム!

 

 

や~~~~~~~~~~S.J.Gだめだったよね......。

 

とっつーのソロも、すごく好きで、「Forever, My friend」が聞こえたときはやばかったけど、やっぱS.J.Gがダメだった。もう号泣だった。

 

ハッキリ言って言葉の足りない人たちなので、言葉では正直真意がつかめないな、と思っていたけど、歌と踊り、ステージの上での彼らは多弁だよね。

一幕も「欲望のレイン」とかやばかったんだけど、こう視線と視線がぶつかり合う、あるいは逸らす、あるいは絡まり合うその瞬間に、共に彼らが過ごした「歴史」が詰まっている。ああ、これが「A.B.C-Z」だって。こうやってこの人たちは、何時間も気の遠くなるような時間を板の上で過ごしてきたんだって。

S.J.Gは、曲そのものがすごくいいし、こうやって歩んできた、少し力の抜けたA.B.C-Zの姿があって、すごく良かったんだけど、じゃあそれをどう文字にするかと言われると、あのもう視線の交差は、これで最後なんだっていう事実に打ちのめされていた、という感じで。

2幕、邪悪な花みたいな装置出てきて「装置といえばA.B.C-Zだよね!」とか、結構カラッとした気持ちになって純粋に楽しめていたんだけど、S.J.Gからダメだったなぁ......。

 

 

からの、「僕の愛情VS君の優しさ」

爆泣きオブザイヤー。

さすがにちょっと嗚咽が漏れそうになって抑えるのが大変だった。

 

涙の理由は、もちろん一つはA.B.C-Zのヒストリーに。

たくさんの人が指摘するみたいに、4色のピンスポットが出会った順に灯されていく。

河合くんが、僕の決意VSメンバーの優しさ、みたいに歌い上げる様子を見たら、もうさ、なにも言えない。

あの姿を通して、ますます私は「いってらっしゃい」とは思った。

ボロボロ泣いて、苦しかったけど。辛かったけど。(さらに言うと、メンバーのご挨拶の混乱ぶり、特にとっつーは本当に見てて痛々しかったけど)

 

 

そして、もう一つの理由は、河合くんのこと「ジャニーズの中のジャニーズ」だと思っているから、やっぱり「ジャニーズ」のことを考えてしまった。あの「少年」に。

 

 

「これから色んな人に出会って、仲間もできて、素敵な思い出が出来るよ」

 

シンプルに読めば、河合くんの実感、思い出、個人的な卒業に際しての演出。

だけどさ、何度も言うけど、2023年末なので。

2023年末に、ちびっこジュニアに、そういう未来を「託す」のは、すごく重いことだと思う。場合によっては、すごく保守的にも見えるだろうし。

そういうことを、自分の個人的な思いとリンクさせながら、舞台の上に連れて来て、全部「演出」にできるのは、「河合郁人」しかいないんだよ。

わかるか?

これが「ジャニーズ大好きジャニーズ」河合郁人なんだよ。

 

ジャニーズに憧れて、キラキラ路線目指すも違うって言われて、好きすぎてモノマネして、潤くんと共演して、木村さんのライブに出て、今、また新しい夢を目指している「河合郁人」にしかできない演出なの。ソロ曲なの。

 

このABC座2023は、事務所の混乱と河合くんの卒業という二つの外在的な要因に規定された公演で、その意味で、公演内容のみを見ることが不可能なくらい劇場の外と繋がっている文脈的な公演だと思う。

それをこうやってまとめ上げられたのは「河合郁人」だからだし、そんな「河合郁人」のA.B.C-Zラストのソロがこうやって二つの意味を持つことができるのは、誰でもできることじゃないんだよ!!!!!!!

河合くんはすごいんだ!!!!!!河合くんの愛なんだ!!!これが愛だ!!!!(オリジナルストーリー?)

 

 

 

 

そして「頑張れ、友よ」

塚ちゃん~~~~~河合くんのことを~~~~~~指さして~~~~~~~(泣

本当にさ、「頑張れ、友よ」だったね。

こんなに似合う曲ないよ。

 

 

・ご挨拶

はっしー「中日ですか」 はっしー、なんかすごい頼もしい。

とっつー「この劇場に来るのこわかった人もいたかもしれない。」

つかちゃん「休んでいいよ。混乱するでしょ。」

五関くん「諦めない者が勇者だ。」

河合くん「実感がわいてきた。」

 

みんな、未来と過去の狭間にいた。

寄せては返す時の波のなかで、藻掻いていた。

 

相変わらず、不器用な人たちだったけど、劇場って、生ってすごいね。こんなに、震えや思いが伝わるなんて。

はっしーは、いつの間にか本当にたくましくなっていて。えび天で「A.B.C-Zは末っ子が守る」って改めて言っていたけど、そういう立ち方をしていた。

 

とっつーと塚ちゃんは、まだ少し混乱していてというか、生傷ごとファンに見せてくれて、誰よりもファンに寄り添ってくれて、ありがとう。

 

五関君の話は、笑わせにきてるのに、泣いちゃった。

みんなみんな「勇者」だね。

 

河合くん、必死に立っていた。自分が泣いちゃいけないと、振り返ってはいけないと。もうすぐ一人になるんだからって。

 

 

帝国劇場に来れて、よかったな。

 

 

 

・「まだまだ人生は続くよ」

 

誰かと歩幅を合わせて人生を歩んでいられる間は、本当に短い。

奇跡みたいな時間だ。

 

河合くんのことを最初に知ったのは、モノマネ。

その半年後に、ひょんなことからコインロッカーベイビーズを見に行って、ごろごろ転げ落ちた。

いろんな場所に行ったな。いろんな経験をした。

舞台コンサートはもちろん、お渡し会、公開録音、番組協力。

遠征もしたし。

 

謎のチラシが置いてあって行ってみたらジョイポリスでコラボしてたとか、コンサートのMCでクリスマスソングと忘年会の話したら年末にCD出るとか、あとなんか珍妙なことがたくさんあってその度にゲラゲラ笑ってた。

本当に楽しかった。

河合くんと、五人と過ごした時間は、私にとって、宝物だよ。

 

でもね、ずっとじゃない。

5,60年なんて、一緒にいることはできない。

 

それぞれの道へ。

私には私の人生があり、それをいつも河合くんは応援してくれた。だから私も、河合くんの人生を応援したい。

 

 

これで終わりじゃなくて、「まだまだまだ人生は続くよ」。

河合くんの人生も、A.B.C-Zも、塚ちゃんも、とっつーも、五関くんも、はっしーも。

そして、私の人生も。

 

 

 

いつかどこかでまた会おう。

 

とりあえずは、本当にありがとう。

大好きだよ。